頬にしたたる恋の雨 の商品レビュー
人気のない落語家だった受が、興行師でもある攻の勧めで漫才師をめざす。恋愛要素だけでない物語性に強く惹きつけられた。落語への未練と葛藤、新しい娯楽である漫才への抵抗など、まさに一代記と呼ぶに相応しい作品。戦争後の相方の子供視点も良かった。秘めたる攻の執着にも萌え。素敵なお話でした。
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昭和初期の漫歳師を描く。 落ち目の落語家、もずはついに寄席を解雇されてしまう。 だが、同時に寄席の主から、漫歳師への転向を進められ…。 漫歳が台頭してきた頃の話。 テーマが目新しく、時代背景もしっかりしているので恋愛以外の部分も面白く読めた。 BLとしては…受けの奥さんぽい感じ...
昭和初期の漫歳師を描く。 落ち目の落語家、もずはついに寄席を解雇されてしまう。 だが、同時に寄席の主から、漫歳師への転向を進められ…。 漫歳が台頭してきた頃の話。 テーマが目新しく、時代背景もしっかりしているので恋愛以外の部分も面白く読めた。 BLとしては…受けの奥さんぽい感じがあまり好きではなかったので、萌えからは対象外でした。 好みの問題かと。読みやすくてしっかり書く作家さんです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
席亭(興行主)×解雇された落語家 寄席に出てもウケない落語家である主人公は、ある日解雇され寄席に出ることができなくなってしまう。落胆する主人公に席亭が「万歳(漫才)に転向してみてはどうか」と提案をしてくる。落語を志、かつ万歳という新しい芸に抵抗がある主人公だが、実際にその芸を見ることで見直し、相方にも出会ったことで万歳の道を進み始める。そのすべてを見守り導いてくれた席亭に対し恋愛感情を抱くが・・・。 帯の「おまえが可愛いて、いじらしいてたまらん。」の一文にスッコーンとおとされて購入。 時代物、お笑い(落語・万歳)、大阪モノ、包容力のある攻め… なんですか、私の好きなもの詰め込みましたか!って感じでした。 これはもう運命だと思います。 すっかり作者さんを見るの忘れてましたが、みたら久我さんでしたので納得でした。 内容ももう抜群です。 一番は、最後の短編ですね。しっかり物語をしめて幕をひいてくれたと感じました。 超おすすめです。
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久我さんお得意の大阪弁で綴られる艶っぽいお話。 昭和初期、万歳が生まれた頃が舞台ですが、その熱い息遣いがこちらにも聞こえてきそうでした。 カップリングは、寄席の主×落語家から転向した万歳師。 くっついてからの二人の艶っぽい事と言ったらもう、こちらが赤面しそうなぐらいで、えっちも...
久我さんお得意の大阪弁で綴られる艶っぽいお話。 昭和初期、万歳が生まれた頃が舞台ですが、その熱い息遣いがこちらにも聞こえてきそうでした。 カップリングは、寄席の主×落語家から転向した万歳師。 くっついてからの二人の艶っぽい事と言ったらもう、こちらが赤面しそうなぐらいで、えっちも濃厚です。 しかしそれだけではなく、骨太なストーリーがグイグイ来て引き込まれていきます。 個人的には、最後のエピソードが短いながらも好きです。 万歳師の相方の息子と新聞記者達が語ってくれる、戦中、戦後の彼らの姿に、きっとこんな事は現実でもあったのだろうなと切なくなりました。 しかし、最後にちらりと出た二人は、ああこの二人はこれからも変わらないのだろうなと思わせてくれて、読後感も爽快です。
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なんかすごく懐かしい気分って言ったら変ですけれど、言葉が懐かしくて微笑ましいんだけれど、色っぽい雰囲気が漂ってましたね。 お話も面白くてとっても満足しました。 挿絵もピッタリで素敵な華を添えていましたね♪
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