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ディア・チン&ビル・スミス シリーズの10作目。毎回リディアとビルが交互に語り手を務める。今回はビルが語る。 「リディアを誘拐した。彼女に生きてもらいたかったら、探せ。これはゲームだ。12時間以内に見つければ彼女は助かる。」 こうしてゲームは始まった。リディアの親戚ライナ...
ディア・チン&ビル・スミス シリーズの10作目。毎回リディアとビルが交互に語り手を務める。今回はビルが語る。 「リディアを誘拐した。彼女に生きてもらいたかったら、探せ。これはゲームだ。12時間以内に見つければ彼女は助かる。」 こうしてゲームは始まった。リディアの親戚ライナスとその彼女のトレラ、リディアの親友で刑事のメアリー、トレラの親戚のジョーイ。彼らの協力を得て、犯人の仕掛ける罠にかかりながらもリディアに辿りついていく。12時間でこんなにも沢山のことをクリア出来るの?と思いながらも一気読み。今回は周りの協力者がいい味を出している。
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リディア&ビルシリーズ最新刊。今回の主役はビル。相変わらず最初から話の展開が早く、引き込まれていく。今回は今までと違い、あまり全体的なストーリー、背景が重い感じがなく、イメージが若干違った。またリディアとの掛け合いがなかったのが少し残念。でもやっぱりこのシリーズは面白いと思う。
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原著も新しいし色々なツールが進化しててそれを取り込むのはいいんやけどね、肝心の物語に重厚さがないのです。 読後感はいいです。爽やか~
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このシリーズ、前作をつい先々週に発見して喜んでいたら、もう1冊新刊がでてた。長いブランクの後に出た2冊なんですが、どっちも今までと作風が違う気がします。面白かったけど、ちょっと違和感が残りました。
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本屋に行ったらなんとビル&リディアの最新刊と、マロリーの最新刊が並んでいた。しばし悩みつつ、こちらを選択。しかし面白いから買うけど、創元推理文庫高い、、、。それはさておき。 今回の語り手はビル。前回ようやくリディアと連絡を取り合うようになって、さてどうなるのだろう、と読み始めたら...
本屋に行ったらなんとビル&リディアの最新刊と、マロリーの最新刊が並んでいた。しばし悩みつつ、こちらを選択。しかし面白いから買うけど、創元推理文庫高い、、、。それはさておき。 今回の語り手はビル。前回ようやくリディアと連絡を取り合うようになって、さてどうなるのだろう、と読み始めたら、ビルを恨む奴にリディアが誘拐され、誘拐犯が身代金ではなくゲームに乗ることを要求してくる、という、思いもよらない展開で驚く。原題は"ON THE LINE"で、リディアを救うための命綱である犯人との通話と、危機的な状況という二重の意味が込められているようです。邦題も巧い訳だと思います。いつもは冷静でシニカルなビルですが、リディアが巻き込まれてしまったこと、巻き込まれた原因が自分に恨みを持つ人物であること、リディアを救うためには犯人のゲームにつきあわざるを得ないこと、、、というどうにもコントロールできない状況にイラだち激高してしまいます。そんなビルを手助けするのがリディアの親戚の少年ライナスと、ライナスの彼女トレラ。それとリディアの親友で警官のメアリー。行きがかり上、協力することになったルーとミンもいい味を出しています。ライナスとトレラが携帯のGPS機能やwebカメラ、iPHONE、twitterなどを使いこなすのを横目に、ビルは相変わらずヨレヨレになりながら全力疾走したり素手でケンカしたりして奮闘。いつもはビルとリディアの考え抜かれ洗練された会話のやりとりが楽しいシリーズですが、今回はそのやりとりは監禁場所や犯人の容貌のヒントをなんとか伝えよう、なんとか読み取ろうという、緊迫感のもとで交わされます。リディア誘拐からの約12時間が描かれていて、後日談とも言えないくらいのエピローグだけで終わっているので、次の作品を読むのが待ち遠しい。一日も早く訳して出版してほしいです。
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