1,800円以上の注文で送料無料

ふがいない僕は空を見た の商品レビュー

3.8

635件のお客様レビュー

  1. 5つ

    140

  2. 4つ

    235

  3. 3つ

    160

  4. 2つ

    35

  5. 1つ

    11

レビューを投稿

2012/11/04

高一の俺は友人に連れられて来たコミケで出会った主婦と初めてsexし、今もしている。特段、キレイではないが、何故だか気になる。 旦那との間にはお互いの問題もあって、子供は出来ないらしい。俺はアニメのキャラになって演じているだけのはずだった・・・。 が、それが旦那にばれたことで、...

高一の俺は友人に連れられて来たコミケで出会った主婦と初めてsexし、今もしている。特段、キレイではないが、何故だか気になる。 旦那との間にはお互いの問題もあって、子供は出来ないらしい。俺はアニメのキャラになって演じているだけのはずだった・・・。 が、それが旦那にばれたことで、見えない何かが壊れていった。 俺の友人、主婦、クラスメート、母親の感情・現状を絡めて語る。

Posted byブクログ

2012/11/04

コスプレに、びっくり。 何これ・・・って思いながら読み続けたらリアルで真面目な話でした。 高校生も、いい歳した大人だって、みんなふがいない。でも悩んで苦しんで前向きになろうと頑張って生きてる。ヒューマンものになるのかな? 電車の中で読み始めるのはやめた方がいい作品。

Posted byブクログ

2012/11/03

本屋大賞2位の作品。 アニメ好きの主婦・里美と高校生の卓巳。コスプレ姿でsexする動画がネット上にばらまかれる。 卓巳、里美、卓巳を好きな七菜、友達の良太、卓巳の母で助産師の寿美子の5章で構成。 高校生、主婦、母親とそれぞれの視点での性と生が真っ向から純粋に描かれてた。 最後の...

本屋大賞2位の作品。 アニメ好きの主婦・里美と高校生の卓巳。コスプレ姿でsexする動画がネット上にばらまかれる。 卓巳、里美、卓巳を好きな七菜、友達の良太、卓巳の母で助産師の寿美子の5章で構成。 高校生、主婦、母親とそれぞれの視点での性と生が真っ向から純粋に描かれてた。 最後の卓巳の母の章が一番好きかな。母を主人公にもう一冊読みたいくらい登場人物も話の奥行きも良かった。 窪美澄、今後も注目してみよう。

Posted byブクログ

2012/11/02

この著書を読んで。性とは、生とは何か。と、考えました。 皆が皆、自分の中に息づく薄闇の渦と一緒に生きてる。 皆、自分なりにあがいて、祈って、必死に生きてる。 性も、生も温度だと思いました。

Posted byブクログ

2012/11/01

登場人物はふがいない人たちばかり。男も女も、大人も子どもも。自分もすでに良い年齢だけれど、やっぱり自分もふがいないことに気づかされる。気づいたときに、気づきたかったと思うのか、気づきたくなかったと思うのかで、感想は異なるのだろう。自分は後者です。

Posted byブクログ

2012/10/31

前評判で「性描写が濃い」って声を多々聞いていましたが、 男性向けエロマガジンのがもっとえぐいと思うのでしが。 この小説、読んでてなるほどリアルだなと感じたのが 人間のしがらみや黒い欲望を隠すことなく露にしている点。 男子高校生と不倫セックスを愉しむ不妊症の人妻 痴呆症のばあ...

前評判で「性描写が濃い」って声を多々聞いていましたが、 男性向けエロマガジンのがもっとえぐいと思うのでしが。 この小説、読んでてなるほどリアルだなと感じたのが 人間のしがらみや黒い欲望を隠すことなく露にしている点。 男子高校生と不倫セックスを愉しむ不妊症の人妻 痴呆症のばあちゃんと暮らす貧乏な青年 真面目なのにショタコンな塾講師… 登場人物はごくふつーのありふれたパンピーたち。 だれもがひとつやふたつ、 葛藤やふがいなさや理不尽をかかえて生きているのだけど、 そんな「やっかい」たちを どうにもこうにも解消できないのなら、 いっそ、それをまるっと受け止めて持ち続けて生きればいいよ。 ってメッセイジがこの作品には込められている。 作者がテレビのインタビューで、これを読んで、 世の中、ちょっと生きづらいかもと思ってる人の 「視界がぱーっと開けなくてもいい」 「-100が100にならなくてもいい。-70が-50くらいになれば」 と話していたが、ほんとにそんな感じ。 読んだあと、 応援されるでもなく、カウンセリングされるでもなく、 ただただ、ゆるーく、そぅーっとちょっと背中を押された?かな? みたいな小さな光をもらったみたいな印象。 映画化もされているのでしが、 映画のコピーでは、 「僕たちは、僕たちの人生を本当に選んだか?」 という問いかけが投げられている。 この世にいるすべての人が、 誰かがセックスしたから生まれただけであって、 自分の人生を自分で選んだわけじゃない。 なのに、なぜだか生まれたときにくっついてくる 「やっかいなもの」に悩んだり、振り回されたり、苦しんだり。 それでも人は生きて行く。 さまざまな現実と折り合いをつけながら。 そこに闇や陰はあるけれど、 正論で片付かない話もいっぱいあるんだけど、 それも全部背負ったうえで生きてくのが人間なんだなー。と思ったり。 爽快にはならないけども、 ちょっと心が軽くなる作品でし。 性描写がただの性描写ではなく、 生命とむすびついて描かれているのは、女性作家ならではだなと思ふ。

Posted byブクログ

2012/10/31

2012.10.31読了。 最初から猛烈にエロ描写満載で読むの躊躇ったけど、最終的にはすごい良かったー。 はじめの斎藤の話、七菜の話は懐かしいというか。 自分の高校時代と重ねて読んだ。 あんずのはさすがにぶっ飛びすぎてて理解不能。 そして、セイタカと呼ばれてた良太の話。こ...

2012.10.31読了。 最初から猛烈にエロ描写満載で読むの躊躇ったけど、最終的にはすごい良かったー。 はじめの斎藤の話、七菜の話は懐かしいというか。 自分の高校時代と重ねて読んだ。 あんずのはさすがにぶっ飛びすぎてて理解不能。 そして、セイタカと呼ばれてた良太の話。これが一番良かった。 純粋にがんばれー!ってなった。 最後が斎藤の母の話。 これも良かった。 助産師としての出産の話や、息子の話も絡まりつつ最後はスッキリ明るい方向へ。 誰もが経験する、ふがいない自分に落ち込んだり、幻滅したり、自分が嫌になったり、どうしようもできなくてバカなことをしてしまったり、逆にどうにもならない現実を恨んだりを、描いている本。 みんな少なからず同じような苦悩がある。 ばかな恋愛したことない人なんて、この世にいるんすかねー がすごい好きな台詞。

Posted byブクログ

2012/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

だいたいのあらすじは知ってたから、最初の描写には驚かなかったけど、このストーリーどういう風に展開するのか楽しみにしていた。5編の短編が結局ちゃんとくっついてそれぞれの主人公からの思いがよくわかる。結局何もちゃんと解決してないけど、それぞれの心の中にしまって明日を生きて行くんだろうな。

Posted byブクログ

2012/10/31

『ふがいない僕は空を見た』は前から評判高くて第24回山本周五郎賞受賞、第8回本屋大賞第2位だった作品。連作短編集で最初に収録されている『ミクマリ』がR-18文学賞を取っている。 ちなみ著者の窪さんは第二作『晴天の迷いクジラ』で第三回山田風太郎賞受賞。 R-18文学賞は、新潮社...

『ふがいない僕は空を見た』は前から評判高くて第24回山本周五郎賞受賞、第8回本屋大賞第2位だった作品。連作短編集で最初に収録されている『ミクマリ』がR-18文学賞を取っている。 ちなみ著者の窪さんは第二作『晴天の迷いクジラ』で第三回山田風太郎賞受賞。 R-18文学賞は、新潮社が主催する公募新人文学賞である。性について描かれた小説全般を対象とするが、応募者は女性に限られており、また選考委員の作家や下読みにあたる編集者も女性のみとし、女性のためのエロティックな小説の発掘を目指している。 そういう賞から出てきている作品なので基本的には性についての物語。性は生と死の間にあるもの、つなぐもの。逃れられないもの。 連作短編集なので章ごとに主人公が変わるが同じ世界というかフィールドの中で展開している。 第一章で人妻とコスプレしてセックスをする主人公を軸に、彼の母親は自然分娩の産婦人科をしていて、彼に恋している同級生の女の子に、彼らの同級生の団地育ちの男女、結婚しこどもが出来ないで義理の母から人工授精を迫られたりするその人妻など章ごとに主人公の目線が変わる事で一つに見える世界が各人の世界の見え方の総称でしかない、 見え方の違いや想いの行き先なんかが丁寧に書かれていてそこに性的な表現もあるが家族と環境を書いている。視線の優しさと実際の生活の苦しさが書かれている。それがとても上手く物語の登場人物の心に近寄ることができる。 映画化もするし文庫になったので手に取ってなかった人は読むといいと思う。そして窪さんのファンになればいいと思う。

Posted byブクログ

2012/10/30

前から噂は聞いてたんだけど、『映画化されるほどなの?』と思い、読んでみた。 陰日向に咲くを思い出した。 主人公らしき人を取り巻く、いろんな人のストーリーがあって。 様々な環境で、みんなそれでも何かを思い、頑張って生きてるんだなぁ、って思うような感じだったな。 大きなヤマは...

前から噂は聞いてたんだけど、『映画化されるほどなの?』と思い、読んでみた。 陰日向に咲くを思い出した。 主人公らしき人を取り巻く、いろんな人のストーリーがあって。 様々な環境で、みんなそれでも何かを思い、頑張って生きてるんだなぁ、って思うような感じだったな。 大きなヤマはないんだけど、その割に楽しめました。 ★★★☆☆

Posted byブクログ