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剣と紅 の商品レビュー

3.7

27件のお客様レビュー

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2014/07/03

事前知識も何もなく、ただ表紙のお姉さんがかっこいいので手にとりましたがとてもよかったです。 井伊直虎、初めて知りました。 男の紅は死に化粧。女の紅は剣。

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2014/06/29

久しぶりの小説 女性が活躍する話が読みたいと思って、大好きな高殿さんの本を読みました。 やっぱ、面白い。

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2013/12/28

井伊直政の養母・井伊直虎の生涯を描いた作品。 家康に直政が語るという形で物語が始まるが、直虎=香が真っ直ぐで魅力的。 主である今川からの目付役である小野政次も、最後まで憎めない。 大河ドラマ的な、映像化したらおもしろいだろうなと思う。

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2013/09/08

話が過去に遡る形式で、徳川家康に重臣である井伊直政が自分の養母である“直虎”の話を語って聴かせる。井伊家が相当昔からの名門だったとか、直政の義母が男性名で当主になっていたとか、知らない事実があってビックリ。「常人には視えないモノが視える才能」というのが荒唐無稽になりすぎず、悩みな...

話が過去に遡る形式で、徳川家康に重臣である井伊直政が自分の養母である“直虎”の話を語って聴かせる。井伊家が相当昔からの名門だったとか、直政の義母が男性名で当主になっていたとか、知らない事実があってビックリ。「常人には視えないモノが視える才能」というのが荒唐無稽になりすぎず、悩みながら女ならではの戦いであるのがエンタメ歴史小説として地に足がついたちょうど良い匙加減で、大変面白く読みました。

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2013/06/19

きぬの最後の台詞と最後の一文に、香の生涯−女に生まれながら、美しき井伊の男として死んだ一生−が思い起こされて、少々ほろり。 作者が女性ということもあり、登場する女性たちの描写がリアルな点も興味深かったです。 高殿さんの作品はこれが初めてなのですが、ラノベも書かれてるそうで、いい...

きぬの最後の台詞と最後の一文に、香の生涯−女に生まれながら、美しき井伊の男として死んだ一生−が思い起こされて、少々ほろり。 作者が女性ということもあり、登場する女性たちの描写がリアルな点も興味深かったです。 高殿さんの作品はこれが初めてなのですが、ラノベも書かれてるそうで、いい意味でびっくり。

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2013/06/01

徳川家康の重臣である井伊直政が家康に対し、自分の養母香(かぐ)について、昔語りをするという形式をとっている。 香は、先のことを予見することができたと言われ、その能力で領民を洪水の被害から救ったことから、小法師と呼ばれ神のようにあがめられることすらあったという。 また、直政の父...

徳川家康の重臣である井伊直政が家康に対し、自分の養母香(かぐ)について、昔語りをするという形式をとっている。 香は、先のことを予見することができたと言われ、その能力で領民を洪水の被害から救ったことから、小法師と呼ばれ神のようにあがめられることすらあったという。 また、直政の父と幼い頃から、許婚の間柄にあったにもかかわらず、結ばれる事なく、直政の養母となったいきさつも大変興味深かった。 香(かぐ)という名前の由来、井伊家に代々伝わる井戸の言い伝え、その井戸と井伊家を守るかのようにそびえる橘の木。 それらは、古事記と関わりを持ちつつ、物語に重要な位置を占めている。 当時の女性としては、破天荒な生き方をした香だが、何度も自分が男だったらと歯噛みをする思いもする。 香が自分の異能に背を向けることをやめるまでの葛藤が痛々しくて、井伊家が滅亡寸前にまで追い込まれるのには、本当ハラハラさせられた。 本当に読み応えがあり、読む価値のある一冊。 できれば、井伊家の家系図と所領の地図があれば完璧。

Posted byブクログ

2013/05/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙に惚れた。 が、なんか人間関係が(親戚関係とか)複雑すぎて 頭ん中で整理しきれず、ちょっとわけわかんなくなったり・・・・。 とりあえず、香と政次と直親ときぬ、あたり周辺だけは把握しつつ読んだ。 にしてもあの白い鯉は結局なんだったのだろう? 自分でも言っていたけれど、香は政次のことを嫌ってはいなかったようだし、政次は多分全く伝わってはいなかったようだが、 香のことを想っていたように思える。 それは彼女のもつ力へのものだけ、ではなかったのでは? だから、終盤の政次の供養(?)シーンは切ない感じ。 違う道を歩かねばならなかった、とゆーのは理解できるんだが、 ならば同じ道を歩けばよかったのでは、と思ってしまう。 あのような形で拒否を香にさせた意味が最後までイマイチ掴み切れなかった。あれが見えるから、その意味が分からないから拒否したってこと? うーん、シーンとしてはかっこいいんだけどね。 きぬさんが、意外と不思議な魅力を発揮していたところが ええ??っとゆー感じだった。 ただのちょっと裕福な村の娘的な位置かと思いきや、 香と対等な感じ。 表紙と題名からすると、紅はいらぬ、剣をもて、と、 勇猛果敢に戦う女武者の姿をイメージしていたのだが、 剣も紅ももたず、それでも生きた、1人の女性の話だった。 見えないものが、どういう意味をもつのかはっきりしないままにみえる、 なのに、周りからは手を合わせられる、のは確かに重いわ~。 その力を思いのままに操れる、とゆーのならいいんだけどね。 しっかし、神様、自分の土地しか、守らないって・・・・・まあ、そんなもんかもね。 相手の顔が真っ黒でみえないほど、とかゆーのはさすがに オソロシイと思った。 死化粧、とゆーけれど、本当に、あーゆーこと、したのかな? なかなか、残酷、とゆーか、なんか生々しいとゆーか、 阿佐さんのセリフ、カッコ良かったー。 でも、生涯ただ一度きりの紅、とゆーのが死んだとき、だとはね。 最初の一文読んだときは、てっきり、祝言の日かなんかで、 その日に相手が死んで、剣を手に取る、とゆー話なのかと・・・・・。 いやーそれだとありがちか。 走るシーンが多々あったからか、なんだか 一迅の風のような、ひとだったなあ、なーんて思ったり。

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2013/04/06

戦国の世を生きた香という不思議な力を持つ姫の話。女は、女の戦を生きるとほかの女が嫁になっていく中、香は嫁にいくことなく剣を持たず紅もささずに一生を終える。  政次の後ろに見えた白い鯉は結局なんだったのかよくわからない。  戦国の世を生き抜くのが大変だったのはよくわかった。死ぬこと...

戦国の世を生きた香という不思議な力を持つ姫の話。女は、女の戦を生きるとほかの女が嫁になっていく中、香は嫁にいくことなく剣を持たず紅もささずに一生を終える。  政次の後ろに見えた白い鯉は結局なんだったのかよくわからない。  戦国の世を生き抜くのが大変だったのはよくわかった。死ぬことを覚悟してお家のために生きるの武士の生き方は何とも言えない。

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2013/04/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

井伊直政が家康に物語るという形で始まるこの直政の養母次郎法師と呼ばれた香の一代もの、男には無い女の見事な戦い駆け引きが描かれていて、テンポの良い展開と分かりやすい説明に若干の謎も含めて一級のエンターティメントに仕上がっている。そして悪く見える人物も決して悪いばかりではないというスタンスがいい。

Posted byブクログ

2013/04/06

戦国時代、幾多の謀略や戦いに見舞われながらも、並みいる強国の間を縫うようにしてしたたかに生き延びた井伊一族の話.小法師と呼ばれた女首領、井伊直虎を中心に多くの登場人物が巧みな筆で語られる.少しミステリー風のところもあり読んでいて飽きることがない.

Posted byブクログ