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ソロモンの偽証(第1部) の商品レビュー

4.1

478件のお客様レビュー

  1. 5つ

    151

  2. 4つ

    188

  3. 3つ

    79

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    3

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2019/01/04

クリスマスの朝、 学校の雪の積もった校庭で生徒の死体が見つかる。 様々な噂、憶測や悪意。 そして新たに犠牲者が…。 第二部に続く。

Posted byブクログ

2018/11/16

目立たな男子生徒・柏木卓也がクリスマスの夜に学校で死体となって発見される。 柏木は先月に3人の不良組とトラブルになり、不登校を経ての死亡だった。 当初、両親からもいじめを示唆する内容がなく、警察も自殺として結論を出したが、学校などへ告発文が届く。 柏木君を殺したのは不...

目立たな男子生徒・柏木卓也がクリスマスの夜に学校で死体となって発見される。 柏木は先月に3人の不良組とトラブルになり、不登校を経ての死亡だった。 当初、両親からもいじめを示唆する内容がなく、警察も自殺として結論を出したが、学校などへ告発文が届く。 柏木君を殺したのは不良3人だと。 学校関係者、マスコミ、生徒、父兄を巻き込み、真実を求め迷走する。 学校を巡って不可解に連鎖する事件に、終わりは見えてくるのだろうか? 741Pと長かった。 取り沙汰される学校問題の裏にはこのようなリアルな話が渦巻いているのではないかと思わせるようなリアリティ。 柏木のインパクトがどんどん強くなっていく。 続編が気になります。

Posted byブクログ

2018/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1990年の冬。中学二年生の柏木卓也が学校の屋上から転落して死亡してしまう。 親や学校はこれを自殺と断定したのだが、年が明けて差出人不明の告発状が校長と藤野涼子の家に届く。 そこには、柏木卓也は大出俊次たち三人組によって殺されたのを目撃したと書かれてあった。 学校で行ったこの事件の真相は何だったのか。教師、保護者、警察、そしてニュース番組記者。それぞれがそれぞれの思惑で動くが、柏木の同級生たちは、自分たちの手で真実をつかもうとするのであった。

Posted byブクログ

2018/11/11

第1部だけでも700ページを超える長編だが、退屈せずに読めた。登場人物も様々な立場や職業の人がいるが、それぞれのキャラクターがはっきり分かるので、混乱することもなかった。 作者の表現に、共感からクスッと笑ってしまうところもあり、深刻なテーマながらも楽しく読める部分も作るという作者...

第1部だけでも700ページを超える長編だが、退屈せずに読めた。登場人物も様々な立場や職業の人がいるが、それぞれのキャラクターがはっきり分かるので、混乱することもなかった。 作者の表現に、共感からクスッと笑ってしまうところもあり、深刻なテーマながらも楽しく読める部分も作るという作者の工夫なのかなと感じた。

Posted byブクログ

2018/10/20

中学校を舞台に事件が起こる。終業式をひかえた冬の雪の朝、野田健一は通用門から学校に入ってそこで雪に覆われた柏木卓也の死体を発見する。そこから次々と忌まわしい出来事が起こっていく。

Posted byブクログ

2018/09/13

これは面白いです。 映画もみたけど、なかなかリアルで、人間の怖さ、もろさ、悲しさ、孤独、をみた気がした

Posted byブクログ

2018/08/15

宮部作品のファンタジー以外で、唯一読むのを避けていた作品。ちりばめられた伏線がこの分厚い三冊のラストにどうかかわってくるのかな。今は、まだちりばめていることを頭に入れていくのみですね。

Posted byブクログ

2018/07/07

再読です。 14歳の男子生徒の死。そこから波紋のように広がる風評。子どもたちの間に、関係者の間に...それぞれが、それぞれの思いの元に事件を見つめる中で、目を背ける者、正義を振りかざす者、正面から向き合おうとする者etc そうしている間に、第2、第3の事件が起こり、いやが応にも大...

再読です。 14歳の男子生徒の死。そこから波紋のように広がる風評。子どもたちの間に、関係者の間に...それぞれが、それぞれの思いの元に事件を見つめる中で、目を背ける者、正義を振りかざす者、正面から向き合おうとする者etc そうしている間に、第2、第3の事件が起こり、いやが応にも大きなうねりの中に巻き込まれてしまいます。第II部の‘決意’へ続く。

Posted byブクログ

2018/05/09

平成30年4月 久しぶりの宮部みゆき。あまり好きではないんだけど、面白いって聞いたので、手に取る。 そしたら、面白い。 もーねー、ハラハラドキドキ。えーー、そこまで~って感じでした。 題名の通り、事件。 事件が起こります。クラスメイトが飛び降り自殺。 自殺??自殺? そして...

平成30年4月 久しぶりの宮部みゆき。あまり好きではないんだけど、面白いって聞いたので、手に取る。 そしたら、面白い。 もーねー、ハラハラドキドキ。えーー、そこまで~って感じでした。 題名の通り、事件。 事件が起こります。クラスメイトが飛び降り自殺。 自殺??自殺? そして、いじめが、 そして、殺人が、…。 その自殺を報道機関が偏った放送をしたことにより、関係する人たちの人生が動き出す…。 なんかね。。いい先生の校長先生と、モリリンが可哀想 すっごく一生懸命やってるのに、学校が隠ぺいしていると決めつける報道機関のせいで、追い詰められ。。 これだから、報道は好きじゃないんだよ。そして、こうなるから、ニュースとかね、事実は事実、意見は意見として、聞く側が判断しないとね。 ってそれは、この本のいいたいことではないと思いますけどね。 そして、ニキビの女子、もーー。友達になりたくない。 ま、クラスメイトでも、話すことすらないけどね。

Posted byブクログ

2018/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

700ページ以上を読みましたが、まだ第一部です。 クラスの中でも目立たなかった不登校の生徒の遺体が、クリスマスの朝に学校の敷地内で発見された。 事件か事故か自殺か…。 割りと早い段階で、自殺であることが明らかになる。 けれどそれは殺人事件であると、告発状が届く。 その後次々と不審な事件・事故が起こり…。 というところまでで700ページ。 ものすごく丁寧に書き込まれているので、登場人物はかなり多いけれども、混乱することなく読み進められる。 ごくごく普通の中学生たちも、心の中をのぞいてみれば、さまざまな感情が誰にも、本人にも気づかれないように折りたたまれている。 結果的に中学生たちは大人を信じきれなくなって、自分たちで真相を解明しようとする決意表明のところで第一部は終わっているのだけど、では、彼らの周辺の大人たちはそんなに信ずるに足りない存在だったのか。 確かに一部の父兄は、子どもの教育を放棄しているとしか思えない行動を取ったり、親の思いで子どもをがんじがらめにしていることに気づけなかったりするし、彼らの担任の先生はあまりにも教育者としての自覚に欠けていたけれど、少なくとも校長先生や養護教諭の尾崎先生、少年課の佐々木刑事などは繊細な子どもたちの気持ちを傷つけないように適切に配慮していたと思う。 それなのに「がっかりです」と子どもたちに言われちゃったら、やりきれないなあ。 どうすればよかったのだろうか。 死体を発見した、野田健一。 彼は自殺した柏木卓也のクラスメートではあったけれど、特別仲がいいわけではなかった。 そして、かれは自分自身の大きな問題に直面していた。 それは、親を殺して自由になるということ。 体も心も弱い母と、それを黙って受け入れるだけの父。 万が一親の期待を裏切ってしまったら、母の心は耐えられないだろうから、最初から期待されないよう目立たぬようひっそりと生きてきた彼。 我慢して我慢して我慢して、家庭に波風を立てないように、親の負担にならないように、我慢して我慢して我慢して。 親はそこまで彼のことを思いやってくれていただろうか。 環境を変えるために仕事をやめてペンションを経営するという父。 環境を変えることは絶対に母には耐えられないはずなのに、それに気づかないふりをして夢を語る父にいらだち、我慢ばかりを強いる両親に絶望し、そのくびきから解放されて自由になるためには両親を殺すしかないと思いつめる健一。 このパートが、読んでいて一番苦しかった。 自殺した柏木卓也は病弱で学校も休みがち。 クラスでも全然目立たない子だった。 両親が彼を生活の中心にしているとき、彼の兄である宏之は求めても得られない両親の愛情に苦しみ、そんな自分を弟が冷笑していることに気づく。 弱くておとなしい柏木卓也は、実にシニカルで冷酷な面を持っていることを、一部の人たちは気付いていた。 ではなぜ彼は自殺したのか? これはあくまで現時点での私の想像だけど、自殺することでこの世に痕を残したかったのかなと。 私も子どもの頃体が弱くて何度か入院をしたけれど、教室にいても存在感のない私が入院なんてしたら、そのまま存在がないことになるんじゃないかと思ったことが何度かある。 いてもいなくても同じなら、いなくていいんじゃない?って。 そのくせ、無邪気に子ども時代を謳歌しているクラスメートを「子どもだな」と見下すような、鼻持ちならない自意識ももっていて。 「どうせ私のことなんかすぐに忘れるくせに」と思うのは、「私を忘れないで」の裏返し。 いや、たった2週間の入院なんで、忘れられることはないのだけど。 でも、私がいない間に、何事もなく時間が過ぎていくっていうことに、ものすごく焦りを感じていたのは事実だ。 だから、非常に主観的な想像だけど、学校で死ぬということで、学校にかかわるみんなの心に、たとえ嫌な思い出としてでも残りたかったのかと。 そんな風に感じた。 救いのある終わり方だといいなと思いつつ、第一部を読了。

Posted byブクログ