短編工場 の商品レビュー
初めての作家もたくさん。なかなか興味深く面白かった。 宮部みゆき「チヨ子」 乙一「陽だまりの詩」 浅田次郎「金鶏のもとに」 熊谷達也「川崎船」 が特によかったかな。 上手い人は短くてもしっかり心をつかんでいく。
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たまには、この手の文庫もいいですね。 新しい作家に出会える機会です。 今回は、私の好きな「道尾秀介」「荻原浩」氏の作品があったので購入しました。 さすがにこの二人の作品は、気に入ったのですが あたらしく「村山由佳」氏の「約束」、よかったです。 少年4人組の約束、自分の小学生時代に...
たまには、この手の文庫もいいですね。 新しい作家に出会える機会です。 今回は、私の好きな「道尾秀介」「荻原浩」氏の作品があったので購入しました。 さすがにこの二人の作品は、気に入ったのですが あたらしく「村山由佳」氏の「約束」、よかったです。 少年4人組の約束、自分の小学生時代には何を約束しただろう・・
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それぞれの作品の印象 かみさまの娘 亡き母の思い出を思い返しつつ、自分の半生を見つめ直し これからの人生へと。 人はそのときどきに見たいものしか見えないんです。 これが印象的です。 ゆがんだ子供 道尾さんらしくホラーサスペンステイストでした。 この子供はいったい何者なのでし...
それぞれの作品の印象 かみさまの娘 亡き母の思い出を思い返しつつ、自分の半生を見つめ直し これからの人生へと。 人はそのときどきに見たいものしか見えないんです。 これが印象的です。 ゆがんだ子供 道尾さんらしくホラーサスペンステイストでした。 この子供はいったい何者なのでしょう。 少し不気味な余韻が読了後も効いています。 ここは青山 この作品は読んだことがありましたが、 また読んでみましたが面白かったです。 奥田さんらしくユーモラスに飛んでいてかつ 未来に向けて明るいので好きな作品です。 じごくゆきっ 女子高生のような少し子供じみた文章が 逆に新鮮で面白くこんな現実逃避も良いかなと思えました。 大人がこんな風に現実逃避をしたくなる気持ちもよく分かります。 太陽のシール 何もかも優柔不断な男性が数年後に隕石が落ちてくることから 急に心変わりをして、人生の一大事を決めてしまうという この展開が面白いと思いました。 この後も知りたいという気にさせられました。 チヨ子 倉庫に置いてあった着ぐるみを着てみたら、 そこから見える裏の人間模様が見えるという不思議な世界。 そして最後には自分の大切にしていた ぬいぐるみを思い出してみたりという ありそうでなかった世界が読んでいて面白かったです。 宮部みゆきの作品にしては珍しいタイプの作品だと思います。 あなたの鏡の中には、何があり映るでしょうか? ふたりの名前 同棲しているカップルなのに何でも自分の物に名前を書いておくという 律儀というかユニークなカップル。 そこに友達から貰ってきた猫のあることをきっかけに ぐんと二人の間の距離を縮めてほんわかとした物語でした。 陽だまりの詩 生死について情景や心境が切々と描かれていますが、 暗いものではなく綺麗に描かれているので、 まるで御伽噺のような錯覚になりました。 こうゆう作品は初めてなのでとても印書的です。 金鵄のもとに 戦時中の話が詳細に書かれていて、 この短編集の中では一番重いテーマの作品だと思います。 生きるということは本当に大変で苦しいというのを痛感しました。 しんちゃんの自転車 幼い頃の少し怖いような可愛いらしいような思い出を 振り返っていますが、 自転車を漕ぐ光景や子供同士のやり取りが 元気いっぱいでハツラツ感があって躍動感があり読みやすかったです。 誰にでも一つはこんな思い出がありそうな気にさせられました。 川崎船 方言がきつくて読みにくかったですが、 漁船の大変さがよく分かります。 蟹工船のような印象もありますが、 ラストに良い話になりじんわりと胸を打つものがありました。 約束 子供の頃にタイムマシンを作ってみたいという願望は 多くの人があるかと思います。 その思いをある事をきっかけに作るようになりますが、 それを自分のためだけでなくある人のために作るという夢が 胸を打たれるものがありました。 その思い出を大人になってからまた思い出し、 これからの思いを馳せているのがなんとも良いです。 「不公平」ってのはもしかして、 「人生」ってやつの別の呼び方なんじゃねえかってね。 という言葉が印象的です。 集英社の今年の短編集三部作と短編復活を読み、 最後にこの本を手に取りました。 今回は工場というテーマとはあまり関係ないようなものが多く、 ジャンルも様々あったので読みがいがありました。 好きな作品は「ここは青山」、「じごくゆきっ」、 「太陽のシール」、 「チヨ子」、「二人の名前」、「しんちゃんの自転車」、「約束」。 一つ一つの作品にけっこう作家さんの色が出ていて、 どれも濃厚な作品ばかりでした。 今回も読んだことのない作家さんを発掘できたので、 これをきっかけに他の作品も読んでみたくなりました。 また短編集が出たら読んでみたいと思います。
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まずは桜庭一樹さん。 今まで読んできた方とはまた違った世界観がありそう。今回初めて出会った作家さんの中で、気になった方の一人。 それから乙一さん。 載せられているのは、淡々とした語り口ながら、哀愁の感じられるお話。いろんなタイプの作品を書かれてるようで、ますます興味が。 そし...
まずは桜庭一樹さん。 今まで読んできた方とはまた違った世界観がありそう。今回初めて出会った作家さんの中で、気になった方の一人。 それから乙一さん。 載せられているのは、淡々とした語り口ながら、哀愁の感じられるお話。いろんなタイプの作品を書かれてるようで、ますます興味が。 そして村山由佳さん。 ありっこないとわかっていてもあって欲しいと思う気持ち、大人でもどこかにもっていそう。ほかの作品も読んでみたい。 久しぶりのアンソロジー。 その他しばらく遠ざかっていた方含め、次の読書のいい手がかりになった。
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成田空港で日本→ドイツへ帰国時に手に取った一冊(「旅のお供に」と書いてあったので、つい)。石田衣良『ふたりの名前』はとても良い短編だったが、そのほかは短編にはそぐわなかったり後味が微妙だったり、買うまでもなかったなという感想。
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20170706 1冊で、11人の作家の短篇が読めるお得なアンソロジー。 その中で自分の感性に合ったのは、奥田英朗氏、伊坂幸太郎氏、宮部みゆき氏、石田衣良氏、村山由佳氏の作品。 11分の5の割合が良いのか悪いのか分からないが、今回気に行った作家で、これまであまり読んでこ...
20170706 1冊で、11人の作家の短篇が読めるお得なアンソロジー。 その中で自分の感性に合ったのは、奥田英朗氏、伊坂幸太郎氏、宮部みゆき氏、石田衣良氏、村山由佳氏の作品。 11分の5の割合が良いのか悪いのか分からないが、今回気に行った作家で、これまであまり読んでこなかった作家の作品も読んでみようと思う。 そう言えば、アンソロジー自体初めてだった…
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
伊坂さんの「太陽のシール」が良かった。 富士夫×美咲夫妻の淡々とした雰囲気、あと3年で世界は消えるのに、その中で思いがけず子供が出来ているのに、淡々と、でもしっかりと考えている。 あの2人の…いや、あの4人の幸福が長く続けばイイなと思う。 奥田さんが描く夫婦も良かったな。 支え合うことが自然だというのは、意外に難しいのではないかと思うのだけど、お互いに役割にこだわらないというのが大事なんだろうな。 石田衣良さんの「ふたりの名前」には泣いた。 獣医さんが「ありがとう」と言いたくなる現実が実際にあるということ、苦しいな。
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物書きって在りもしないことをまるで在ったかのように書いて読者を泣かせたり脅かしたり・・・ こういうオムニバスの類はツマラナイが相場だがこれは凄い。私の大好きな宮部みゆき以外は感動。 「がってんしょうたくん」「ほんまちよこ」「ブリキにタヌキに蓄音機」これはこれから機会があれば是非に...
物書きって在りもしないことをまるで在ったかのように書いて読者を泣かせたり脅かしたり・・・ こういうオムニバスの類はツマラナイが相場だがこれは凄い。私の大好きな宮部みゆき以外は感動。 「がってんしょうたくん」「ほんまちよこ」「ブリキにタヌキに蓄音機」これはこれから機会があれば是非にも使ってみようと心に決めた。 この短編集のテーマは「愛と死」である
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まだ読んでる途中です。 初っ端の話から面白い!と読み進めますが、やはり作家さんによって自分好みの話とそうでもない話にわかれるなぁとの印象。でも、色々な作家さんを知れるのがこの本の良いところです。 現時点では、桜木紫乃さんの「かみさまの娘」、奥田英朗さんの「ここが青山」が私の中でヒ...
まだ読んでる途中です。 初っ端の話から面白い!と読み進めますが、やはり作家さんによって自分好みの話とそうでもない話にわかれるなぁとの印象。でも、色々な作家さんを知れるのがこの本の良いところです。 現時点では、桜木紫乃さんの「かみさまの娘」、奥田英朗さんの「ここが青山」が私の中でヒットしてます。
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熊谷達也『川崎船(ジャッペ)』 読んだら電車で泣いてしもうた。泣ける話と思ってなかったから油断した。 どれも面白かった。
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