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東京は郊外から消えていく! の商品レビュー

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37件のお客様レビュー

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2013/02/27

調査の分析が主眼だが、サンプル数が少ない印象。結論はオーソドックスで新味はそれほどない。団塊Jr.世代の分析に対してはやや違和感も残る。

Posted byブクログ

2013/02/22

分析の仕方と見せ方がとても参考になる。 かつての住宅地がゴーストタウン化する指摘と、「ゴールドタウン」 化の提案。やっぱり仕事の場所が分散されるのが望ましいなあと、郊外から1時間以上かけて通勤する会社員は思うわけです。

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2014/11/29
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●:引用、→:感想 ●前章でも述べたように、第四の消費社会においては、新しいものがよい、正しい、カッコイイという価値観ではなくなる。新しいものでも、無駄なもの、意味の無いものつくってほしくない人が増えている。古いものをうまく利用したほうが面白いと考える人が増えているのである。まだ使える古い建物を壊して、無味乾燥でつまらないビルにしてほしくないのである。(略)五反田も大崎も品川も、再開発によって同じようなのっぺりとした街になってしまった。そんな開発をわれわれは求めていない。その逆である。われわれは都市の中に、毛細血管のような路地があり、その路地を歩き回ることを身体的な感覚として求めているのだ。それはまさに、第四の消費社会的な感覚である。第三の消費社会までは、近代化を推進することがよいことだ思われていたので、コルビュジェ的な人工都市をつくることが正しいと思われていた。まっすぐで広々とした街路が張り巡らされ、巨大なビルの中に人間の生活がすべて吸収される。そういう都市がいいと信じられた。しかし、単純な近代化を終えた第四の消費社会においては、人々はそんな単純なモダニズムを信じたりしない。人々は、広くてまっすぐで単調な道路を嫌い、狭くて曲がりくねって複雑な路地を好み、自動車を嫌い、歩くことを好み、ピカピカの巨大なビルを嫌い、古くて小さな味のある建物を好むようになったのである。これは退歩ではなく、成熟である。 →近年、ちいさんぽやブラタモリといった街歩きが人気なのも、都市生活者が成熟した(第四の消費時代に入った)証のひとつと言えるのか。 →「階級都市 格差が街を侵食する」も参照。 

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2020/10/26

人口動態予測やアンケートなどから、今後の首都圏各地域の特徴や街のあり方を分析している。かつてのニュータウンがオールドタウンになり、ゴーストタウンになる過程や、その現象がはやく実現化する地域を予想している。価値観や生活様式の変化によって起きている変化にも納得させられる。2010年に...

人口動態予測やアンケートなどから、今後の首都圏各地域の特徴や街のあり方を分析している。かつてのニュータウンがオールドタウンになり、ゴーストタウンになる過程や、その現象がはやく実現化する地域を予想している。価値観や生活様式の変化によって起きている変化にも納得させられる。2010年に13%だった日本の空き家率が、今から17年後の2030年には43%になると予測もあり、今後は地域間の格差が広がっていくと思われる。日本の大きな問題の一つになるだろう。

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2012/12/06
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 かつて東京圏には人があふれ、郊外に大量の住宅が供給された。今後、日本全体が人口減少社会へと転じていく中で、空き家は40%にもなるといわれ、通勤に不便な郊外はゴーストタウン化することが懸念される。今後の郊外の発展には何が求められるか。 ・働く場所になっていくことがより強く求められていくのではないか ・「第四の消費社会」が求めるのは「のっぺりとした街」が作られるような開発ではない ・これからはリノベーション時代である ・住宅地のマネジメントが必要  多くのデータが集められた迫力ある一冊。ただ内容としては、すでに都市の研究者間で共有されているものではないだろうか。2012年発売だが、今さらな感あり?

Posted byブクログ

2013/02/04

東京圏の住民の意識と行動についての調査結果のデータ集。高齢者だけ、空き家だらけのゴーストタウンが東京近郊にも登場する。自治体が若い世代を奪い合う時代。

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2012/11/24
  • ネタバレ

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数字の情報はともかく、内容的には著者の考えに偏った感想に思えた。 そういう本だから、それはそれでいいんだろうけど、特に女性観に関しては違和感があった。著者の年代の女性の考えはそうかもしれないが、それは果たして現代の女性にもあてはまるのだろうか?

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2012/11/19

住む側というよりしかける側の視点での本。どのように郊外がヤバいのか、表や地図での表記が多くて、そのあたりは迫力がある。街のマネジメントを誰もやらなかったからこうなったのだと。一方で、それでもなおいろいろなことをカテゴライズして、こういう人はこう、という発想が色濃いように思う。かな...

住む側というよりしかける側の視点での本。どのように郊外がヤバいのか、表や地図での表記が多くて、そのあたりは迫力がある。街のマネジメントを誰もやらなかったからこうなったのだと。一方で、それでもなおいろいろなことをカテゴライズして、こういう人はこう、という発想が色濃いように思う。かなりスポット的ではあるけど、出ている情報はまずまずのインパクトなので、うまく使える人にはよいのでは。

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2012/11/18

この本にはある意味衝撃的な事実が載っています。 東京近辺に在住していない私でも、この本の中身は来るべき日本の将来像が示されているのが分かりあらためて考えさせられました。日本の人口が減っています。高齢者と未婚者が増え、反対に生まれる子供の数が少ないのですから、これは明解な道理です。...

この本にはある意味衝撃的な事実が載っています。 東京近辺に在住していない私でも、この本の中身は来るべき日本の将来像が示されているのが分かりあらためて考えさせられました。日本の人口が減っています。高齢者と未婚者が増え、反対に生まれる子供の数が少ないのですから、これは明解な道理です。冒頭に紹介されている埼玉県のある都市にある築40年のマンションが390万円という値段で売られている事実。決して管理が悪いわけでもなく、アクセスもその辺りではそう不便だとはいえない場所だといいます。それでもその値段なのですから確かに驚くのは筆者だけではないでしょう。地方は地方で限界集落というような地域もそう珍しい現象ではなくなりつつあります。今後ゴーストタウン化する高度成長期時代に作られた団地はどのくらいあるのでしょうか・・ これまではとにかく郊外へ開発すればという発想だけで、住環境を価値あるものとしてマネジメント化する主体が欠けていたとするこの本の主張はうなづけるものがあります。これらのオールドタウンをゴールドタウンにするための方法がこの本にいくつか載っています。 さて、最近東京に住む友人が、地元に住む両親が亡くなり実家を解体するためにこちらに通っていますという便りを寄越しました。私の実家だって両親が亡くなれば同じようなことになる恐れは十分にありますから、他人事ではありません。ひとりひとりが終の住処をどのように考えていくのかが大事な時代です。

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2012/11/13

これまで首都圏や郊外に住んできた人、これから住もうと思っている人にお勧め。先読みした地域選びの参考の一つ。 個人的には、だから今後どうするか、というところを、もっと具体的かつ広範に考えていきたいところ。 ・東京圏の住宅地の今後の問題は、ひとことで言えば団塊世代の老後の問題であり...

これまで首都圏や郊外に住んできた人、これから住もうと思っている人にお勧め。先読みした地域選びの参考の一つ。 個人的には、だから今後どうするか、というところを、もっと具体的かつ広範に考えていきたいところ。 ・東京圏の住宅地の今後の問題は、ひとことで言えば団塊世代の老後の問題であり、死後の問題であり、その子ども世代(団塊ジュニア)のこれからの問題であるということが言える。 ・1980年ニュータウン:団塊世代の典型的な核家族がどの家にも住んでおり、同じようなマイカーを所有。  2010年オールドタウン:子供二人が独立し夫婦だけに。その後父が死去し、母一人暮らしの家などに。  2040年ゴーストタウン:老人夫婦だけの家、独居老人、寝たりきりのおやと子供、空き家、庭木の手入れもできない、マイカーを売って買い物も不便。 ・二世帯同居の理由。1、母親が出産後も働くことが増え、祖父母に世話をお願いする。2、子ども世代の収入伸び悩み。3、未婚の親元暮らしの増加。 ・第四の消費社会では「私有」の事業仕分けが始まる。  第一:1912~1941 共同利用物の生産  第二:1945~1974 消費社会、中流社会の大衆化  第三:~現在   個性思考の高まり、個人専用の私有物

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