まほろ駅前番外地 の商品レビュー

三浦しをん【著】

2016/05/08

ソフトカバー版を既読。あいかわらず絶妙なおかしみが顔を出すが、すっと我に返るとどこからかひっそりとした息づかいが聞こえてくるようでもある。前作『～便利軒』から次作『～狂騒曲』への橋渡しのような一冊で、語り部も便利屋の周囲のひとびとに移る。小説の主人公を脇役に語らせるという趣向がだいすきなのでこの作品も楽しかった。わたしがしをんさんの小説をすきなのは、“普通ではないひと”を平易に描くところ。そこには上から目線も特異な感覚に対するおおげさな賛辞もない。腹筋崩壊にして涙腺崩壊な３作目の文庫版の発売が待ち遠しい。

2016/03/29

前作はずいぶんと前に読んだので、なんとなくだけど、うろ覚えで読んで思い出していた。
瑛太と松田龍平を思い浮かべながら読んだ。
曽根田のおばあちゃんの話しが特に印象に残った。
行天は個人的に好きな人物。
多田の恋はどうなったのか続きが知りたい。

2016/03/01

図書館の本　読了

内容（「BOOK」データベースより）
東京都南西部最大の町・まほろ市の駅前で便利屋を営む多田と、高校時代の同級生・行天。汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も承ります―。多田・行天の物語とともに、前作でお馴染みの星、曽根田のばあちゃん、由良、岡老人の細君が主人公となるスピンアウトストーリー七編を収録。

順番間違えて読んじゃったのをかなり後悔。これがあったからまほろ駅前狂騒曲に続くのね。
短編ならではのキャラクターのたち方が凄い。
由良と岡さんのエピソード、好きです。

2016/01/26

こちらもおもしろかった。番外編という位置付けだけど、どのストーリーにも多田と行天が登場し、楽しませてくれる。個人的には「岡夫人は観察する」が好き。わたしは岡夫人のようにできた妻ではないけれど。

全体を通してほのぼのしてるのにおかしくて、でも胸に迫るものがある。
登場人物がみんな愛らしすぎるし、行天からは目が離せない！

続編はまだ文庫になってないなぁ…。
2013年に単行本出てるからそろそろか。
早くー。

2016/01/26

数年ぶりに読んだまほろ駅前の番外編
安心して読めて面白い。次は狂想曲で決まりって
思うほど。次を読むのが楽しみ

2016/01/04

キャラがすごく面白い。サラサラっと読み進められた。
重い何かを背負っているが、それを軽いタッチで書くことですんなりと入り込めた。

2015/12/06

多田と行天コンビの便利屋が織りなすまほろ町でのエピソード集。壮絶なアクションや凄惨な殺人事件や頭を悩ますサスペンスな要素は全くないものの、登場キャラクターそれぞれに個性がしっかりあって、読んでて飽きない。特に行天のキャラクターが、ドラマの松田龍平のイメージとピッタリでとてもいい。ぜひとも読んで！という感じではないけど読んで安心出来る作品。

2015/12/04

『まほろ駅前多田便利軒』の続編が、本書。
前作で登場した依頼者に加え、今回新たな依頼者も登場。岡さんの奥さんのエピソード、曾根崎のおばあちゃんの若いころの話などは、なかなか印象深い。
「金剛力士像って、何歳なのか？」と言った行天も印象的。

2015/11/28

前作(まほろ駅前多田便利軒)を読んで登場人物の相関を理解した方が楽しめる。穏やかないい話を聞いた気分にさせてくれる。

2015/09/30

前作同様面白かった。
しかし、なんか話の終わり方がしっくりこない。
続編を読ませるための一冊のような印象。
展開などは面白かっただけに少し残念。