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64 の商品レビュー

4.1

720件のお客様レビュー

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    245

  2. 4つ

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お勧めです

この小説は凄いです。ストーリー、登場人物、エンディング等々、素晴らしい出来です。導入からのほとんど全ての伏線が期待を上回るレベルで回収され、読み終わったときの満足感は近年ないものでした。 警察小説としても、本庁と県警、現場と管理部門の関係がリアリティあふれる内容となっており、読...

この小説は凄いです。ストーリー、登場人物、エンディング等々、素晴らしい出来です。導入からのほとんど全ての伏線が期待を上回るレベルで回収され、読み終わったときの満足感は近年ないものでした。 警察小説としても、本庁と県警、現場と管理部門の関係がリアリティあふれる内容となっており、読み応え満点です。

平塚 泰司

2024/09/01

ラストスパートがすごいけど、そこにたどり着くまでがちょっと中だるみ?のような気もした。 組織に振り回される男性社会の哀しさを感じつつ、そんなことより早く事件を解決してくれ!と思ってしまった(笑) あゆみちゃんの件が結局未解決なまま終わるのが心残り。

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2024/05/23

12年前の作品を 今読んで評価をしてはいけないんだけど・・・。 長編の終わり方は難しいと思ったかな。 ロクヨンの犯人も、二渡との関係も、あゆみのことも、 多くが消化不良気味。 読解力がないのか、自分を疑ってしまう。 赤間や荒木田、松岡、二渡、諏訪、美雲の続きが知りたかったかな。

Posted byブクログ

2024/04/08

警察の広報室とマスコミのやりとりがリアルに感じ取れるお話でした。 読書初心者にはちょっとキツかったです。 600ページを超える作品で、400ページぐらいまでは結構読むのがしんどく、途中で読むのを辞めてしまおうかとも思ってしまいましが、400ページを越えてからやっと読む手が止まら...

警察の広報室とマスコミのやりとりがリアルに感じ取れるお話でした。 読書初心者にはちょっとキツかったです。 600ページを超える作品で、400ページぐらいまでは結構読むのがしんどく、途中で読むのを辞めてしまおうかとも思ってしまいましが、400ページを越えてからやっと読む手が止まらないといった感じです。 登場人物が多いので人の名前も途中忘れてしまう時があったので、読む時間を確保できた時に一気に読むのがお薦めです。 読んでいる途中で 「自分はその場凌ぎの仕事をしていないか?騙し騙し仕事をしていないか?」 と今の自分の仕事のやり方は合っているか振り返させられるシーンがありました。 そういう面では学生ではなく社会人に読んでほしい作品だと思いました。 自分のキャリアを懸けて挑む会見のシーンでは泣きそうになりました。いや、泣いていたかも笑 ラストは衝撃を受けるシーンもあります。 ページの量や内容を踏まえると娘や嫁には薦めないかな?

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2024/03/19

☆4.2 いろんな人間の情念とか執念がものすごく蔓延っている話なのに、読み終わった後に残るこの爽やかさはなんだろうか。 迷い、決意し、また迷い、何度もその繰り返しで。 それでも心にある芯が投げ出すことを許さない。 それはとても格好良い姿だった。

Posted byブクログ

2024/02/14

花粉が今年は多いね…(涙) って言う事で横山秀夫の「64 ロクヨン」 強面の元刑事で現広報官の三上の娘が家出して行方不明。 そんな状況の中で14年前に起きた誘拐殺人事件の時効間近になって、警察官内で不審な動きが起こりまくり。 元刑事のジレンマ、権力との板挟み、次から次へと...

花粉が今年は多いね…(涙) って言う事で横山秀夫の「64 ロクヨン」 強面の元刑事で現広報官の三上の娘が家出して行方不明。 そんな状況の中で14年前に起きた誘拐殺人事件の時効間近になって、警察官内で不審な動きが起こりまくり。 元刑事のジレンマ、権力との板挟み、次から次へと謎が明かされていく。 600Pオーバーは久々で厳しかったw⁡ ⁡ 中盤迄は辛抱して読み進める。 中盤からの展開は面白かったけど、最後がわし的には…。 ⁡ ⁡⁡ ⁡映画化されるんかな? 映画の方が楽しめるはずwな感じがします♪ 2015年13冊目

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2023/11/04

Audible読了 濃霧のように重たい雰囲気。しかし不思議とクセになる作品だった。何気なく映画のキャストを見てしまってからは、佐藤浩一の顔芸が付きまとった。適役。 内容は、マスコミvs県警という構図で、匿名報道の是非が繰り返し問われる。 ──匿名が覆い隠したのは(加害者の)菊西...

Audible読了 濃霧のように重たい雰囲気。しかし不思議とクセになる作品だった。何気なく映画のキャストを見てしまってからは、佐藤浩一の顔芸が付きまとった。適役。 内容は、マスコミvs県警という構図で、匿名報道の是非が繰り返し問われる。 ──匿名が覆い隠したのは(加害者の)菊西華子と言う名ではなく、(死亡した被害者の)銘川亮二と言う人間がこの世に生きた証であった 確かにA子B男では誰も気に留めない。名というものが放つ人間の尊厳を考えさせられる。 それを覆うようにして幾つもの対立が物語を深める。警視庁vs県警、刑事部(元部署)vs警務部、キャリア組、元上司、元同僚、わらわらと出てくる存在感たくましい登場人物の綱引きが常時テンションを張っていて、主人公はまんなかで右往左往。肝心の事件は下巻までまったく進まない(笑) 加えて行方不明の娘と不安定な妻がセコンドにびったり張り付き、もはや『サイレントヒル※』のような五里霧中感。 ※KONAMIのホラーゲーム 街全体を霧が覆ってどこから敵が飛び出すか分からない ほかにも気になった点は、主人公が何度も本音を押し殺すところ。しかも言う寸前で。もう言ってくれよ、と叫びたくなる。「本音イコール自己愛」という作者の厳しい主張がヤワなハートに刺さった。 これは映画もチェックしてみよう。

Posted byブクログ

2023/05/14

大捕物ではなく警察内のいざこざや組織の政治的な話が進むため、思っていたのと違うかなぁと思いつつ読み進めましたが、ラストまで読んでよかった。 最後に真実にたどり着けてすっきりした。

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2023/04/15

刑事とは執念の生き物である。 分量もさることながら圧倒的な情報量と伏線で贈る濃密な警察小説である。 昭和の最期の年に発生した誘拐事件、それに囚われたままの人々、そして犯人、それを未だ追う刑事。 ミステリを軸に群像劇でもあり、人間ドラマでもあるという恐るべき離れ業をやってのけた本作...

刑事とは執念の生き物である。 分量もさることながら圧倒的な情報量と伏線で贈る濃密な警察小説である。 昭和の最期の年に発生した誘拐事件、それに囚われたままの人々、そして犯人、それを未だ追う刑事。 ミステリを軸に群像劇でもあり、人間ドラマでもあるという恐るべき離れ業をやってのけた本作。高貴な男たちの戦いを見よ!

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2022/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

終始読むのがつらかった。 警察ものだが、事件解決にあたる刑事の奮闘…というよくあるやつではなく、警察内部の争い、マスコミ対応の苦労など企業小説の様相を呈する。 しかもあまり好感の持てるタイプの主人公ではない(個人の感想です)。中盤からは自分のやるべきことに目覚めた感じがするが、行方不明の娘がいるという事情を差っ引いても刑務部と刑事部、どっちつかずの印象が残る。一応最後にタイトルとなっている「64」事件の犯人も明かされるが、その経緯も、結果もスッキリしないまま終わってしまったという感じ。あと娘の行方もわからないままだし。 D県警の長編なら『陰の季節』の二渡を主人公にしたものが読みたかった。

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