ダイナー の商品レビュー
いつまでも続くグロテスクな表現に窒息しそうになり、途中で読むのを止めようかとも思ったが、ここでの評価が高いことに引き摺られてなんとか読了。 中盤からは疾走感があり読みやすかった。 ただバイオレンス系には胃もたれしてしまったので、この先暫くは食指が伸びないだろうなと思った。
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グロテスクな描写が多く「読み切れるのかぁ〜」って心配になったけどリズム感がよくて先が気になり、一気に読み切った。 出来るなら…続編があるとすごく嬉しいのに。
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後半ボス達が登場するあたりから、人物把握しづらくなったが、ストーリー展開あっていいし、ハンバーガーも超美味しそうで良かった。映画化されているようなので、さっそく見てみよう。
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2020年11月29日読了。 ・ 【求む運転手。報酬30万。軽リスクあり】 たまたま目についた携帯闇サイトの募集に応募した『オオバカナコ』だったが、それは危険極まりないバイトだった。 訳も分からぬままヤクザに捕まり、殴られ、事務所で尋問され酷い目に遭う。 だけど、地獄はここから。...
2020年11月29日読了。 ・ 【求む運転手。報酬30万。軽リスクあり】 たまたま目についた携帯闇サイトの募集に応募した『オオバカナコ』だったが、それは危険極まりないバイトだった。 訳も分からぬままヤクザに捕まり、殴られ、事務所で尋問され酷い目に遭う。 だけど、地獄はここから。 ・ 連れていかれたのは古い倉庫。 そこに連れていかれた者は、吐き気がするようなやり方で、痛みからの解放で楽になれるなら早く殺してくれと思うような拷問をされながらゆっくりと殺されていく。 女はオークションに掛けられ、買い手がつけば買い主の元へ。売れなければ始末される。 売れたとしても、皮を剥いて壁に飾られるかもしれない。生きたまま解体するのを記録されるのかもしれない。単に豚や犬に喰わせられるのかもしれない。 どちらにしてもタダでは済まない。 ・ 結局、殴られた顔が酷かったのと歳をとりすぎているという理由で買い手が付かなかった『オオバカナコ』 自分で掘らされた穴に突き落とされ生き埋めにされる直前、無我夢中で言った。 「役に立ちます!わたし、料理が得意なんです」 その言葉で買い手がつき、カナコはある店へと連れていかれる。 ・ そこは殺し屋達が集う専用のダイナー《キャンティーン》 元殺し屋の店長『ボンベロ』の下で、ウェイトレスとして365日、24時間、休みなしで働く事に。 ・ 「俺はここの王だ。ここは俺の宇宙であり、砂糖のひと粒までが俺の命令に従う」と豪語する『ボンベロ』や 次から次へとやってくる様々な殺し屋達に何度も殺されかけながらも《キャンティーン》での日々を過ごしていく。 ・ ・ 平山夢明作品はかなり昔読んだ『メルキオールの惨劇』以来、2作品目。 『メルキオールの惨劇』はかなりぶっ飛んだ内容だったような…イマイチ楽しめなかった記憶しかないが、今作はストーリー展開もしっかり練られていて楽しめた。 ・ グロ満載で、最近読んだ本の中ではかなり上位の凄惨さ。 エゲツない殺戮シーンからの、天才シェフ『ボンベロ』のジューシーで重めなバーガーの調理シーンの振り幅が強烈。 苦手な人は、その振り幅とか装丁とかアウトかもしれない。 自分は無性にバーガー喰いたくなりました。 ・ 殺し屋達のキャラクターも多く、ただの狂った奴らかと思いきや、裏では辛い過去や闇を抱えていたりと色々なバックボーン設定がある点も良かった。 ・ 会話の最中に誰が喋っている台詞なのか分からなくなる事が何度かあって、そこは少し残念。 ・ 解説にもあるが、著者の斬新で独特な比喩が多く、 「象のあそこから小人が出て、それに横っ面を張られたような気分。」 「味噌汁におしっこを入れられたような顔をしていた。」 など、日本語の概念を破壊する勢いとはまさにその通りだなと思う。 ・ 原作ファンには悪評高い映画版『ダイナー』だが、蜷川実花作品である事・キャストの豪華さからやはり観ないわけにはいかない気がする。
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ダイナー(ポプラ文庫) 著作者:平山夢明 発行者:ポプラ社 タイムライン 私の本棚を紹介します。 https://booklog.jp/users/collabo39698 ほんの出来心からスマホサイトのバイトに手を出したオオバカナコは、
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元殺し屋シェフが営む殺し屋だけが集う会員制ダイナーで、命を懸けてウエイトレスになった女性の物語。 表紙と内容のギャップたるやいなや。 グロテスクな描写が多分に含まれているが、総じてエンターテインメントショーの印象が強いのでストーリーがしっかり伝わって楽しめた作品だった。
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闇サイトで危険なバイトに応募したオオバカナコは、組織に捕まり殺し屋専門のダイナー〈キャンティーン〉に売られ、ウェイトレスとして働くことになる。店主のボンベロや殺し屋たちに何度も殺されそうになりながら、彼らの日々を過ごしていくことになる。 オオバカナコは外に出ることを許されないた...
闇サイトで危険なバイトに応募したオオバカナコは、組織に捕まり殺し屋専門のダイナー〈キャンティーン〉に売られ、ウェイトレスとして働くことになる。店主のボンベロや殺し屋たちに何度も殺されそうになりながら、彼らの日々を過ごしていくことになる。 オオバカナコは外に出ることを許されないため、基本的にはダイナー内のみで物語が進行する。にも関わらず、展開が目まぐるしく動いていくのは非常に面白い。また、文体が独特で、リズム感があり読みやすい。ジャンルとしてはハードボイルド小説が一番近いのかな?面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長編小説とだけあって、かなり読むのに時間がかかった。グロ描写と死体は死ぬほど出てくるのに、登場人物の一人一人の個性が濃く、繰り広げられるストーリーから目が離せない。 著者である平山さんの独特な言い回しに特に戦闘シーンでは語彙と想像力が足らずに想像しづらかった。 印象的なセリフは「望みを叶えないことが生きる力になっている人間だっているんだ!」。 殺し屋だけが訪れるダイナーで働くオオバカナコの常識的な行動が大きな過ちを変わってしまう場面。
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映画公開前に買って読んだ 映画が結構、画のインパクトが強い分、あんまり説明がないところとかは、本を読んでて良かったーと思うところもあったり、本に詰まった行間や想いが表しきれてないよなーと思ったり。 本自体どんどん読み進められて、よかった。
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めっちゃかっこよくて、私好みな物語でした。 昨年映画化された原作が平山夢明だと知り、いつか読もうと思っていた作品。 全体的にお洒落で、まるでタランティーノの映画を観ているような感覚でした。 拷問に次ぐ拷問で、死んだ方がマシという状況が次から次へとやってくる世界に足を踏み入れ...
めっちゃかっこよくて、私好みな物語でした。 昨年映画化された原作が平山夢明だと知り、いつか読もうと思っていた作品。 全体的にお洒落で、まるでタランティーノの映画を観ているような感覚でした。 拷問に次ぐ拷問で、死んだ方がマシという状況が次から次へとやってくる世界に足を踏み入れてしまった主人公「オオバカナコ」。このネーミングセンスも最高です。 殺し屋専門のダイナーで、ウェイトレスとしてボンベロの元に送り込まれます。 数々の殺し屋が来店する度に起こるトラブルに毎回命がけで、死んだ方がマシな目に何度も合います。 ボンベロの天才的な料理さばきや、最高級の道具、食材、殺し屋の舌を唸らせる絶品の料理の描写も想像を膨らませ、次から次へおこる目まぐるしい展開に引き込まれ、没頭して読み終えました。 芸術的な観点で(絵画や音楽のような)私の中のとても好きな作品の1つに加わりました。 映画版「ダイナー」は昨年タイミングが悪く見逃していたので、レンタル配信で観てみたいと思いますが、どうやら原作にいない登場人物が出ているようなので、多少違う感覚で見た方が良いのかなと思っています。 蜷川実花なので、美しい映像も期待しています。
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