脱資本主義宣言 の商品レビュー
学生時代に課題図書として読んだのを再読。当時は随分と興奮した気がするけど、いま読むと少し距離を置きたくなる語り口でした。思想として読めるけど、ちょっと論展開に無理があるし、アプローチもう少しあるよなと感じてしまう。 ただ、いったん立ち止まり、世界に目を向けることができたのは良か...
学生時代に課題図書として読んだのを再読。当時は随分と興奮した気がするけど、いま読むと少し距離を置きたくなる語り口でした。思想として読めるけど、ちょっと論展開に無理があるし、アプローチもう少しあるよなと感じてしまう。 ただ、いったん立ち止まり、世界に目を向けることができたのは良かったです。同意する部分も批判したい部分も共にあるけど、そんなふうな楽しい時間をくれたことに感謝です。
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思ったよりけっこう過激な印象。ただ、いきすぎた生産や消費を終わらせるべきなのは同感。すでに私たちは十分過ぎるほど豊かなのだから。
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完全自殺マニュアル・人格改造マニュアルの鶴見済さんの著書。 著者が市場経済の肥大化を批判しつつゆるいつながりを大切にするオルタナティブな生き方を実践する作家になっていたことに驚いた。 (もともと東大卒のサブカル系ノンフィクション作家という十分にオルタナティブな生き方をしている人で...
完全自殺マニュアル・人格改造マニュアルの鶴見済さんの著書。 著者が市場経済の肥大化を批判しつつゆるいつながりを大切にするオルタナティブな生き方を実践する作家になっていたことに驚いた。 (もともと東大卒のサブカル系ノンフィクション作家という十分にオルタナティブな生き方をしている人ではあったけれど。) 本書は反資本主義本書の立場で語られる。 そのため、市場による分配は権力による分配より圧倒的に優れているというスタンスの自分からすると「本当にこれを無くせばうまくいくのか?」と疑問符がつくエピソードは多い。 だが、ソ連の計画経済のもとでのアラル海の縮小やアパレルメーカーのスウェットショップなど、ここで語られる問題は積極的に見ようとしなければ見えないものばかりだ。 むしろ、市場を通した分配の利益を信奉する現代人からすると、意図的に無視し、問題視する人の方を偽善者・陰謀論者とみなしがちである。
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私たちの日常生活、及び企業活動が知らず知らずに自国(北)本位の資本主義活動に流されていることを改めて気づかされた。 特に製造業の理念は「お客様満足」と謳われるが、もう一段視座を上げ、地球レベルで考えると何の目的で企業活動に取り組んでいるのかを考えさせられる。 もう少し資本主...
私たちの日常生活、及び企業活動が知らず知らずに自国(北)本位の資本主義活動に流されていることを改めて気づかされた。 特に製造業の理念は「お客様満足」と謳われるが、もう一段視座を上げ、地球レベルで考えると何の目的で企業活動に取り組んでいるのかを考えさせられる。 もう少し資本主義の意義づけ、意味づけについて掘り下げて学んでみたい。
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理論もデータもなく、資本主義は嫌いって言っているだけの本 言っていることは勇ましいが、やっていることは、家庭菜園で多少の野菜を作り、使用済みのペットボトルに水道水を入れて持ち歩いている程度。
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震災直後の空気を感じさせる時評的な内容でもあったため、読書習慣を失っていた時の発売で読むのが遅くなったのはもったいなかった。お金や産業に振り回されているのは感じても抗おうなどと思いもしなかったのだが、地道な家庭菜園などもその延長であると提示されていた。だったらオレが好きな釣りはどうなのだろうか。高い釣具やルアーや車での移動は資本主義活動に組しているとしか思えない。高級魚が安く釣れたらいいな。 80年代に中学生だった自分は学校で先生に「日本は成功した社会主義だ」というような事を言われ、そうなんだ~みたいに思っていた。それがすっかり新自由主義のでせいでおかしくなったのかな。富がもっと平等に分配されたらどんな世界になるんだろう。みんな不自由しなくて済むのかな。80年代みたいになるのかな。80年代はそんなによかったのかな。 鶴見済さんの文章と考えが好きなのでもっといろいろ書いて欲しい。
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■アマゾンより引用 豊かな国の浪費が、貧しき国を苦しめる!経済成長至上主義、過剰消費、食料、貧困、環境破壊―。今この世界の“本当の問題”が見えてくる、21世紀必読の書。
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資本主義というのは儲けることが優先なので、自然環境や未来を担保に一部の人間が富を独占することになってしまっている。このシステムを多くの国が採用したことで今、環境や人々の周りで起こっている問題をあぶり出した内容。 この手の本はいくつか読みましたが、それでも始めて知った問題もいくつ...
資本主義というのは儲けることが優先なので、自然環境や未来を担保に一部の人間が富を独占することになってしまっている。このシステムを多くの国が採用したことで今、環境や人々の周りで起こっている問題をあぶり出した内容。 この手の本はいくつか読みましたが、それでも始めて知った問題もいくつかありました。こうした問題がなぜ起こったのかという過程については詳しいのですが、だからどうすればいいのか?というところまではあまり深く踏み込んでおらず、著者が個人的に取り組んでいることを述べた程度。 同じような資本主義に対する疑問を呈した本ならば平川克美の『グローバリズムという病』『消費をやめる』などの方が面白いかも。
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副題「グローバル経済が蝕む暮らし」~Ⅰ身近にあるグローバル化の被害1服と綿花とアラル海2原発の輸出と重工業界の支配3ゴミの輸出と交わせる戦略(反抗のコラム1デモ~普遍的な不満の表現手段~)4コーヒーと南北問題の歴史5スポーツ・ビジネスと搾取工場6ジーンズと西洋の文化的侵略(反コ2...
副題「グローバル経済が蝕む暮らし」~Ⅰ身近にあるグローバル化の被害1服と綿花とアラル海2原発の輸出と重工業界の支配3ゴミの輸出と交わせる戦略(反抗のコラム1デモ~普遍的な不満の表現手段~)4コーヒーと南北問題の歴史5スポーツ・ビジネスと搾取工場6ジーンズと西洋の文化的侵略(反コ2サパティスタ民族解放軍~グローバリゼーションへの反乱~)Ⅱ経済に使える国・日本1アルミ缶とインドネシア2自動車を増やす陰謀3日本人はなぜパンを食べるのか?(反コ3世界社会フォーラムと自律スペース~「今とは別の世界」の実践~)4自動販売機はなぜ増えたのか?5アメリカが増やしたタバコの輸入6マクドナルドの何がよくないのか?(反コ4ラテンアメリカ革命~巨大な自律経済圏~)Ⅲ初心者のための“批判的”経済入門1誰にでもわかる資本主義の定義2GDPと自由貿易とカネへの依存3金融危機と自由主義経済の歴史4通貨危機とバブル経済の仕組み5「南」の債務問題と貧困の原因(反コ5宮下公園ナイキ化反対運動~自分たちの場所を作る~)Ⅳ自然界とのつながり1人間界の外側2大豆と消えゆく農業3水を買わせる仕組み4霊長類とビタミンC5自然界の循環と死と再生(反コ6新しい農業~増えてきた素人の農民~)~思い出したのはピースボートという船が動かなくなって抗議のためにデモをする年配の者を冷ややかに見ていた若者という構図を喋っていた古市という若手社会学者の話。何だか嫌な奴だと思ったが。今時の若者のように現状を肯定的に見るのも嫌だけど,文句ばかりの奴も嫌だ。じゃあ,どうするのってことで,どうしようもないし,反抗のコラムみたいにやると反日,在日?悪者扱いだ。権力に阿るネット右翼って立場として楽だろうなぁ…生理的に嫌な者は在日,反日家にしてこき下ろせば良いんで…バカみたいだけど
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オレは鶴見済(ワタルさん)が大好きで、特に『檻の中のダンス』の頃は、オレもあちこちのレイヴで踊ってたし、反原発デモでも、たぶん同じように盛り上がってた。 だから、同じ時代に同じ場所にいる人、というカンジがする。 特に『檻の中のダンス』は本の表紙もデザイン良くて、六本木の本屋でジ...
オレは鶴見済(ワタルさん)が大好きで、特に『檻の中のダンス』の頃は、オレもあちこちのレイヴで踊ってたし、反原発デモでも、たぶん同じように盛り上がってた。 だから、同じ時代に同じ場所にいる人、というカンジがする。 特に『檻の中のダンス』は本の表紙もデザイン良くて、六本木の本屋でジャケ買いした。ワタルさんのサイン入りだったし。 そんな、鶴見済が、まさか、こーゆー本を書くようになるとは・・・予測できなかった。しばらく、消えてたし。おクスリのやり過ぎで体調悪いのかなあって心配してた。でも、帰ってきてくれた。 オレの、政治的ツイートのアカウントでは、フォローまでしていただいて感謝。ワタルさんから返信してもらったし、彼のツイートには注目してる。 オレはナイキが好きだから、ナイキ批判はなかなか理解できないけれど。 でも今、日本では、時計が逆向きに回り、独裁政権の時代に逆戻りして、心底ウンザリしてる。 選挙のときに、有権者が選ぶことができない、見せかけの選挙の時代に逆行して、もう絶望した。 だから、オルタナティヴ(代替案、代替手段、習慣にとらわれない、非体制の、1990年代のカウンターカルチャー、カウンターカルチャー的なもの)がものすごく欲しい。 オルタナティヴな試みは、すでに世界中で行われていて、原発反対デモのときはすげー盛り上がったし、アラブの春や、ウォール・ストリート占領みたいなことを、オレたちだって、もっとやりたいし、やるべきだ。 昔のマルクス主義や宗教的カルトの教条主義なんかじゃなくて、もっと自由に考えて自由に行動できるような、現実に政治や社会を変革できるような、自分自身も盛り上がれるような、そういうきっかけになる本だ。
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