この声が届く先 の商品レビュー
ビル視点の本作ではリディアが誘拐される。早々に犯人が分かるので、物語の焦点は監禁場所の特定へ。謎があまりないのが物足りず。
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全編ビルが大活躍。たった1日の出来事だし。 いつもはもっと時間が経過するし、リディアとの会話でニヤニヤする場面も沢山あるんだけど、これはこれでお好み。 まぁ結局ラストはいろいろな意味でリディアに持ってかれるところも良し。
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最初のページから、 何の前触れも、何の前振りもなく、怒涛の展開。 格調高くというと大げさだが、 歴史に思いを馳せた前作と打って変って、 ローラーコースター・ムービーばりの今回の作品には、正直言って、驚いた。 もちろん、これはこれで面白かった。 ビルの応援部隊、 とくにライナスには好感がもてたし、 最初は敵役をはめられていた 売春婦の元締めミスター・ルーも、 ただの犬好きにしか思えなくなってしまうことろが 笑えた。
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このシリーズは大好き 今回は、ビルが語り手 どちらかと言うと、リディアの方が好きなので リディアの出番が少なかったのは残念だけど ビルがかなり頑張ったので、満足
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中国人女性リディアと白人男性ビル、コンビを組む二人の探偵シリーズ第10弾。 シリーズものにありがちなマンネリもなく、毎回面白い。 今回いきなり物語は展開し、リディアとの絡みは少ないものの、 名脇役の登場で最後までハラハラする。
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リディアとビルの男女探偵が1話ごとに主人公を変えていくシリーズ。今回はいきなりリディアが誘拐されるという展開で二転三転が早いテンポで。相変わらずの軽妙なやり取りが楽しい。
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このシリーズ、リリックで大好きなのです。 今回リディアをサイコパスに拐われてしまうビルの激情が意外でした。ビルがリディアに片想いしているのは、シリーズ中で既に明らかです。が…自分が過去に捕えた男に逆恨みされてリディアに危険が迫ると冷静で繊細なビルが、こんなにも彼女を思っているんだ…と驚くほど熱くなります。リディアにはつらい経験でしたから、本当に無事でよかったけどこんなに愛されてる点は羨ましいです。 NY中を犯人の指示で翻弄されながら捜索するビル。制限時間以内にリディアを見つけなければ、殺害されてしまう―。焦りながらも、サイバーテクに強いリディアのいとこ、ライナス・ウォンと彼のガールフレンド、トレラの協力を得て徐々に犯人に迫っていく様子が鮮やかです。 この若いカップル、すごく印象的で、彼らの活躍のおかげで今の空気を敏感に反映した面白い作品になっています。犯人とのやり取りも緊迫感満点で、解説にもありましたが映画にしたいくらい。 リディアの親友、メアリー・キーも、作品を締めてくれる協力者。いい味出してます。大人の小説には、こんな名脇役がいなきゃね。警官としての倫理は守っているのに、心底リディアを心配して、打つべき手をしっかり打っていくのがプロとしても女友達としても格好いいです。 チャイナマフィアのポン引き、ルーとその部下ミンも外せません。リディアの背景には華僑としての社会生活がありますが、そのリアリティをより強めて、侠気のあるところを見せるのが良いです。凭れ合わないビルとの掛け合いは絶妙。ミン、土壇場でかましてくれます^^どうぞ本編をご覧ください。 今後のビルとリディアの関係、気になりますよ。
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私はビルよりリディアの一人称の方が好きみたいです。 内容はビルの方が好きな時もあるのだけど。「冬、そして夜」みたいに。 だって、ビルは……ビルは……!いろいろもう!と思うことが多くて、突っ込みたい!良いから行けよと!でも、好きです。
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リディアとビルのシリーズ10作目。今回はビルの事件です。 リディアは電話以外ほぼ不在。 それはなぜかというと・・・。 朝っぱらからビルに電話があって、 リディアからだと出てみれば、 「最悪よ」の一言。 あとは正体の分からないふざけた調子の男が喋って、 リディアを誘拐したと言う。...
リディアとビルのシリーズ10作目。今回はビルの事件です。 リディアは電話以外ほぼ不在。 それはなぜかというと・・・。 朝っぱらからビルに電話があって、 リディアからだと出てみれば、 「最悪よ」の一言。 あとは正体の分からないふざけた調子の男が喋って、 リディアを誘拐したと言う。 そこからはもう全編通してビルが町中駆けずり廻されます。 時間制限の中、 必死で指定場所に行けば死体に遭遇。 ご丁寧に誘拐犯が通報までするから、 今度は殺人犯として警察からも追われるわ、 被害者のいた組織からも追われるわで、 リディアの居所を捜すのも容易ではなくなります。 リディアの安否も分からずビルは大荒れです。 読んでるこっちまでフラストレーションが溜まりました。 そこいくと、 以前登場したリディアの従兄弟ライナス君とその友人トレラの方が、 二十歳そこそこなのに理性的で高感度高かったです。 電子機器全般にとことん弱いビルに向かって、 「マジで?なんで携帯電話って言うか知ってる?」などなど、 突っ込む場面も楽しかった。 移動中でもiPhoneで情報を集めるので、 ビルにとって頼りになる相棒でした。
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10作目になるシリーズ最新作。 中国系の小柄な女性リディア・チンと、大柄な白人ビル・スミスのコンビの探偵で、視点が作品ごとに交代する。 リディア視点の回は、中国系社会の特殊性を生かした物語が多く、ビルの視点の回は、普通の私立探偵物に近くなるけど、リディアの存在と協力がぴりっと効い...
10作目になるシリーズ最新作。 中国系の小柄な女性リディア・チンと、大柄な白人ビル・スミスのコンビの探偵で、視点が作品ごとに交代する。 リディア視点の回は、中国系社会の特殊性を生かした物語が多く、ビルの視点の回は、普通の私立探偵物に近くなるけど、リディアの存在と協力がぴりっと効いている。 8作目、9作目がそれぞれの最高傑作だったので、次はどうなるか??と思っていました。 リディアが誘拐されたというショックな事件。 しかも、ビルに怨みを持つ犯人は、ビルにゲームを仕掛けてくるのだ。 ゲームに勝てば解放するが、負ければ命はないと。 声を変えている犯人が誰かはわからず、もちろん警察に通報することも出来ない。 誘拐犯の陰謀で、ヒントをたどって行動したビルは、中国系の女性の死体を発見し、殺人事件の容疑者になってしまう。 リディアを救うためには警察に説明している時間はなく、警察に追われる身になりながら、リディアの居場所を探し続ける。 リディアの親戚の若者ライナスと、そのガールフレンドのトレラが登場して、新鮮な展開に。 ライナスはコンピュータの天才で、若くして起業しているのだ。 怖いもの知らずの二人が、深刻になりがちなビルを助けて、大活躍。 行動的なトレラはイタリア系で、従兄を引き連れて車を飛ばし、アクションシーンまで。 リディア自身も、生きていることを確認するための短い通話の中で、犯人にはわからないように、ヒントを出し続ける。 リディアの言うことなら、すぐにピンと来るビル。 この信頼関係が何とも、いいんですよねえ。 殺された女性は売春婦で、その元締めと用心棒もビルを追ってくる。 ビルの行く先々で、女性が殺されるように仕組んでいた誘拐犯。 ビルはどう切り抜けるのか…? 誘拐犯が誰なのか、やっと思い当たったビルの反省も。 向こうは犯罪者には違いないのだが… 若くていい気になっていた頃のことで、すっかり忘れていたのだ。 悩みすぎるビルを励ましてくれる気のいいライナス君でした。 (スヌーピーじゃなくてノーベル賞学者からとった名前だそう) 軽快なテンポで、事件も深刻になりすぎない。 やっと見つけたときに「遅い」と怒っているリディアもお約束? とても面白く読めました。 2010年の作品。
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