1,800円以上の注文で送料無料

英雄の書(上) の商品レビュー

3.5

179件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    56

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2015/08/26

[内容] 森崎友理子は小学五年生。ある日、中学生の兄・大樹が同級生を殺傷し、失踪するという事件が起きた。兄の身を心配する妹は、彼の部屋で不思議な声を聞く。「君のお兄さんは、“英雄”に憑かれてしまった」。大叔父の別荘から兄が持ち出した赤い本が囁いた。『エルムの書』に触れ、最後の器に...

[内容] 森崎友理子は小学五年生。ある日、中学生の兄・大樹が同級生を殺傷し、失踪するという事件が起きた。兄の身を心配する妹は、彼の部屋で不思議な声を聞く。「君のお兄さんは、“英雄”に憑かれてしまった」。大叔父の別荘から兄が持ち出した赤い本が囁いた。『エルムの書』に触れ、最後の器になってしまった、と。友理子は兄を救い出すべく、英雄が封印されていた“無名の地”へと旅立った。 -- ファンタジーは好きなのと、ブレイブストーリーの作者の他の作品が読みたいと思って手に。 ただ「物語」や「英雄」についての設定が、一般的概念を覆すもので理解するのに時間が掛かった。何回も戻って読んでを繰り返し…読破後も結局あの設定はどういうことなんだろうか、と疑問は残った。 あとすっかり言動が大人びていて、知識が豊富で発想や洞察力が大人と同等な主人公が「小学五年生」なのを忘れていた。ちょっと無理がある気がする。それで考えたらいかに自分が馬鹿なのか思い知らされてつらかった…。(笑) 上下巻ともに読破済み。ブレイブストーリーは映画のみなので、原作も読んでみようかな。

Posted byブクログ

2015/07/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すすめられた本日だけど 面白くない…わくわくしない… 英雄や物語や世界観設定がいまいちよくわからない 小学五年生の語りにみえない こんなしゃべり方はしない こんな語彙はないだろう、ってのはソロモンの中学生も思った 子供を描くのが別にうまくないんじゃ…?と思ってしまう あれ?わたし宮部さん好きじゃないのかな? ドリームバスターもふつうだった ソロモンはつまらなかった ブレイブストーリーもふつうだったな(それなりに面白かったかな) あとなによんだかな 模倣犯は覚えてない イコはゲームがすき うーん? 下巻気が進まないけど あまりに消化不良なので読むか… これ面白いとするとどこが面白いのか教えてほしいな…

Posted byブクログ

2015/05/19

冒頭で、ファンタジーっぽいと気付いた時、挫折本扱いにしようかと思ったけど、まぁ、下巻も読んでみようかな。評価・感想は下巻に。

Posted byブクログ

2015/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

難解だ、とレビューでよく書かれているので、身構えましたが、まったく難解だとは感じませんでした。 ただ、概念的ではありますね。 「物語」そのものについての話で、答えもない。だから難解に感じる人がいるのだと思います。 ただ、こんなことに挑んだ作家が他にいるだろうか、とおもうと、意欲作であることに間違いはないと思います。それこそこの小説自体の「物語」としての完成度をいちど外に置いておくとしても。 さて、以下にあらすじを。 主人公は森崎友里子という、小学生の女の子。 彼女には森崎大樹という、中学二年生の自慢の兄がいて、その兄に可愛がられていた。 けれどある日突然、大樹が同級生を刺し、そのまま失踪という報せが駆け巡ることとなる。 理由もわからず残された森崎家は苦しむ。 そんななか、友里子は兄の部屋で一冊の書物を見つける。 その本は友里子に語りかけ、「君の兄は<英雄>に最後の器にされてしまったのだから、諦めろ」と問いかける。 もちろん友里子は納得せず、ことの仔細を教えるように本、アジュに詰め寄る。アジュは自分の仲間たちが多くいる、友里子の大叔父の<図書室>に自分を連れていくように言う。 その<図書室>で、友里子は自らの兄が<英雄>という存在に取り込まれてしまったことを知る。英雄と黄衣の者。光と影、それらは同じものであり、器に水を満たしていく、その最後の一滴として大樹が取り込まれたのだと。 英雄が解き放たれたいま、世界は物語に蹂躙されていくしかないのだと。 取り込まれた最後の一人を取り除けば、<英雄>は不完全なものになると、本たちは言う。だから友里子は望んだ。兄を取り戻したい、と。 額に印を戴いた彼女は、魔方陣から<無名の地>に旅立つ。そこでは無名僧と呼ばれる、身なりも顔だちも、性質までもがまったく同一の存在が友里子を迎える。 曰く、無名僧は咎人である。 曰く、無名僧の作務とは、物語の大輪を回すことである。 右の輪は物語を紡ぎ、左の輪は物語を回収する。その両輪を回して、輪のバランスを取っている。 輪という概念もまた説明が難しいのだけれど、世界、という現存する事象すべてをさすことばとは異なっており、人の想像の及ぶ限りのすべてが生み出したものを含む概念である。 その輪の物語のバランスは、<英雄>が解放されたことによって崩れ、諍いが世界を支配していく。 友里子はユーリと名を変え、印を戴く者<オルキャスト>としての旅を始める。 無名の地の異変、無名僧のひとりであるソラと、アジュを従えて―――。 物語の設定自体は非常によく練り込まれていて、よくこんな壮大な物語を思いついたものだと感心する。 人の手によって紡がれた物語の世界(ヘイトランド)にユーリが渡るところなんかは、ファンタジー好きにはたまらないのではないでしょうか。 そこで出会う狼のアッシュさんがまた渋くて格好いいのですよね。 ただ惜しむらくは、友里子とオルキャストのユーリを別人格として描いていて、ユーリの方は小学校五年生では知りえないような語彙や言葉遣いで思考し、ものを話すんですよね。 それも法衣の力だと言われればそれまでなんですが、リアリティがないというか、小学校五年生の女の子の旅を見つめていたつもりが、突然チート賢者の旅に視点が変わったりするので、戸惑います。 とはいえ、非常に面白く、一気読みしてしまいました。

Posted byブクログ

2015/03/22

久々の宮部作品。「悲嘆の門」図書館順番待ち中にまずこちらを、ということで読み始めた。 男子中学生が友人を刺し逃亡、というセンセーショナルな幕開け。彼の妹(小5)は果たして兄を探し出せるか? 「輪」「領域」「器」。。。キーワードとなる物のイメージがイマイチつかめず苦戦するも、最後の...

久々の宮部作品。「悲嘆の門」図書館順番待ち中にまずこちらを、ということで読み始めた。 男子中学生が友人を刺し逃亡、というセンセーショナルな幕開け。彼の妹(小5)は果たして兄を探し出せるか? 「輪」「領域」「器」。。。キーワードとなる物のイメージがイマイチつかめず苦戦するも、最後の方で事件の真相がようやくつかめて来たところで下巻へ突入~! さてどんな結末が待ち受けるやら??

Posted byブクログ

2015/02/04

ファンタジーものって、そんな好かなくて、なので宮部本にかかわらずてにつけてなかった本。つづきもんの悲嘆の門をミステリとおもってよんじゃって、気になってもどってみた。 ファンタジーとおもって読んでたのもあるけと、こっちのが悲嘆の門にくらべてだいぶファンタジーな立て付けでむしろよみや...

ファンタジーものって、そんな好かなくて、なので宮部本にかかわらずてにつけてなかった本。つづきもんの悲嘆の門をミステリとおもってよんじゃって、気になってもどってみた。 ファンタジーとおもって読んでたのもあるけと、こっちのが悲嘆の門にくらべてだいぶファンタジーな立て付けでむしろよみやすい。 登場人物の気持ちはずっとリアルだけど。 宮部作品新作をあびるほどよみたいなぁ!! しかし、あーおもしろかった!っていう作家は日本限定でもいっぱいいるのに、そうなる映画がすくないのはなんでだろう?

Posted byブクログ

2015/01/30

「悲嘆の門」を読むために慌てて購入。各書評がイマイチだったのでどうかなと思いながらだったのだけど予想に反して面白かった。

Posted byブクログ

2015/01/23

久々に読んだ宮部みゆきのファンタジー。 一応,『ICO』『ブレイブ・ストーリー』と読んで,残念ながら宮部さんのファンジーはイマイチ好きになれず。今度こそはどうだろう…と手に取ってみました。 なんというか,設定上,難解な部分が多いために説明調となる箇所があって,ちょっとそれが。。...

久々に読んだ宮部みゆきのファンタジー。 一応,『ICO』『ブレイブ・ストーリー』と読んで,残念ながら宮部さんのファンジーはイマイチ好きになれず。今度こそはどうだろう…と手に取ってみました。 なんというか,設定上,難解な部分が多いために説明調となる箇所があって,ちょっとそれが。。。無名の地に行ったときがそんな感じだった。無名の地から戻ってきたら,ようやくスタートライン!って感じで。 下巻に期待。

Posted byブクログ

2015/01/12

RPG好きな宮部みゆきさんらしい作品。 主人公の女の子が徐々に逞しくなる姿を見ては、LvUPのファンファーレが頭の中で鳴り響く。 ちょっと暗い話ではあるけれど、力に魅了される人間の弱さと強さをわかりやすく描いている作品だと思う。

Posted byブクログ

2015/01/13

無名の地”に封じ込められていた“英雄”が獄を破った。“英雄”に取り憑かれ失踪した中学生の兄・大樹を救うべく、小学5年生の森崎友理子は、異界と現実世界を股にかけた冒険の旅に出る…。 続編の「悲嘆の門」が発売になる。どうせなら最初からと読み始めたが、ゲームをやらない私には馴染めない...

無名の地”に封じ込められていた“英雄”が獄を破った。“英雄”に取り憑かれ失踪した中学生の兄・大樹を救うべく、小学5年生の森崎友理子は、異界と現実世界を股にかけた冒険の旅に出る…。 続編の「悲嘆の門」が発売になる。どうせなら最初からと読み始めたが、ゲームをやらない私には馴染めないRPG的ファンタジーで、上巻だけで降参。 (D)

Posted byブクログ