コナン・ドイル の商品レビュー
ざっと斜め読みですが……質実剛健だったドイルの側面はたしかに伝わってくるところがあるものの、「想像力に欠ける者は、奇怪なもの、恐ろしいもの、異常なものを偏愛する。微妙な味がわからない者の好物がカレーなのと同じである。(中略)ドイルは、多くの人々と同様、奇想を想像力と取り違えていた...
ざっと斜め読みですが……質実剛健だったドイルの側面はたしかに伝わってくるところがあるものの、「想像力に欠ける者は、奇怪なもの、恐ろしいもの、異常なものを偏愛する。微妙な味がわからない者の好物がカレーなのと同じである。(中略)ドイルは、多くの人々と同様、奇想を想像力と取り違えていた」……という調子で、ちょっと見くだしたような書き方をするところがあって、そういうところがドイルの息子たち(とくにエイドリアン)を怒らせたんだろうなということが察せられた(^_^;; そもそも、奇想があかんという、ちょっと下に見るような感じがね……いいじゃんね、奇想。
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シャーロックホームズの生みの親、コナン・ドイルの1943年に出版された伝記。本書の解説によると、コナン・ドイルの死後、遺族が必要な資料を提供されて書かれたものとあり、内容に関しては事実に近いものかもしれない。ピアソンは、この生涯を緻密にまで再現しようとしている。 アイルランド出身...
シャーロックホームズの生みの親、コナン・ドイルの1943年に出版された伝記。本書の解説によると、コナン・ドイルの死後、遺族が必要な資料を提供されて書かれたものとあり、内容に関しては事実に近いものかもしれない。ピアソンは、この生涯を緻密にまで再現しようとしている。 アイルランド出身の両親からスコットランドに生まれ、その後イングランドで成長する。イエズス会の厳格な教育を受けながら、医者となってからは、船医となってアフリカに赴く。その後の医者としての活動や作家として名声を得るまでの話が綴られている。 シャーロックホームズの事件といえば、結構残虐な事件も多く、血も凍るような描写に震えてしまったが、家庭では妻を愛し、家族を大事にする普通の夫・父親として描かれている。等身大のコナン・ドイルが書かれていると思う。
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