ツナグ の商品レビュー
『死』をテーマにした作品を読んで『後悔しない生き方』を考えた。人との関わりかたも後悔しないようなものに変えようと思う。
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相変わらず辻村さんは女のどろっとした、嫌な部分をかくのが好きだな〜うまいんだけど嫌だな〜、と読んで思った。 短篇の連作のような形式で、他の話がさほど後味悪くないせいか、なお嵐ちゃんの話が引き立ってしまう。 いやぁ、やっぱり嫌だわ。年頃の女の子二人があんな展開になってしまうのは、自...
相変わらず辻村さんは女のどろっとした、嫌な部分をかくのが好きだな〜うまいんだけど嫌だな〜、と読んで思った。 短篇の連作のような形式で、他の話がさほど後味悪くないせいか、なお嵐ちゃんの話が引き立ってしまう。 いやぁ、やっぱり嫌だわ。年頃の女の子二人があんな展開になってしまうのは、自業自得もあるが……何も知らないアユミくんの口を通して一種の報復をするのが、なんだか凄く嫌だった。 全体として見れば淡々としているものの温かめの本だと思うんだけどネー。あまり読み返さないかもしれない。
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一生に一度だけ死者と引き合わすことが出来る「使者(つなぐ)」。 死んでしまった知人や友人、肉親に会いたいと願う4人が死者との面会で繰り広げるドラマが、オムニバス形式で語られている。 生者も死者も会う権利を行使できるのが1度きりという条件が、会うところに至るまでの心の葛藤を生み出し、切なくも悲しい物語を演出している。 そして、このオムニバス形式の最後に、「使者(つなぐ)」の主人公家族に伝わる重要な使命・歴史に触れており、「使者(つなぐ)」とういう非科学的な能力に合理性を与えている。 通常ならばありえない「使者(つなぐ)」の導入、一生に1回、一晩限り。 これらの設定だけでも感動的な物語を作り出す地盤は十分にできている。実際それぞれの物語はよくできてはいるが、その反面「使者(つなぐ)」のシステムが理路整然としすぎており、不可思議な能力でありながら妙にデジタル的な雰囲気を醸し出しているのが残念。 もうすこし不思議な事は曖昧模糊のままにしておいても良かったのではないかと思う。
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最後の一章で、いろいろとつじつまがあってくる感じが 辻村さんらしくて、読み終わった後 すっきりって感じです。
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あの世とこの世の人を会わせてくれるという「使者」、それにまつわる短編集。 この手の話の場合、使者という非現実の存在は、単に話の設定上存在するのであって、その使者自身の内面を深く語られることは少ないと思うのだが、この作品では使者自身の持つエピソード、どうして使者になったのかも語ら...
あの世とこの世の人を会わせてくれるという「使者」、それにまつわる短編集。 この手の話の場合、使者という非現実の存在は、単に話の設定上存在するのであって、その使者自身の内面を深く語られることは少ないと思うのだが、この作品では使者自身の持つエピソード、どうして使者になったのかも語られている。 読んで思ったのは、「悔いが残らないように」という言葉は日頃よく言われているが、やはりよく言われるだけあってとても大切な事なのだ、ということ。あの世に行ってしまってから後悔ができるのかどうか分からないが、今出来ることで「やりたい事」や「しなくてはならない事」は残さずやっていきたいものだ。
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特に盛り上がりはなく、たんたんとふんわりと温かい話。死者と会えるなら誰と会うか考えたし、後悔しない人との付き合いも考えた。
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読みやすく、一気に読んだ。 御園と嵐の章が印象的で要にもなっているのかなと思う。 全部がハッピーエンドではなく、一生後悔を背負い込むことになってしまうことにリアリティーを感じた。
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吉川英治新人文学賞受賞作品。決して辻村さんの良い読者ではない私ですが、本作を通して作者の確かな力量を感じ取ることが出来ました。 抽象的な表現であるが、作家として読者に1.夢を与える、2.現実を知らしめる、3.生きること(命)の尊さを教える・・・以上の3点が伝わって来ました。 5編...
吉川英治新人文学賞受賞作品。決して辻村さんの良い読者ではない私ですが、本作を通して作者の確かな力量を感じ取ることが出来ました。 抽象的な表現であるが、作家として読者に1.夢を与える、2.現実を知らしめる、3.生きること(命)の尊さを教える・・・以上の3点が伝わって来ました。 5編からなる連作短編集の形をとっていますが1~4編目にて依頼人4人が登場します。そして最終章で使者の姿(歩美)が明確となり、彼のバックボーンと1~4話の話をより深く掘り下げることにより読者により一層の感動をもたらせてくれます。 一番読み応えのあるのはやはり女子高生の友情の話でしょうね。読んでいて胸が一杯になってくる話ですが、私は背負ったものが大きい嵐ちゃんに深く同情します。 原作が素晴らしいのでどのように描かれているか映画も観たいですね。 本多孝好さんの印象的な解説も見事のひとことにつきます。
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辻村先生はデビュー当時から知っていましたが、読んだのはこれが初めてです。正直に上手い!と思います。心情や背景に深い表現はないものの、文章も読みやすいし設定も面白いのでそれで丁度良いです。他の作品も読みたくなりました。
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たった一度だけ死んだ人に会わせてくれる「使者(ツナグ)」。ツナグのルールには難解なものは存在しないし、それ自体に高額なお金は必要ない。そして、この小説の中に登場するツナグはどこにでもいるような高校生、歩美。第5章では歩美の心の中の葛藤も描かれており、その心情は誰もが尊敬するような高尚なものでなければ、なんら特別なものでない。そんな難解でない、特別でない描かれ方が、「死」という重い題材を扱ったこの作品に読者のこころを無理なく引き込んでいく。 少なくともこの作品を読んでいる間は、実際にツナグは存在するものだとこころのどこかで無意識に認識していた気がする。 ただ、こころをいい感じの温かさに支配するこの作品のクライマックスは突如、ぐさりと刺さる形で突然現れる。第3章「親友の心得」はどこか腑に落ちない終わり方をする。しかし、第5章のとある一行で全てを悟れる瞬間がくる。この一行を読んだとき、思わず読むのをやめてしまった。悲しさと、恐ろしさ、ある意味での感動・・・様々な思いが交錯した。もしかしたら、読者によってその部分の解釈は大きく違ってくるのかもしれない。ただ、偉大な一行だとそう思った。 偉そうに、レビューを書いておきながら、矛盾するようなことを言わせてもらうと、皆のレビューとか見る前にとにかく一回読んで欲しい。そんな作品だ。
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