人間の将来とバイオエシックス 新装版 の商品レビュー
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[ 内容 ] キルケゴールを先駆とするポスト形而上学的な思考は、ある生活の仕方の是非を問うて人々を縛るような答えをだすことを断念した。 が、今日の遺伝子技術や優生学的思考のありようを前に、哲学は、生命倫理および人間性の将来に対し、ポスト形而上学的な思考の諸前提を放棄せずにどう論争に加わるべきか、を問う。 理性道徳と人権を人間的な生活の基盤に貫く新・人間学の提唱。 [ 目次 ] 根拠ある断念―「正しい生活」への問いに、ポスト形而上学的な答えは存在するのだろうか? リベラルな優生学?―人類の倫理的自己理解をめぐる論争(人間の自然の道徳化とはどういうことか?;人間の尊厳vs.人間の生命の尊厳;道徳の類倫理学への組み込み;自然発生的なものと製作されたもの;道具化の禁止、誕生すること、そして自己自身でありうること;優生学の道徳的限界;類の自己道具化のためのペースメーカー?) [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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