教科書に載った小説 の商品レビュー
にっちな一冊。教科書の名短篇を集めるときにこれらの作品を集めてくるのはこのひとしかいないのではないのだろうか。これが教科書に載っていたの、と思わず驚くような短篇がつぎつぎにあった。あとがきに教科書に載った物語について、「誰かが、人が育つ過程に於いて通過させたかった小説」とあるけれ...
にっちな一冊。教科書の名短篇を集めるときにこれらの作品を集めてくるのはこのひとしかいないのではないのだろうか。これが教科書に載っていたの、と思わず驚くような短篇がつぎつぎにあった。あとがきに教科書に載った物語について、「誰かが、人が育つ過程に於いて通過させたかった小説」とあるけれど、それは教訓を与えるという意味合いではなく、何か人の感性に訴えかけようという意味合いではないかと読み終わって思っている。貸してくれて、ありがとう。
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TOKYO BOOK PARK吉祥寺で入手。お、三浦哲郎じゃん。と思って手に取ってみたら他にもとんでもない奴らがいっぱいいた。特に松下竜一「絵本」、吉村昭「少年の夏」がヤバい。出会えてよかった。
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教科書に載った小説のアンソロジー。 教科書に採用される基準は謎だが、読ませる力のある小説ばかりだった。 そして、こんなオチあり?!と突っ込みたくなる小説も多かった。 学生の頃は勉強のためにと義務的に読んでいたが、このように改めて読むと面白さを感じるのが不思議だった。
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中高の国語教科書に選ばれた作品からさらに編者が選した作品集 「教科書に載る」という大人が中高生に読ませたいというものから 「面白い」すなわち「目の前が開ける」ようなを選んだもの そういう統一主題が明確な上で競作されたかのように同種の作品が並んでいて 短いほどわかりづらい文章の芸と...
中高の国語教科書に選ばれた作品からさらに編者が選した作品集 「教科書に載る」という大人が中高生に読ませたいというものから 「面白い」すなわち「目の前が開ける」ようなを選んだもの そういう統一主題が明確な上で競作されたかのように同種の作品が並んでいて 短いほどわかりづらい文章の芸といえども出来栄えがよくわかりやすい気がする 『とんかつ』三浦哲郎 あらすじを書きだすと三行で終わりそうなごくごく簡易な話であるだけに 編者のいう「面白さ」が明確に現れた作品 この「面白さ」をこの作品以上の短さで表現するのは困難 『出口入口』永井龍男 昭和は下手なファンタジーより隔絶した遥かに霞む異世界 『絵本』松下竜一 上の『出口入口』同様にいわゆるショートショートとの違い 発想を表現するか小説として完成させるかの意識差を感じる 『ある夜』広津和郎 小説というより随筆のような小説 今度は情景描写との差異に焦点がある 『少年の夏』吉村 昭 「お兄ちゃん、少し貸してやってね」の恐怖 収録作品厨では長めながら それでも全文を教科書に掲載されるのがわかる無駄のないつくりだが 説明し過ぎに感じるところもあって難しい 『形』菊池 寛 故事成語なお話 成語となって伝わるに足る故事が満たすべき要件を余すところなく捉えている 『良識派』安部公房 上の「形」と比較してみて 「良識派」とか「サイレントマジョリティ」と「故事成語」と 語源と現代用法の違っているものと比べてしまう 『父の列車』吉村 康 口幅ったい言い方するなら「あざとい」作品 この作品だけ挿絵入りなのもあざとい 良し悪しとは別だけれども 『竹生島の老僧、水練のこと』古今著聞集 鎌倉時代の説話集から これはやや編者の意図するところからすると飛び道具すぎるか 解釈は読む人次第すぎると思うし いわゆる国語の教科書にふつうの意味で相応しすぎる作品に過ぎる 『蠅』横光利一 短編小説としては収録作品中もっともまっとうなもの ごくあたりまえに良くできていて 変化球ばかりだった中にあって逆に際立つ 『ベンチ』ハンス・ペーター・リヒター 可憐な小品だがオチを認めるかどうかは難しいところ そこがなくとも成り立つのではあるが あるからこそ作品の価値おとしても別の意味あるともいえる 『雛』芥川龍之介 収録中もっとも長い作品 単純な筋書きをひとつひとつ無駄ない場面と各人物の過不足ない描写でつなぐ 技巧の高さに文句のつけようない一品 小説としては『蠅』のほうが上だろうけれど 「文章芸」としては抜けている 総じて 頭に『とんかつ』をもってき山場に『蠅』で締めに『雛』と 編者の構成はさすが 『出口入口』と『絵本』に『形』と『良識派』を並べるのもにくい その合間に『ある夜』『竹生島~』『ベンチ』を挟むのも納得 個別にみると不満もあるが 一冊としての完成度はまことに高い
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自分が学んだ小説は「形」だけでした、、 でもこの小説はどうして教科書に載ったんだろうとか、この部分の主人公の気持ちを書きなさいとかテストに出るのかなとか、今まで小説を読むのとは違った視点で読めて楽しかったです。
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2015年10月中旬読了。とんかつの面白さを感じた。あとは、絵本とある夜と、良識派と雛がぐっときた。私が教科書読んだのは竹生島の老僧、水練のことだけだなー。これってこんな話だったっけ。
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載ってたの一つだけ。 ベンチは長編の一話抜き出しだけど 改めて全部読もうかな。。 小学生で読んだが今は、戦争もの読むの辛い。
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中高の国語の教科書に収録されている作品集。著者の「誰かが若者に読んで欲しいと思った作品」というコメントが秀逸。 よく考えるとこういう作品をわざわざ国語の時間に取り上げて何がしたいんだろうと思う。教育目標を設定しづらいよ。こういった作品を読むことが目的だとしんどいな。いや,教養とし...
中高の国語の教科書に収録されている作品集。著者の「誰かが若者に読んで欲しいと思った作品」というコメントが秀逸。 よく考えるとこういう作品をわざわざ国語の時間に取り上げて何がしたいんだろうと思う。教育目標を設定しづらいよ。こういった作品を読むことが目的だとしんどいな。いや,教養として知っておいて欲しい内容なのか。スイミーやごんぎつね,大造じいさんとガンなどは国民共通の内容? 国語の指導要領でも読んでみるか。
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ブクログ仲間さんのレビューに惹かれて、さっそく本書を読む。 中学高校の教科書に載った小説を集めた短編集。 なんとまあ、レベルの高いこと。 短いながらもそれぞれに教訓や、不条理、風刺などが織り込まれた珠玉の作品ばかりだった。 「とんかつ」や「父の列車」は世代を超えて心に響く良い作...
ブクログ仲間さんのレビューに惹かれて、さっそく本書を読む。 中学高校の教科書に載った小説を集めた短編集。 なんとまあ、レベルの高いこと。 短いながらもそれぞれに教訓や、不条理、風刺などが織り込まれた珠玉の作品ばかりだった。 「とんかつ」や「父の列車」は世代を超えて心に響く良い作品だと思う。安心して読める。 さらに、個人的に衝撃的だったのは永井龍男の「出口入口」と横光利一の「蠅」。 前者は教科書に載せちゃう作品!?と驚き、後者は今なお輝きを失わない斬新さに驚いた。 私が学んだ教科書には一つも載っていなかったため、どれも初読。 それどころか初めて読む作家のオンパレード(^_^;) これだけの作品を書いている作家たちを読んでこなかったとは、もったいないことしたな~。 こう言った本を手に取らない限りなかなか読まない作家もいる。 是非、この企画続けてほしいと思う。
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「絵本」、「形」は教科書で読んだ記憶があった。 「形」のときは国語のノートに 主人公をマイメロディに代えてラクガキしてたなあ。 赤マントつながりで。(笑 「ベンチ」は妹の教科書に載ってたなー。 教科書、私も読むの好きだった。
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