鬼の花村・将棋指南 の商品レビュー
東海の鬼と呼ばれた真剣師花村元司の自戦記。(前半は手筋や駒落ちの講座付) 本人の言動や考えが面白いこと(名人をだます等)、全体的に本人の語り口調・心理描写の歯切れがよく、446ページとは思えないテンポの良さでした。 また内容はアマチュア対象ということを第一にしているため、実戦変...
東海の鬼と呼ばれた真剣師花村元司の自戦記。(前半は手筋や駒落ちの講座付) 本人の言動や考えが面白いこと(名人をだます等)、全体的に本人の語り口調・心理描写の歯切れがよく、446ページとは思えないテンポの良さでした。 また内容はアマチュア対象ということを第一にしているため、実戦変化手順も難し過ぎず、盤に並べても爽快な感じ。 大山康晴名局集を同時並行で読み進めていたが、その本にあった棋譜よりも、鬼の花村に載っていたものの方が印象深い。(P186〜の第15期名人戦第一局は大山先生の押さえ込みが絶品。) 総じて、個人的にはかなりお勧めの棋書です。ただし、この本を読んだからと言ってすぐに棋力が上がるわけではないのでご注意を。 長くなりましたが最後に。 将棋仲間の方から指摘されたのですが、P85のB図以下、9四歩と突き出されても9二玉で残っています。詰みはない局面なので後手の3六飛車逃げは成立するようです。(激指確認済) ひっかけ将棋にひっかからないようにご注意を。笑
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