母性 の商品レビュー
2012/11/26-12/02 イヤミス感が後を引く。職業柄、母性が感じられない母親がいる。子を産めば女性は親にはなることができる。それはどんな動物でも同様だ。子育てに正対した時母性が育まれる。子どもが親を育てると言われる所以である。 何度見ても読めない「愛能うかぎり(ア...
2012/11/26-12/02 イヤミス感が後を引く。職業柄、母性が感じられない母親がいる。子を産めば女性は親にはなることができる。それはどんな動物でも同様だ。子育てに正対した時母性が育まれる。子どもが親を育てると言われる所以である。 何度見ても読めない「愛能うかぎり(アイ アトウ カギリ)
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湊かなえさんが「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」と語る入魂の、書き下ろし長編だそうですが、なぜこれが?という思いです。 持つものと持たないもの。欲するものと欲さないもの。二種類の女性、母と娘。 母になりきれず、いつまでも娘でいたかった母。私も母だが、うーん、理解できない。 それは、私自身が一人っ子ではないから?自分の子供が男の子だから? いや、そういうことじゃない。 そしてなぜか、ハッピーエンド。なんというか腑に落ちない。
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背筋がぞくりとする。 娘を生んだものの母親になりきれず、自分の母に認められ褒められることだけが自己評価につながる女性。 彼女の考えや言動を狂気と言いきることはできないかもしれないけれど、一見「ふつうに」「幸せに」生き、育ってきた彼女の中に、ここまでの闇が生じるなんて恐ろしい。母、...
背筋がぞくりとする。 娘を生んだものの母親になりきれず、自分の母に認められ褒められることだけが自己評価につながる女性。 彼女の考えや言動を狂気と言いきることはできないかもしれないけれど、一見「ふつうに」「幸せに」生き、育ってきた彼女の中に、ここまでの闇が生じるなんて恐ろしい。母、娘の羅生門的現実。 この血筋の中で次に生れてくる子供は、どんなふうに育つのだろう。「母性」と、「母性という体裁を取り繕うこと」の深すぎる乖離が悲劇的。
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【86冊目】中瀬ゆかりさんがテレビで褒めてらっしゃったので、買ってみた本。 ただ、それほど面白いとは感じず。母親とか、娘とか、あんまり分からないなぁ。僕が女の子だったら、もっと共感と理解を持って読めたんだろうか?? あと、湊かなえさんの作品は「告白」以来だったんだけど、他の作品もこれらと同じように独白体のパッチワークなんだろうか?面白い試みだと思うんだけど、全作品がこれだと読みづらくないですか? ただ、さっと読み返してみると、色んなところに伏線が張ってあって、それはさすがという感じだったな。
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これを書き上げたら作家を辞めてもいい!と渾身の作品。 母と娘の人生観のすれ違い。 何故、そこまでして義母と暮らさなければならないのか?多々疑問がありながら読みましたが、告白や贖罪の方が渾身の作品だと思った。
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全ての人が子どもを産んだら母親になれるわけではないというか、母性を持ち合わせていない人もいる。 親を選べない子どもはかわいそうです。
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「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」 だってさ。 つまらなすぎてどうしようかと思ったんですけど。湊さんの作品はデビュー作の告白からすべて読んでますが、まず告白を超える、衝撃ある作品はもう無理なのかな。 というか、作家を辞めてもいい、と言ってしまえる...
「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」 だってさ。 つまらなすぎてどうしようかと思ったんですけど。湊さんの作品はデビュー作の告白からすべて読んでますが、まず告白を超える、衝撃ある作品はもう無理なのかな。 というか、作家を辞めてもいい、と言ってしまえるほどの作品ではないでしょ、これ。 話としてはいいかもしれないけど、その作家を辞めてもいい、という帯やコピーで売り出して、さらにそれにそぐわない作品すぎて… なんかもう残念です。
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「これを書きあげたら、作家を辞めてもいいと思いながら書いた作品」という作者の言葉に、図書館で193人待ちもできないと思って久々に単行本買いました。1日で読了。場面場面は本当にありふれていて、日常的。でもそれぞれの立場からの独白で読むと、とても哀しい物語に。舌はありふれていないと思います。でも、あなたのせいで私の最愛の人を失った、という部分を、あなたのせいで私の女としての人生が終わった、に置き換えたら?何もかも一般的な話に思えてきて怖くなった。このまま突き放されて終わるのか、夢中で頁を手繰ったけれど、最後に時間の優しさを感じられて安心しました。
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読み終わったのに、何となく消化不良。よくも悪くも、湊かなえさんの作品でこんなことは初めて。自分の読み方の問題なのか・・もう一回読んでから?考えよう。
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