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ジパング島発見記 の商品レビュー

3.3

11件のお客様レビュー

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2020/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

#フロイス #山本兼一 フロイス報告読んだら似たような話がある たぶん、イエズス会記録から生み出した小説だろう 主人公の性格色付けが明確な山本先生の物語は分かりやすいから腑に落ちます 銀の島(うろ覚え)もワクワク読んだハズ!

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2014/10/03

『利休にたずねよ』『火天の城』といった作品が映画化された小説家、山本兼一。 「特殊な技術技能を磨くことで戦国時代を生き抜いた人物」を主人公にするという、こだわりのある作家さんだなあという印象を持っていました。 その山本兼一の文庫化されている作品の中で、まだ読んでいない作品が書店に...

『利休にたずねよ』『火天の城』といった作品が映画化された小説家、山本兼一。 「特殊な技術技能を磨くことで戦国時代を生き抜いた人物」を主人公にするという、こだわりのある作家さんだなあという印象を持っていました。 その山本兼一の文庫化されている作品の中で、まだ読んでいない作品が書店に並んでいたので、読んでみることにしました。 この作品は、連作短編集。 各作品の主人公は、火縄銃を日本に持ち込んだゼイモト、キリスト教を伝えたザビエルなど、戦国時代に日本に渡来したヨーロッパの人たちです。 ヨーロッパから見ると東の果ての、日本。 なぜ「最果ての地」日本に来ることになったのか、何が目的だったのか、日本に来てどのような感想を持ったのか・・・などが、各作品で描かれています。 この作品を読んで、当時のヨーロッパの人たちは、貿易や布教といった面での実利を冷静に考えて、組織的に日本にアプローチしていたのだなあと、理解しました。 そしてこの作品のテーマである、「ヨーロッパ人から見た日本」については、文化的にかけ離れた日本・日本人を見てとにかく、軽蔑した人たちと、違いを踏まえつつも日本文化の良い面を肯定的に捉えた人たちがいたのだなあと、感じ取らせてもらいました。 著者は残念ながら、50代の若さで亡くなってしまいましたが、作品を読んで感じたことを、自分の中で大切にしていきたいと思います。

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2014/08/23

 戦国時代を当時の日本人から見るのではなく、冒険商人やキリスト教の伝道師など、西洋人7人の視点から描いて見せてくれる、同じ時代小説でも重くならずに軽いノリが特徴的である。秀吉のキリスト教弾圧までは書かれていない、知りたい方は遠藤周作『沈黙』を読むべし。

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2014/05/07

「利休にたずねよ」で直木賞を取った山本兼一の歴史小説 なので、完成度が高い。 北部図書館で借りた。 戦国時代に、日本にやってきた7人の西洋人の目を通して見た日本という短篇集。 543年、種子島に「鉄砲を持ってきた男」ゼイモト 「ホラ吹きピント」 イエズス会宣教師、フランシスコ...

「利休にたずねよ」で直木賞を取った山本兼一の歴史小説 なので、完成度が高い。 北部図書館で借りた。 戦国時代に、日本にやってきた7人の西洋人の目を通して見た日本という短篇集。 543年、種子島に「鉄砲を持ってきた男」ゼイモト 「ホラ吹きピント」 イエズス会宣教師、フランシスコ・ザビエルの耳鳴り 病院を建てた医師のアルメイダ ルイス・フロイスがみた「ノブナガ」 遣欧少年使節団を派遣させたヴァリニャーノ 外国人からどう見られるかというのは、やはり面白い。 私は、じつはこういう歴史小説が好きです。

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2014/04/24

宣教師たち外国人の目から見た日本を描く連作集。異なる視点から見ることができ、新鮮で面白かったです。新たに日本に派遣された宣教師と、古くからいる宣教師たちとの間でいさかいが起こることもあり(おもにローブ、つまり法服の生地をめぐって)、それは日本に特化した布教のやり方を考えたからなの...

宣教師たち外国人の目から見た日本を描く連作集。異なる視点から見ることができ、新鮮で面白かったです。新たに日本に派遣された宣教師と、古くからいる宣教師たちとの間でいさかいが起こることもあり(おもにローブ、つまり法服の生地をめぐって)、それは日本に特化した布教のやり方を考えたからなのですが、すでに布教が進んでいた東南アジア諸国と比べても、日本はやはり特殊だったのかもしれないと改めて思いました。

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2013/12/29

そう言われればそうなんだけど、彼ら宣教師が日本の神様仏様を悪魔と断じて疑わないことに驚いた。こういう人たちなら、さぞかし摩擦があっただろうな。 鉄砲やキリスト教を伝えた彼らのその後は教科書では学ばなかったので、興味深く読めました。

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2013/05/09

戦国時代、ポルトガルが世界を謳歌していたが、そのポルトガル人が日本に滞在し(大半は宣教師)、ポルトガル人から見た日本を綴っている。いずれも日本人を貧しくても知的で礼節を持っており、ヨーロッパの白人に近い優秀さを持っていると評価している。

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2015/05/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは!再読せねばなるまい。 全部理解したとは言い難いし、非常に珍しい歴史小説であると思うからだ。 戦国時代の小説を読んでいる人ならば、何度か見かけたことのある、キリスト教布教のために来日した宣教師たちなど(全員が宣教師ではない)が主人公の短編集。 歴史小説の中で、いつもはお客様のように登場する彼らが主人公、彼ら視点で描かれ、その本音やら人間らしい苦悩や、異国人に対する戸惑いがリアルに描かれている。 見たことのある宣教師や神父たちの名前が並ぶ中、『カブラル』という名は初めて目にする気がした。 その彼がなんと、この作品の中の登場人物の中では一番、日本人を小馬鹿にし、いけ好かないやつではあったが、一番心弱いというか、人間臭いやつであった。 気に入らないことがあると、『一杯だけ』と決めていたワインがいつの間にやら『二杯だけ』になり、その数はあっという間に3にも4にも5にもなる。 その意志の弱さは自分を見ているようである。 で、なんだっけ? 神、神と口にするけど、あんたもただの人間だよ、と思って忍び笑いを漏らしたのでした。 遠藤周作の作品ほど哀感を感じないのは時代のなせる技かな?

Posted byブクログ

2012/10/19

様々な時間を短編のように多角的に進んでいく。 海外から来た宣教師達の目線から描く戦国時代。 なんかとても新鮮な感じだった。 そういう意味で、面白かったかなーって感じ。

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2012/08/19

山本兼一の小説は洗練されている。今までにない題材を選んでいるところがいい。時は戦国時代、日本に渡った外国人たちの物語である。新鮮である。

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