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絵本 化鳥 の商品レビュー

4.3

18件のお客様レビュー

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2014/12/07

借りてから気がついたけど泉鏡花だった。文章が美しい前半絵本。後半は文章のみ。 絵も美しかった 池袋図書館726イ

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2014/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

色紙を切り貼りしたようなカラフルな絵。 いいなぁ好みだな。 少年の語り口調が独特だけど、おっかさんを慕っているんだなぁってのが伝わってくる。

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2013/09/18

主人公の男の子と学校の先生とのやり取りが印象に残ってます。 人が一番偉いという先生に対して、それは違うという主人公。鳥だって話しているよ、私は先生より花の方が綺麗だと思うよ。主人公が言ってることはもっともですよね。 自分が偉いなんておもっちゃいけない。

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2013/09/04

◆贅沢な大人絵本。国書刊行会って、趣向を凝らすのに手間やコストを惜しまないところが素敵。原文併録なのもありがたい♪◆滑稽なやり取りの中にも、母の、貧しい暮らしのなか誇りを持って胸をはって生きるための知恵(むしろたどり着いた真理か)や、息子を守る愛が切々と伝わり、美しい。「私」を救...

◆贅沢な大人絵本。国書刊行会って、趣向を凝らすのに手間やコストを惜しまないところが素敵。原文併録なのもありがたい♪◆滑稽なやり取りの中にも、母の、貧しい暮らしのなか誇りを持って胸をはって生きるための知恵(むしろたどり着いた真理か)や、息子を守る愛が切々と伝わり、美しい。「私」を救った鳥の羽を持った美しい人は果たして何者だったのか…。母の愛の化身か?万物みな滑稽で愛すべき存在だけれども行いによって美しく尊い存在に昇華する…ということか?夢幻の世界のままおくべきか…。何度も味わいたい1冊。【2013/08/18】

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2013/03/15

泉鏡花の作品を元にした絵本である。 まずは装幀の美しさに息を呑む。 真っ白なカバー全体に鳥の羽が空押しされ、題字は銀箔。 見返しの銀のページをめくると、そこからは色があふれ出す。 橋守の子ども、廉は、母様(おっかさん)と渡し賃でつましく暮らしている。廉には橋を行き交う人々が鳥...

泉鏡花の作品を元にした絵本である。 まずは装幀の美しさに息を呑む。 真っ白なカバー全体に鳥の羽が空押しされ、題字は銀箔。 見返しの銀のページをめくると、そこからは色があふれ出す。 橋守の子ども、廉は、母様(おっかさん)と渡し賃でつましく暮らしている。廉には橋を行き交う人々が鳥や獣や茸に見える。 人間が鳥や獣とどれほど違うというのか。 そんなことを口にしては先生に叱られる。 百鬼夜行のような世界で、しかし、廉は美しい母様と暮らして幸せである。 あるとき、廉は川に落ち、「はねのはえたうつくしいねえさん」に助け出される。 あのねえさんは誰なのか。 もう一度会いたい廉は、鳥屋や野山を探し歩く。 幸せだけれども、つんと悲しい。 懐かしいけれども、どこか遠い。 夢のようにうつくしいその世界には、北国の凜と冴えた空気が漂っている。 滔々たる河の音がどこからか聞こえてくる。 その音に誘われて、この世ならぬあやしい世界に連れて行かれるようでもある。 絵を描いている中川学は京都の寺の僧侶である。 うつくしいねえさんの作画には腐心したという。あやしく美しく、目が醒めるようである。 物語の終わりには、現在の金沢の橋の絵が添えられる。 このまま現世に戻りたいような、まだ少しこの世界をさまよいたいような、不思議な余韻が残る。 *泉鏡花文学賞制定40周年記念プロジェクトとして発刊。絵本に添えられた文は抜粋であり、巻末に全文が収録されている。

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2018/05/13

泉鏡花の初期短編を絵本化したもの。 真っ白な表紙は、よくみると波のような翼がおしてある。 その真っ白な本を開くと豊かな色のページが目に飛び込んでくる。 寒色が基調だから、美しい思い出のページのあたたかさが一層際立つ。 切り絵や版画のようなこの絵は「和ポップ」と評されているそうな...

泉鏡花の初期短編を絵本化したもの。 真っ白な表紙は、よくみると波のような翼がおしてある。 その真っ白な本を開くと豊かな色のページが目に飛び込んでくる。 寒色が基調だから、美しい思い出のページのあたたかさが一層際立つ。 切り絵や版画のようなこの絵は「和ポップ」と評されているそうな。 なるほど。確かに。 「江戸の絵を愉しむ」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4004308437にあった、本を「ひらく」ことを意識したつくりってこういうことか。 間や色の使い方が鮮やか。 これは電子本じゃだめだ。紙の本であることを有効に使っている。 本文から抜き出した言葉と絵の絵本部分のあとに、鏡花の全文と解説がある。 この本で初めて「化鳥」を読んだ身には、この順番がありがたい。 絵本を読んで満足したけど本文を読んだら解釈が変わった。 本文だけなら話の意味がわかる前にやめてしまったかもしれないし、絵本だけならここまで強い印象は残らなかったかもしれない。 ファンタジーのような、そうでもないような、不思議な話。 しばらく世界に浸りたい(けど無性に京極夏彦が読みたくなった)。 違うけどちょっと連想した。 「ともだちくるかな」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4032049203

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2013/02/09

読み聞かせには、向きません。 が、装丁が美しくて、また絵も素敵 和製ファンタジーの絵本版といったところでしょうか? 大人絵本ですね。

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2013/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても贅沢で綺麗な絵本。絵を眺めているだけでもとても美しく飽きない。鏡花の文を読むと天守物語や夜叉ヶ池の世界が思い出される。図書館で借りたけれど、手元に置きたい一冊かも。

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