母性 の商品レビュー
いつものスタイル。 でもいつもより文章は深い。 母性とは? ただただ子供を守りいつくしむ無償の愛? 「母の手記」「娘の回想」それぞれだけを 続けて読んでみればより理解できるかもしれない。 火事の場面で祖母は死ななくては 話は展開しなかったであろうが それにしても「舌をかんで...
いつものスタイル。 でもいつもより文章は深い。 母性とは? ただただ子供を守りいつくしむ無償の愛? 「母の手記」「娘の回想」それぞれだけを 続けて読んでみればより理解できるかもしれない。 火事の場面で祖母は死ななくては 話は展開しなかったであろうが それにしても「舌をかんで死ぬ」っていうのはどうだろう? リルケの詩は私には難しい。
Posted by
取り敢えず最後までは引っ張られるし、考えさせられることも多い。子供の為でなく誰かにほめられるために良き母であろうとすることの悲劇というのか。ただ娘が母親に反発しないものだろうか。自分の体験上、娘は女親にはシビアで、欺瞞を見抜いたりするものだが。 時折入ってくる教師の会話も、店の店...
取り敢えず最後までは引っ張られるし、考えさせられることも多い。子供の為でなく誰かにほめられるために良き母であろうとすることの悲劇というのか。ただ娘が母親に反発しないものだろうか。自分の体験上、娘は女親にはシビアで、欺瞞を見抜いたりするものだが。 時折入ってくる教師の会話も、店の店員も思わせぶりなのに何もない。 個人的には祖母の完璧さを裏読みして、なんかあるんじゃないかと思いつつ読んでいたら、完璧のまま終わった。この完璧さが一番こわいかも。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
中盤まで「さすが湊かなえ~読めば読むほどいやな気持ちになるわあ」と思ってましたが最後は「え?ドユコト???」状態。 母子の感情のすれ違いが湊かなえのいつものいやな感じで描かれてる。 最初の新聞記事あれは別件ですよね。で「愛能う限り」
Posted by
母と娘の愛憎、葛藤物語。 同じ場面をそれぞれの語りで綴られている いつもの湊さんの手法、おもしろかったですが ちょっと難解でした。 清佳さん 先生になったのね。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これは、非常に怖い話だと思う。 一見、明るく人を幸せにし、子供の事を愛能うかぎりという言葉を平然と口にだし、子供の自立を妨げ、どうしたら母親に喜んで貰えるかという事しか考えられない子供を作ってしまったおばあさん。孫を助けるためとはいえ、舌を噛んで死ぬなんて、母の愛を教える行為じゃない。娘の心に深い傷を残すでしょう。 案の定、母を殺されたという思いを心の奥に隠しながら、自分では愛能うかぎり愛してるつもりの母親。子供が愛されたいと願って、色々する行動には気付けない。常に自分だったこうするのにと、自分の基準を超えた行動を受け止める余裕がない。 最後に、自殺未遂までおこし愛を感じられず育った娘は、愛を欲しいだけ与えると(無くなったおばあさんにを思わせる)出産間近に思ってる。 子供を育てるのに大切な事は何か? 母性とは何か? しばらく、考えてしまった。
Posted by
・ムカつく人間、バカな人間を書かせたら湊かなえは天才的だわ。こうもイラつきながらも読み終えさせるのは流石だわな。ラストも好印象。
Posted by
ちょっと考えたな母と娘。 男の人が読んだら入り込めない世界やろうなと思う。 今回は後味よく終わった気がするけど…。
Posted by
読み物としておもしろかった。どうなるんだろうと先が気になり、上手な作家さんだなと思う。 途中、そうだったのか!という箇所がいくつかあり、ミステリーに疎いわたしなりに、上手だなぁと思ったり。 ただ、ラストが急にハッピーエンド風で、ちょっと肩透かし。 読む側としては辛いけれど、またち...
読み物としておもしろかった。どうなるんだろうと先が気になり、上手な作家さんだなと思う。 途中、そうだったのか!という箇所がいくつかあり、ミステリーに疎いわたしなりに、上手だなぁと思ったり。 ただ、ラストが急にハッピーエンド風で、ちょっと肩透かし。 読む側としては辛いけれど、またちがうラストだったら、もっと重く残ったかもしれないなあ。 反面、変化する、変化できるのが人間で、生きていく強さなのかもと思ったり。 この子は、ここに至るまでのどこで、変われるほどの愛情を、誰にもらえたのかな。
Posted by
いつまでも娘でいたい母親と、母親に愛されたい娘の話。 終始気持ち悪かった。 やっぱり湊さんの小説は、わたしには合わないと思った。
Posted by
いつまでも娘のままの母親、そんな母親に愛されたい娘。 湊かなえさんは好きだが、作者として書きたかった作品がこれか?と少し感じる。すごく らしい 作品ではあるが。 母親の手記と娘の回想、そこに見える都合のいい記憶と意味のない罪悪感にすれ違いの虚しさを感じる。ハッピーエンドのよう...
いつまでも娘のままの母親、そんな母親に愛されたい娘。 湊かなえさんは好きだが、作者として書きたかった作品がこれか?と少し感じる。すごく らしい 作品ではあるが。 母親の手記と娘の回想、そこに見える都合のいい記憶と意味のない罪悪感にすれ違いの虚しさを感じる。ハッピーエンドのように終わっているが、その未来にもそのすれ違いは続いていきそうに思えてならない。 20130314
Posted by