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SOSの猿 の商品レビュー

3.2

528件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    134

  3. 3つ

    243

  4. 2つ

    79

  5. 1つ

    8

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2023/01/29

妙なお話でした。読後も不思議な感覚で、これで本当に終わり?な感じでした。 伊坂幸太郎さんの作品はとても好きなのですが、これに関しては妙な独特なお話にし過ぎなのでは?と...

Posted byブクログ

2023/01/29

『物語は、語り手が喋ればそれが真実となる』 「魂の救済」「物語は人を救う」 「暴力は必ず悪か」「善と悪の拮抗」 テーマはこの4つ。 伊坂幸太郎ファンの中でも賛否が分かれる作品だが、私はテーマそのものが好きだった。 「どうしても分かんないことは頭の中で物語を作って、それで納得...

『物語は、語り手が喋ればそれが真実となる』 「魂の救済」「物語は人を救う」 「暴力は必ず悪か」「善と悪の拮抗」 テーマはこの4つ。 伊坂幸太郎ファンの中でも賛否が分かれる作品だが、私はテーマそのものが好きだった。 「どうしても分かんないことは頭の中で物語を作って、それで納得するのよ。それで救われる。」 西遊記とエクソシストとひきこもりという突拍子もないパーツが、このテーマの中でどう絡み合っていくのか、その面白さに注目。 これをきっかけに西遊記に興味が湧き本を買ってしまった。

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2023/01/07

西遊記をベースにファンタジー要素のある展開だったが、著者の表現力のすごさなのか、情景が目に浮かぶようで、演劇を見てるような感覚だった。 五十嵐の論理的に組み立てていく考え方や、誰もが考える善悪の葛藤がすごく共感できたし、考えさせられた。

Posted byブクログ

2022/12/24

序盤のよくわからない登場人物、表現、展開が後々ちゃんと回収されていてスッキリ 伊坂幸太郎さんの作品はめちゃくちゃ信用できると再認識した

Posted byブクログ

2022/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

始めは何が何だかよく分からなかったけど、1つに繋がって、面白かった。 世界がいい方へ動いた感じがして、良かった。

Posted byブクログ

2022/12/19

 エクソシストに西遊記、株の大量誤発注、引きこもり青年が苛まれる無力感などキーワードがてんこ盛りでとっ散らかった印象だが、最後にはちゃんと収束する。鮮やかにすべて伏線回収という訳ではないので、物足りなさを感じる人も多そう。再読だが、前回よりも楽しめた。ラストの段ボールの壁の顛末は...

 エクソシストに西遊記、株の大量誤発注、引きこもり青年が苛まれる無力感などキーワードがてんこ盛りでとっ散らかった印象だが、最後にはちゃんと収束する。鮮やかにすべて伏線回収という訳ではないので、物足りなさを感じる人も多そう。再読だが、前回よりも楽しめた。ラストの段ボールの壁の顛末は肩透かしを喰らうが、面白くて笑ってしまった。意味がどうとか作品が綺麗に終結するかよりも、いろんな問題が起こって登場人物たちが考え悩みながらも、伊坂さん独特の軽妙なテンポで展開していくのが醍醐味かな。

Posted byブクログ

2022/11/10

「伊坂幸太郎」のエンターテインメント作品『SOSの猿』を読みました。 「伊坂幸太郎」作品は昨年4月に読んだ『あるキング』以来ですね。 -----story------------- 三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男と、ひきこもりを悪魔秡いで治そうとする男。 奮闘...

「伊坂幸太郎」のエンターテインメント作品『SOSの猿』を読みました。 「伊坂幸太郎」作品は昨年4月に読んだ『あるキング』以来ですね。 -----story------------- 三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男と、ひきこもりを悪魔秡いで治そうとする男。 奮闘する二人の男のあいだを孫悟空が自在に飛び回り、問いを投げかける。 「本当に悪いのは誰?」はてさて、答えを知るのは猿か悪魔か? そもそも答えは存在するの? 面白くて考えさせられる、「伊坂」エンターテインメントの集大成。 ----------------------- 「遠藤二郎」の悪魔祓いの話である「私の話」と、「五十嵐真」の株誤発注事件調査の話である「猿の話」が交互に語られる形で進んでいく展開… 本作品は漫画家「五十嵐大介」と「伊坂幸太郎」の競作企画によって誕生したらしく、『エクソシスト』と『西遊記』をかけあわせるという「五十嵐大介」のアイデアをもとに、「五十嵐大介」が『SARU』を、「伊坂幸太郎」が『SOSの猿』をそれぞれ執筆したらしいです、、、 現実と空想、現在と未来が入り混じったような独特の「伊坂ワールド」と呼ばれる雰囲気が満載で、ちょっと理解し難い部分もありましたが、ある意味「伊坂幸太郎」作品らしい魅力のある作品でしたね。 他人の「SOS」を見過ごせない性格の「遠藤二郎」は、家電量販店に勤めつつ、イタリアで修業した「エクソシスト(悪魔秡い)」を副業としていた… その噂を聞きつけた知り合いの「辺見のお姉さん」に、彼女のひきこもりの息子「眞人」の悪魔祓いを依頼される、、、 そして訪問した「辺見家」の「眞人」の部屋で『西遊記』の本を見つける… 一方、桑原システムに勤める「五十嵐真」は、取引先である菩薩証券の20分間で300億円の損失を出した菩薩証券の株誤発注事件の原因が、自社の納入したシステムにあるのかの調査をしていた。 菩薩証券は、ミスの原因をシステムのせいにしたがっているという… 聞き取り調査を始めた「五十嵐」は、なぜか奇怪な幻想に翻弄されていく、、、 「眞人」の部屋で『西遊記』を発見する「遠藤」… そして「五十嵐」の前には異形の猿が… これは現実か妄想か、、、 二つの物語のゆくえはいかに… 全く無関係と思える「私の話」と「猿の話」が徐々に絡み合い、ひとつの物語に収斂して行く展開は「伊坂幸太郎」作品では伊坂作品でお馴染の構成でしたね。 でも… 結果には必ず原因があるので、ある程度、将来を予見することはできるいえ、「眞人」が半年先のことを都合良く予見する等、非現実的な展開があったり、最後まで解決されない謎が残る等、やや戸惑いを感じる面がありましたね、、、 まっ… その辺りの不可思議さや、奇妙さの残る読後感、読み手の解釈に委ねられる部分が残されているところ等も、「伊坂幸太郎」作品の魅力なんでしょうね。 以下、主な登場人物です。 「遠藤二郎」  「私の話」における主人公。  困っている人を見ると、どうにかしてあげなければという強い使命を感じる一方で、何もできない自分への無力感に苛まれている。  家電量販店で働く傍ら、イタリア留学時代に偶然習得した悪魔祓いの技術で人助けをしていた。  その噂を聞きつけた辺見のお姉さんに、その息子・眞人についての相談を受ける。 「五十嵐真」  「猿の話」における主人公。桑原システムで品質管理の仕事をしている。  菩薩証券の株の誤発注事件の調査をしていくうちに、『西遊記』に登場する妖怪の幻覚を見るようになる。  生真面目で融通の利かない性格。妻とは離婚している。 「辺見のお姉さん」  二郎とは同町の出身で、二郎が中学生のころに結婚して町を出て行った。  二郎が訪問カウンセラーをしていると勘違いし、息子の眞人のひきこもりについて相談する。  母親が二郎の母と仲がいい。 「眞人」  辺見のお姉さんの息子。  専門学校に進学するもひきこもりになり、半年前ほどからは本格的に閉じこもってしまった。 「ロレンツォ」  二郎のイタリア留学時代の隣人。  二郎の性格を見抜き、悪魔祓いの神父を紹介する。 「金子」  眞人が通っていたコンビニの店長。雁子の率いる合唱団の一員。  角刈りに近い短髪に彫りの深い顔、がっしりした体格だが、雁子曰く天使の歌声の持ち主。 「雁子」  金子が経営するコンビニの駐車場で、ゲリラ合唱をしている女性。  二郎を「二郎真君」と呼ぶ。 「田中徹」  菩薩証券の社員で、株の誤発注事件を起こした張本人。  うっかりミスをするために生まれてきたような性格。

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2022/10/15

本の帯に「この物語が、誰かを救う」とあったけど 読み終わってその意味が分かりました。 ちょっと不思議な物語。 現実には有り得ない。 けれど、こんなことがあってもいいかも、と思いました。 最後のあたり、読んでいると「伊坂さんらしいや」と思わず微笑んでしまう展開が待っていて、胸が...

本の帯に「この物語が、誰かを救う」とあったけど 読み終わってその意味が分かりました。 ちょっと不思議な物語。 現実には有り得ない。 けれど、こんなことがあってもいいかも、と思いました。 最後のあたり、読んでいると「伊坂さんらしいや」と思わず微笑んでしまう展開が待っていて、胸がすぅっと軽くなっていきました。 くよくよしていて、いいらしい。 登場人物の遠藤二郎と同様、SOSに敏感な自分も、少し救われました。

Posted byブクログ

2022/09/23

西遊記×現代小説。 いきなり孫悟空が出てきてなんだこれは!?となるが、とにかく語り手がそう言ってるから物語はそうなのだと説得され、そう言われると案外すんなり受け入れられた。 伊坂作品なら何かしらで着地するんだろうなという信頼もあったからだ。 個人的には嫌いではなかった。 ある...

西遊記×現代小説。 いきなり孫悟空が出てきてなんだこれは!?となるが、とにかく語り手がそう言ってるから物語はそうなのだと説得され、そう言われると案外すんなり受け入れられた。 伊坂作品なら何かしらで着地するんだろうなという信頼もあったからだ。 個人的には嫌いではなかった。 あるキングと同じ毛色の話。

Posted byブクログ

2022/08/26

文体は好きだけど、途中から孫悟空出てきてわけわからなくなる。 もっと現実的なフィクションが良いな。

Posted byブクログ