ダイナー の商品レビュー
殺し屋の集まるDINERのお話。 個性豊かなキャラクターが跋扈してオモシロ。 展開もスピーディーでよし。 読後はなによりハンバーガーを食べたくなる。
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すごいバイオレントな本です。 ノロにやられた直後の私の胃にはキツかったです。 しかし、主人公と同じように、物語が進むにつれて、ただ怯えるだけではなく、暴力的に生きざるを得ない、一人一人の生きざまに同情を感じるようになっていきました。 それをすべて、ダイナーという狭い空間で表現され...
すごいバイオレントな本です。 ノロにやられた直後の私の胃にはキツかったです。 しかし、主人公と同じように、物語が進むにつれて、ただ怯えるだけではなく、暴力的に生きざるを得ない、一人一人の生きざまに同情を感じるようになっていきました。 それをすべて、ダイナーという狭い空間で表現されているのは、すごいと思いました。 暴力描写が苦手な人にはオススメできませんが、大丈夫な方は、一気読み必至です。
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出てくるハンバーガーが、美味そうで美味そうで。 そんなハンバーガーの横で暴力の嵐。読み始めはただのバイオレンス小説かと思った。そうには違いないのだが、なんだろう?この感じ。新ジャンル?面白かった。
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なんだかもの凄い小説。 表現が細かすぎてグロテスクな部分も多々ある。 特に導入部分は、これ以上読むのやめちゃおうかなと思ってしまうくらい。 それが、どんどん引き込まれていって気にならなくなるから不思議。 慣れなのかなと思ったけれど、そうじゃなくて必要な部分だからなんだと思う。 ...
なんだかもの凄い小説。 表現が細かすぎてグロテスクな部分も多々ある。 特に導入部分は、これ以上読むのやめちゃおうかなと思ってしまうくらい。 それが、どんどん引き込まれていって気にならなくなるから不思議。 慣れなのかなと思ったけれど、そうじゃなくて必要な部分だからなんだと思う。 とにかく読み進めれば読み進めるほどのめりこむ。 こんなに電車を乗り過ごしかけた本は久しぶり。 実際2回、気付いたら降りる駅を過ぎていた。 「絶対オススメ!」とは言えない。 やはり、過激な表現が苦手な人には向いていないと思うから。 でも、それが大丈夫な人は、読んで損は無い本だと思う。
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莫迦面白かった。 グロいけれど気持ち悪くない。 この作品のおかげで、最近は躰がジャンク・フードを求めてしまう傾向にあった。 文章だけでそんな気分にさせるとは。 もし貴女が私と同じような感覚を持ったのであるとしたら、 そこはモス・ダブル・チーズバーガーをお勧めしておこう。 そ...
莫迦面白かった。 グロいけれど気持ち悪くない。 この作品のおかげで、最近は躰がジャンク・フードを求めてしまう傾向にあった。 文章だけでそんな気分にさせるとは。 もし貴女が私と同じような感覚を持ったのであるとしたら、 そこはモス・ダブル・チーズバーガーをお勧めしておこう。 それにしてもだ。 カナコ、頑丈だねえ。
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2012/12/12読了。殺し屋専用の定食屋が舞台のキケンな小説。 初っ端から爪をはがされる描写が出てきて「うへぇ」ってなりましたが、すぐにその世界観にハマって一気読み!面白かった! 主人公オオバカナコ、運転するだけで30万円くれるというバイトに行ってみたら、あれやこれやで行きついたのはボンベロという元・殺し屋が営業するダイナー「キャンティーン」、そこでウエイトレスとして働くことになる。訪れるのは怖ろしくて個性豊かな殺し屋たち。 とにかく描写が細かい。殺しや拷問のやりかた、殺し屋たちの人相や道具は背筋が凍るよう。そしてボンベロの作る料理、とくにバーガーは本当に美味しそう。 半ばくらいまでは、カナコが「一歩間違ったら死」という状況に常に置かれていて、読んでいて気が抜けない。続きが気になってやめられない。 後ろのほうは、カナコとボンベロ、犬の菊千代の間に信頼がうまれてきて多少ホンワカするけれども、次々訪れるキケンな輩と、マフィアの抗争?みたいなのがあって、2人と1匹の命運いかに・・・やはり全く気が抜けない。 終わり方も良かったです。 グロい描写が大丈夫な人にはぜひお勧めしたい一冊。
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ウェイトレスをする。 それだけで大いなる冒険だ。 〇このハードボイルドは 現代日本の本質を暴きだす! 現代の私たちは 資本主義というメスに 細部まで切り刻まれている。 全霊をかけて行う崇高な行為であったはずの「労働」は 単なるお金稼ぎと、自らの順位競争に落ちた。 非正規雇用やアルバイト、失業者たちは 人間的価値までも切り刻まれ、部品と化している。 五体は、体と心に分け隔てられ きしみを生じている。 いのちはそこにあり、ここにある。 あふれかえっている。 しかし、人間は分類され、振り分けられ 商品化され、その輝きを押さえつけられている。 そんな現代。 このエンターティエントは 死ぎりぎりの極限状況に 主人公を置くことで 全人格的な人間の復活を 逆説的に描いている。 まさに資本主義社会が 高度に行き着いた どん詰まりの日本だからこそ 生まれた骨太のハードボイルドだ。 ヒロインはカナコ。 彼女はヤバい仕事に巻き込まれ その結果、殺し屋だけが集う 食堂のウェイトレスにされる。 気に入られても殺される。 気に入られなくても殺される。 極限状況の店だ。 カナコはこの店で 次第に輝きを見せ始める。 文字通り、命を賭けた仕事。 それはもう金稼ぎや順位競争などではなく 頭脳と身体と心が一体となった 今日を生きるための全人格的な働きなのだ。 どこにでもいる平凡なカナコが 次第に変わっていく。 輝きを見せてくる。 読んでいるこちらも どんどん愛おしくなってくる。 そして最後には カナコが生き延びることを 心から望んでいる。 それが第一の読みどころだ。 〇設定だけで 既にあまたの小説を凌駕している! 殺し屋だけが集うダイナー。 この設定だけで あまたの小説を凌駕している。 この設定に導かれるように 描かれる言葉が太い。 料理の描写がよだれを誘う。 その次の瞬間に身体を刻まれる リアルな死の恐怖が襲いかかる。 全人生をかけて料理を作り、酒を振る舞う。 それを命をかけて食べる。 ときには己の心のままに戦う。 狭いダイナーという空間だけで この物語世界は神話の輝きを魅せる。 それが第二の読みどころだ。 〇ボンベロの背中を愛せ! この物語は ヒロインのカナコ以外に たくさんの魅力的な キャラクターが登場する。 なかでももう一人の主人公である ダイナーのシェフ・ボンベロの存在は 他を押しのけて圧倒的だ。 でかい背中。 元殺し屋。 そして、超一級の腕をもつシェフ。 血の臭いがするシェフ。 何とも危険ではないか。 その手から繰り出される 旨いバーガーには 舌舐めずりが尽きない。 圧倒的な暴力と強さに ぐうの音も出ない。 そんなボンベロが 次第に追い詰められていく。 ますます男が輝く。 それが第三の読みどころだ。 日本はいびつになっている。 歪んでいる。壊れかけている。 そんな社会で生きざるを得ない我々は このダイナー主人公たち そのものなのだということを、 危機的状況に立ち向かう全人格的人間が 今こそ必要なのだということを この物語はエンターティメントを超えて 突きつけてきた。
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正直740円は高いと思いました。 文庫で740円って・・!!って感じです。 悪の経典を買おうとして上下で1400円を超えると知って、買いとどまったのでこの本も買おうかどうしようか悩みました。 でも新聞の広告や小説にはさまっている新刊紹介を見て読みたいな~と思っていた本だったので思い切って買ってみました。 読み終わったら買ってよかったと思ったし、700円は高くなかったな~とも思いました。 内容が濃いというか、余すところなくぎゅうぎゅうに詰まっていて小説に出てくるハンバーガーのバンズみたいです。 暴力的な表現が多いのもあると思いますが、文章にもストーリーにも疾走感があって、何より世界観がぶっちぎってる。圧倒されました。 日本のようで日本でない世界が不思議です。 読んでいて疑問に思った点が2つ。 一点目はなぜボンベロがカナコに目をかけたのか。いちばん最初、殺さなかったところから最後庇うところまで、なぜそこまでカナコに惹かれていたのか? 最後、料理をするために来たんだから上手くなったのか披露しろというところや、ボンベロが腕を痛めてから作ったバーガーよりカナコが作ったものの方がおいしかったことから、料理が上手いから・上手くなっていったから(叩くと響く人間はかわいく思えてくるものですよね)という気もしますが、それでは理由として弱いと思います。 もっと人間的な部分というか根柢の部分で何か感じるものがあったと思うのですが、それは何なのでしょうか。 二点目はカナコが炎眉を刺したと嘘をついたところ。カナコは心臓にナイフを刺したら鼓動が伝わってきたと言っていました。わたしはこれがキッドが言っていた子供を殺した時のことなんだな、と思ったのだけれど、実際はまったく関係のない死に方でした。 この部分に何か含みを感じたのですが、結局それは何の伏線でもなく終わってしまいました。 どうしてカナコはそんなことを知っていたのかな? とっさに思い付いた嘘でもおかしくないんですが、“何かある”と感じた違和感は何だったんだろう。 痛そうで(笑)読み飛ばしたところもたくさんありますが、読み終わるとちょっとした怪我とか恐怖は何でもないやい!と思えます。 たぶんすごく脳が興奮しているのだと思います(笑) 死にたい気分になる夜と死ぬのが怖くてたまらない夜に読みます。
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ボンベロシブかった。最後、ボンベロがカナコを殺せなくなるくだり、もう少しジックリ読みたかった。 気がつくと、カナコ同様ボンベロに惚れてまいます。 残酷描写が気持ち悪くなかった、珍しい平山作品。
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殺人者が集まるダイナーを舞台にした物語。残虐な表現もたくさんあるけど、何故かスイスイ読めてしまう、不思議な作品。 買われたオオバカナコもダイナーの店主ボンも物語が進むごとに、いい味出してる。 今までにはちょっとなかった作風。
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