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ハイデガー拾い読み の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/12/24

あちらこちらとのつまみ食いは、解る人には相当面白いのかもしれない。そこまでは入り込むことができなかった。言葉のもつ意味が時と共に変遷するのは世の常で、それを考慮しないで哲学史を語ることは、ハイデッガーならずとも無いのではなかろうか。そういう疑問はつねにあるものの、翻訳の限界もある...

あちらこちらとのつまみ食いは、解る人には相当面白いのかもしれない。そこまでは入り込むことができなかった。言葉のもつ意味が時と共に変遷するのは世の常で、それを考慮しないで哲学史を語ることは、ハイデッガーならずとも無いのではなかろうか。そういう疑問はつねにあるものの、翻訳の限界もあることだし仕方ない部分もあるのだろうか。

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2020/12/17

ハイデガーの講義録の紹介を通じて、彼の注釈学者としての側面や、わかりにくい用語の解釈を展開する。私のように哲学に疎い人間にとっては簡易な言葉使いのお陰でわかりやすかった。

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2018/04/21

ハイデガーは本質的に哲学史家であり、彼の講義録にはくみ尽くすことのできない魅力があると語る著者が、10回にわたってハイデガーの講義録のなかからとくに一般の読者にとってもそのおもしろさが伝わるものをとりあげ、わかりやすく解説している本です。 ハイデガーの哲学は非常に難解ですが、本...

ハイデガーは本質的に哲学史家であり、彼の講義録にはくみ尽くすことのできない魅力があると語る著者が、10回にわたってハイデガーの講義録のなかからとくに一般の読者にとってもそのおもしろさが伝わるものをとりあげ、わかりやすく解説している本です。 ハイデガーの哲学は非常に難解ですが、本書は親しみやすいことばで書かれており、比較的肩の力を抜いて読むことのできるような内容になっています。ただ、著者の他の本でも論じられていることの繰り返しが多く、個人的には本書を読んで新たに学んだことはそれほど多くはありませんでした。

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2017/12/05

第2回のカント思想におけるカテゴリーの概念および「実在性」の概念に関する解説がわかりやすかった。また第5回のアリストテレス思想における存在概念およびエネルゲイアの概念、第8回のハイデガー思想における「世界内存在」についての議論など、勉強になった。

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2012/12/08

歯が立たないほど難しい訳ではなかった。木田先生に感謝。 おお、成程と、面白いところも多かったが、だから何なんだ、と思う気持ちと半々。だって、「存在」をそんなふうに定義付けする必要があるんだろうか。神の存在証明の神学論があったからかな。 哲学入門など若い頃から読まなかったわけじゃ...

歯が立たないほど難しい訳ではなかった。木田先生に感謝。 おお、成程と、面白いところも多かったが、だから何なんだ、と思う気持ちと半々。だって、「存在」をそんなふうに定義付けする必要があるんだろうか。神の存在証明の神学論があったからかな。 哲学入門など若い頃から読まなかったわけじゃないが、アリストテレスもニーチェ、キルケゴールのことも全然知らなかったことを反省。

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2012/09/05

世界内存在がようやく「近づいてきた」。三浦雅士の解説もとてもおもしろい。突然サリンジャー、リルケ、村上春樹だもんな。 読んでいて感じたのですが(あくまで素人の雑感なので怒らないでください)、ハイデガーの興味は存在とか時間「そのもの」ではなく、プラトン、アリストテレス、カント、ニ...

世界内存在がようやく「近づいてきた」。三浦雅士の解説もとてもおもしろい。突然サリンジャー、リルケ、村上春樹だもんな。 読んでいて感じたのですが(あくまで素人の雑感なので怒らないでください)、ハイデガーの興味は存在とか時間「そのもの」ではなく、プラトン、アリストテレス、カント、ニーチェ、キルケゴールなどが認識した事物に、つまりは別の哲学者による文献的な哲学への高い興味だったのではないかと感じる。人間、社会、倫理といった事項「そのもの」への関心は低かったんじゃないだろうか。そう考えればいろいろうまく理解できますが。

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