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少しだけ、無理をして生きる の商品レビュー

4.3

44件のお客様レビュー

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2014/07/06

近代日本史の歴史に残る人物のエピソードを通して、高潔に生きること、人として考えるべきことに対して示唆を与えてくれている。 渋沢栄一の吸収魔、広田弘毅の自ら計らわない姿勢、浜口雄幸の情熱プラス努力、がエピソードを示す言葉として用いられている。 エピソードに共通していたことは、月...

近代日本史の歴史に残る人物のエピソードを通して、高潔に生きること、人として考えるべきことに対して示唆を与えてくれている。 渋沢栄一の吸収魔、広田弘毅の自ら計らわない姿勢、浜口雄幸の情熱プラス努力、がエピソードを示す言葉として用いられている。 エピソードに共通していたことは、月並みな表現になるが、「謙虚に、そして頑張って生きること」ではないだろうか。大号令の下に努力する時代は終わり、一人一人が自分は何者か、どう生きたいのか、ということに関して、責任と覚悟を持つ必要があるのが今の時代。過去の偉人の姿勢から学ぶことは多いと思う。 また、左遷の哲学、ビジネスマンの父から息子への30通の手紙、にも触れてあり、次はこれらの本を読みたいと思う。

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2014/05/24

「逆境を生きる」として刊行された本の改題。1995年に福岡の県立高校での講演をもとに構成されているそうです。 こんな講演、高校時代に聞きたかった。 本書の中で山崎正和さんの「柔らかい個人主義の誕生」が紹介されていて、(山崎氏の言葉としてか、それを解釈した城山氏の発言か)「生きる...

「逆境を生きる」として刊行された本の改題。1995年に福岡の県立高校での講演をもとに構成されているそうです。 こんな講演、高校時代に聞きたかった。 本書の中で山崎正和さんの「柔らかい個人主義の誕生」が紹介されていて、(山崎氏の言葉としてか、それを解釈した城山氏の発言か)「生きる目標は国家や社会や会社や家が与えてくれるものではなくて、良くも悪くも、一人ひとりの個人が生きがいや楽しみを見つけていかざるを得ない時代になってきた。個々人が、激動する時代の中で長い人生を乗りきるために、柔軟に生きていかなくてはいけない。」とあるのだけれど、それを私(たち)はいまだに受け止めることができていないのではないだろうか。 号令をかける者がいて、それに翻弄された苦労もあるだろうし、それゆえに楽だった部分もあった時代から学びつつ、変化する時代を生きるために、自分が(自分のために)できることはなんだろう。

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2019/05/11

前に読んだ本のレビューを遡って書こう(^^)。 城山三郎さんの本を読むのは、実はこれが初めて。 もともと「逆境に生きる」というタイトルだったらしい。 紹介に「大変な無理だと続かないが、ほんの少しだけ自分を無理な状態に置く、つまり挑戦をし続けることが大事」というようなことが書か...

前に読んだ本のレビューを遡って書こう(^^)。 城山三郎さんの本を読むのは、実はこれが初めて。 もともと「逆境に生きる」というタイトルだったらしい。 紹介に「大変な無理だと続かないが、ほんの少しだけ自分を無理な状態に置く、つまり挑戦をし続けることが大事」というようなことが書かれていて、何となくタイトルに共感できてそのままレジーまで持って行ってしまった本。 これは城山氏の著書の総集編的な本なので、すでに本編を読んだ人にはその深みの部分を再度味わうことができるだろうと思うし、私のように初めて出会った人には、本編でもっと深く読んでみたいという焦燥にかられるかもしれない。 本書では多くの人物が登場するけれど、自分としてはどちらかと言えば避けてきた種類の人物、経済人とか政界人がほとんど。中曽根康弘、浜口雄幸、広田弘毅、中山素平、盛田昭夫(SONY)、田中正造、なんか・・・。 しかし著者の本を読んでいると、いままで「やな野郎だろな」と勝手に思っていた人物でも、なぜか魅力的に見えてきたりする(笑)。というより、実際には魅力的な部分をたくさんもった人物なのだろう。 私が個人的に、本書でイチバン魅力的に感じた人物は、広田拡毅。というわけで、本書を読んだ後は「落日燃ゆ」を即買って読んでしまいました。

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2013/10/13

「人はその性格に合った事件にしか出会わない」は初めて読んだ時、本当にその通りだと思った。 渋沢栄一・広田弘毅の話は他の城山作品を読んでみたくなる。

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2013/10/02

2.人は、その性格に合った事件にしか出会わない わかる気がします。 何かの本でn似たようなことを読んでから… 辛い事があると 「神は、私に乗り越えるべき試練を与えている」 と、思うようになりました。 紹介されている男性達… カッコ良い、素敵…そんな軽い言葉では表せないですが…...

2.人は、その性格に合った事件にしか出会わない わかる気がします。 何かの本でn似たようなことを読んでから… 辛い事があると 「神は、私に乗り越えるべき試練を与えている」 と、思うようになりました。 紹介されている男性達… カッコ良い、素敵…そんな軽い言葉では表せないですが… 人生をかけて自分を貫く姿に憧れます。

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2013/08/12

2013/8/12 おすすめされて読んだ本。知らない政治家のエピソード。名前も聞いたことがなかったがどの人も魅力に溢れていて、若いうちに他の本も読んで見たいと思った。 何かを吸収し続けること。 信念を貫き通すこと。 自分のためではなく人のことを考える。 大局観を意識する。

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2013/04/02

2月頃に社内で騒動が起き、この本を20数年ぶりに手に取った。 どんな状況下にあってもぶれずに生きていく姿には頭が下がる。 自分にはそこまでできるかは疑問だが、家族や同僚、自分のためにも少し無理をしてでも強い信念をもって仕事に望みたい。 3人の生き様が簡潔に書かれているが、個人的...

2月頃に社内で騒動が起き、この本を20数年ぶりに手に取った。 どんな状況下にあってもぶれずに生きていく姿には頭が下がる。 自分にはそこまでできるかは疑問だが、家族や同僚、自分のためにも少し無理をしてでも強い信念をもって仕事に望みたい。 3人の生き様が簡潔に書かれているが、個人的には宰相浜口の生き方に魅せられる。 20代前半は山本周五郎と氏の本は、人格形成の上に欠かせなく影響をかなり受けたと思う。多感な時期に『男子の本懐』『落日燃ゆ』を始め、繰り返し読んだ作品。 そしてこの本が言いたいことを自分なりに解釈するならば、信念を貫き負けない心を持ち続けることかな。

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2013/01/28

本気でがんばれば,誰かが助けてくれる 本気でがんばるとは,少し無理をしてみること 広田弘毅,浜口雄幸,渋沢栄一…特に,広田に魅力を感じました。

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2012/10/15

題名に引かれ、刊行後すぐに購入。題名の『少しだけ、無理して生きる』は、城山への伊藤整からのアドバイス「いつも自分を少しだけ無理な状態に置くようにしてください」からきているそうだ。この本の原典は、高校の講演だそうだが、人はどう生きていくべきかということを考えさせてくれる珠玉の言葉が...

題名に引かれ、刊行後すぐに購入。題名の『少しだけ、無理して生きる』は、城山への伊藤整からのアドバイス「いつも自分を少しだけ無理な状態に置くようにしてください」からきているそうだ。この本の原典は、高校の講演だそうだが、人はどう生きていくべきかということを考えさせてくれる珠玉の言葉が、三人の人物、渋沢榮一、広田弘毅、浜口雄幸のエピソードを交えながら、語られている。気に入った文章を、引用欄に掲載しておきます。

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2012/09/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

広田弘毅、浜口雄幸、澁澤栄一などの生き方について城山氏が高校生への講演録「逆境を生きる」の改題作。 以前読んだ事があるのにもかかわらず、また城山氏の高潔な語り口にゆさぶられた。 企画提案のことを昔は「建白」と表現したのだね。今の私は「硯田悪歳無く、酒国長寿有り」だな。

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