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文化祭の夢に、おちる の商品レビュー

2.7

18件のお客様レビュー

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2019/05/07

ミステリ、というよりは脱出モノのパニックホラー。設定の取り合わせは面白いが、話や展開が直球なせいか、わりとすんなりオチや伏線が読めてしまったのが残念。もう少し練りこんで欲しかったというのが正直な感想。しかし読みやすい文章かつ、キャラもクセが無く等身大の少年少女なため人を選ばない小...

ミステリ、というよりは脱出モノのパニックホラー。設定の取り合わせは面白いが、話や展開が直球なせいか、わりとすんなりオチや伏線が読めてしまったのが残念。もう少し練りこんで欲しかったというのが正直な感想。しかし読みやすい文章かつ、キャラもクセが無く等身大の少年少女なため人を選ばない小説であると言える。

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2017/04/06

文化祭全日の準備に追われる中、事故に遭った5人が現実世界から、時の影のような場所に落とされてしまう話。誰もいない校舎の中で、それぞれ自分の影に向き合っていく。

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2017/02/04

雰囲気が辻村さんの冷たい校舎〜に似ていた。でも、やっぱり彩坂さんの作品が好き。神隠し似合っている中での、悟志の気の狂いようは尋常ではなかったが、青司も相当歪んだ愛情を持っていると感じました。さらっと流されたけれども。神隠し後は、それぞれの心のわかだまりも取れたようだし、良かったと...

雰囲気が辻村さんの冷たい校舎〜に似ていた。でも、やっぱり彩坂さんの作品が好き。神隠し似合っている中での、悟志の気の狂いようは尋常ではなかったが、青司も相当歪んだ愛情を持っていると感じました。さらっと流されたけれども。神隠し後は、それぞれの心のわかだまりも取れたようだし、良かったと思います。ぜひ後日談も書いて欲しいです。

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2015/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三年に一度の文化祭を明日に控え、最終準備に余念がない生徒たちが慌ただしく行きかう高校の校庭。『円(まどか)』もその中の一人で巨大壁画を吊り上げる作業のチェックをしていた。その最中、壁画が倒れる事故が起こり巻き込まれる幾人かの生徒・・・。 次の日、学校に人の姿はなかった。そこにいたのは円を含む4人の生徒のみ。明日の文化祭を前に、皆何処へ行ってしまったのか? 違和感の正体を知った4人は驚愕する。私たちは皆で無事に戻れるのだろうか・・・。 基本、青春と言えば爽やかなイメージ。だけど、葛藤やドロドロしたものを抱えているのも青春だよね。そこを超えられたら戻れるのかと考えたけど、意外とあっさり戻れたな。 でも最後の一人はまずい状態かと思っていたら、みんな助かって良かった良かった。個人的には下級生の女の子が良かったな。 でもこれって、文化祭自体が中止になるレベルの事故だよね。

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2015/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一気に読めて面白かった。一気に読みすぎて結局何もしなくても戻ってこれたのかどうか理解できず。それにしても危険な文化祭準備だな。

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2014/03/22

トワイライトゾーンの都市伝説を学園祭に持ち込んで、ミステリー仕掛けにした作品。米澤穂信の「ボトルネック」を彷彿させる。 物語が単純すぎたかな。もうひとつ絡みがあって、謎解きも展開が欲しいところだが、人間以外の物体もトワイライトゾーンに存在するのなら、現実の世界ではどうなっているの...

トワイライトゾーンの都市伝説を学園祭に持ち込んで、ミステリー仕掛けにした作品。米澤穂信の「ボトルネック」を彷彿させる。 物語が単純すぎたかな。もうひとつ絡みがあって、謎解きも展開が欲しいところだが、人間以外の物体もトワイライトゾーンに存在するのなら、現実の世界ではどうなっているのか? 別の次元の空間世界がよく描ききれていない分が弱い。納得のいかないままピリオドがうたれた感は否めない。

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2013/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

密かに応援している作家さんです。 某作家さんの某作品を思い浮かべてしまうような設定。 どこか歪な世界に巻き込まれてしまった5人の戸惑いや焦り、そこで起きる出来事に対する緊迫感が良く伝わってきて楽しめました。 この方は十代の少年少女達の繊細な心情描写が巧いですね。 閉ざされた世界でそれぞれが自分の内側と向き合い、心の奥底にある本当の願いに気付いていく様子には共感を覚える部分も。 もう少しページ数増やしてそれぞれの背景を掘り下げて欲しかったかなとも思いますが、そこは大人の事情もあるのでしょうかね。 今後も期待しています。

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2012/11/09

えーこれ、まんま辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」のパクりじゃないですか…影響や類似では済まされないレベル。こんなもの出版していいのかな。

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2012/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

☆3.8 辻村深月の『冷たい校舎の時は止まる』をもっと簡単にしたような話。もっと羽状人物の心情とかを書き込んでほしかったなー。サクサク読めるけど、サクサクいきすぎで物足りなかった・・・。

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2012/10/25

設定やらなんやら違うけど、『未成年儀式』と被るが、非日常的な場所で登場人物の一人一人の心理を描くという点、凶器を持った人間に追いかけられる点は全く同じだ。言ってしまえば、『未成年儀式』の舞台が女子寮だったのに対して今作は学校というただそれだけの違い。前回読んだ『夏の王国で目覚めな...

設定やらなんやら違うけど、『未成年儀式』と被るが、非日常的な場所で登場人物の一人一人の心理を描くという点、凶器を持った人間に追いかけられる点は全く同じだ。言ってしまえば、『未成年儀式』の舞台が女子寮だったのに対して今作は学校というただそれだけの違い。前回読んだ『夏の王国で目覚めない』がおもしろかったので、新作の出来を楽しみにしていたががっかりである。内容を少し紹介しよう。 文化祭の前日に準備をしていたところ、ある事故が起きて、登場人物たちは現実とよく似てる世界に飛ばされる、文中の言葉を借りるならば、「神隠し」にあう。神隠しに遭ったのは主人公の相原円を含む5名で、それ以外の人間は存在しない。音も風もない、携帯電話も使えないなかで、最も奇妙な点は自分たちの腕時計が教室に備え付けられている時計とは違う時刻を指していること。登場人物の一人が言う。「もしかして、私たちの時計が示している時刻になったら、この世界が消えるのではないか・・・。」彼らは無事に現実の世界へ戻れるのか。個々人が抱く悩みはどういうものか。

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