藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか? の商品レビュー
対談本は内容が薄くて好きではないが、この本は学ぶべき要素がつまっていた。経済成長率はフローしかみておらず、ストックは測れない。地域のストックは人材、自然、つながりなどのソーシャルキャピタル。このストックを活かして幸せに暮らし続けれるのであれば成長は必要ない。里山資本主義につながる...
対談本は内容が薄くて好きではないが、この本は学ぶべき要素がつまっていた。経済成長率はフローしかみておらず、ストックは測れない。地域のストックは人材、自然、つながりなどのソーシャルキャピタル。このストックを活かして幸せに暮らし続けれるのであれば成長は必要ない。里山資本主義につながる前提となる価値観に感銘を受けた。
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経済成長以外にも、幸せになる方法はある。日本はそういった選択肢を持っている。自分にとっては何が幸せなのか考えさせられる。
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最近の日本の、特に地方の地の魅力とマクロ指標が指し示すこれからの日本人の気持ちの持ち方を、お金の使い方を、わかりやすく、シンプルに伝えてくれる本。 藻谷浩介さんが前面に出た本のようにも感じるが、山崎さんの想いがそれを覆い包んでいて、不思議な一体感を感じる。
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P182「儲ける」が、お金のことしか意味しなくなったところにも、経済成長至上主義が感じられる。 田舎に必要なのは駅前のスターバックスではなく、山奥のカフェだ、ということを最近の経済統計を用いつつ説得力溢れる解説で訴える。経済成長率という指標には現れないソーシャルなストックの重...
P182「儲ける」が、お金のことしか意味しなくなったところにも、経済成長至上主義が感じられる。 田舎に必要なのは駅前のスターバックスではなく、山奥のカフェだ、ということを最近の経済統計を用いつつ説得力溢れる解説で訴える。経済成長率という指標には現れないソーシャルなストックの重要性がよくわかった。よく経済成長と地域活性化はそぐわないという問いは、「『みんなが幸せに暮らすため』という目的を忘れたお金だけの成長の議論は、実はすべて極論になってしまう」。 経済指標のロジックに惑わされてはいけない。現実に生きている人たちの幸福感は全く反映されていない。「真実を理解するには一つひとつをちゃんと考えていかないといけません」。そして一般的にイメージされる幸福は「平均は平均でしかなく、ここの事実はそれとは別に存在する」 あらゆる疑問に対して反論し、経済成長至上主義から脱却して、イタリアやフランスのような文化国家への脱皮を訴えている。
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私たちが充実した暮らしを送るには、経済成長率という物差しが必要なのか。全国の実状を知る地域エコノミストとコミュニティーデザイナーの対談から、その答えのヒントを得る。
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経済学のうわべ、一般論だけをなぞっただけではわからない、 数字の意味や統計のからくり、そして現実との擦り合わせ。 今後、日本の地域社会を考える上で、 地域経済、国の成長、地域の成長やストックについてどのように捉えるべきか、 今後20年の課題として何を考えるべきか、 何を指標としたどのような地域づくり、社会づくり、国づくりを目指すべきか。 一つ確かなのは、 確固とした指標やものさしも、あるわけではないということです。 地域が抱える問題はそれぞれだし、 今後の日本の未来だって誰かが正確に占えるわけではないのですから。 良い本です。
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山崎さんのような仕事をされている方でさえ「儲けたい」とは思う(金銭的なことを含んだ、多様な意味において)わけで。 「儲けた」という実感を主観ではなく、数字に置き換えたデータでもって「幸福論」として定義し、一個人として実感しなおし、またそれがあることによって共有化が図られる・・・...
山崎さんのような仕事をされている方でさえ「儲けたい」とは思う(金銭的なことを含んだ、多様な意味において)わけで。 「儲けた」という実感を主観ではなく、数字に置き換えたデータでもって「幸福論」として定義し、一個人として実感しなおし、またそれがあることによって共有化が図られる・・・なんてことは全然書かれていません。 どうやったら幸せになれますかね?お金はあんまり無いんですけど。 っていう、全国のチョイ貧乏人、チョイ貧乏自治体。 それらに対して、藻谷さんがわかりやすく説明し、さらなる学習のための道をほんのちょっと見せてくれる、ユーモアたっぷりの対談が載ってる。 そんな本です。 安心して読み進めながら、各種データには真剣に目を通しましょう。藻谷さんの話は笑いながら何度も読み返しましょう。 そんな本です。面白かったです。
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そう、幸せってなんだっけ。 経済成長がなくても幸せにはなれるんでしょうけど、そこは最低限、明日の生活が保障された上での話。 だけども全国のいろんな地域で町づくりに励んでいる人がおるってことが、しかも楽しみながらやっとるってことが、なかなか嬉しい。 突っ込んだ話はないけども、興味深い話が多かった。
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金持ちはそれだけで幸せか?そんなんではないと思い始めた僕。お金は確かに必要さ。でもぼくは必要な分の少し多めにあればいいと思うんだ。必要以上の銭を稼ぐためにあくせく働くよりも、持っているお金を使ってみんなで楽しく生きていった方がいいんじゃないかな。 という仕事を実践している山...
金持ちはそれだけで幸せか?そんなんではないと思い始めた僕。お金は確かに必要さ。でもぼくは必要な分の少し多めにあればいいと思うんだ。必要以上の銭を稼ぐためにあくせく働くよりも、持っているお金を使ってみんなで楽しく生きていった方がいいんじゃないかな。 という仕事を実践している山崎さんが街づくりで関わった地域の人たちの生き方に、経済学者の藻谷さんがコメントをつけてわかりやすく山崎さんの思考に迫ります。 読んでください。
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経済の基本と、地域デザインの基本。 本書内の藻谷さんの話はわかりやすく、今まで自分で持っていなかった経済学の視点を持つことができた。 都会から離れた地域だからこそ、お金よりも先にくるものがあるのかもしれない。でも、都会のせかせかした街をみていると、いまの日本に必要なものが地域に...
経済の基本と、地域デザインの基本。 本書内の藻谷さんの話はわかりやすく、今まで自分で持っていなかった経済学の視点を持つことができた。 都会から離れた地域だからこそ、お金よりも先にくるものがあるのかもしれない。でも、都会のせかせかした街をみていると、いまの日本に必要なものが地域にはある気がした。
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