1,800円以上の注文で送料無料

英雄の書(上) の商品レビュー

3.5

180件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    57

  3. 3つ

    56

  4. 2つ

    17

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2016/12/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最初のページですぐに気づいた 「何か知っている世界観だな」 悲嘆の門の世界観 悲嘆の門のスピンオフ作品かと思ったが、世に出された時間軸から考えるとこちらの方が先だった 悲嘆の門でところどころに登場した「狼」のユーリ 彼女が「狼」になるまでの過程のストーリー 。。。なのだと思う 上巻ではまだ「狼」として本格的に活動している感じではないので詳細は分からない ストーリー ユーリの実の兄が学校で殺人事件を起こして疾走してしまう とても優秀で問題行動など起こした事が無い兄がそういった行動を起こした事にユーリは衝撃を受け、何故そういう事になったのかを明らかにしようとする 上巻では、書物との出会い、別世界での咎人との出会い、兄の疾走原因を知っている女の子との出会い等が描かれており、そこから徐々に兄に何が起こっていたのかが分かってくる 上巻の終わり方は早く下巻を読みたくなり秀逸 悲嘆の門で兄が最終的にどうなったか書かれているので、結論が分かっている感はあるが。。。

Posted byブクログ

2016/07/12

悲嘆の門を先に読んでいたので 物語の世界観に難なく入り込めた。 謎であった 門番であったり無名僧や狼の意味するところはこういったところだったとは。 やはり本を読む順番は大事なのだと痛感。 小学生なのに兄を思う心にひとつで冒険に飛び込む主人公。 逞しく前に進んでいく姿がまぶしい。...

悲嘆の門を先に読んでいたので 物語の世界観に難なく入り込めた。 謎であった 門番であったり無名僧や狼の意味するところはこういったところだったとは。 やはり本を読む順番は大事なのだと痛感。 小学生なのに兄を思う心にひとつで冒険に飛び込む主人公。 逞しく前に進んでいく姿がまぶしい。 ソラやアジュを従えて下巻はどんな困難が待ち受けているのだろう。 最後の器となった兄は戻ってくるのか。 目が離せない!!!!

Posted byブクログ

2016/06/29

出てくる図書室、図書館の描写が好き。 衝撃的なスタートから物語にどっぷりハマっている。 ささ、次巻へ。

Posted byブクログ

2016/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

成績優秀でスポーツ万能。クラスの人気者であったはずの兄・森崎大樹が、クラスメイト2人をナイフで刺し、そのまま行方知れずに。 兄の部屋で、事件を起こすに至った手がかりを得た妹の友理子は、兄を探しに異世界へと旅立つ事に。 友人にお借りした1冊。 「世界観が難しい」と聞いてはいましたが、確かにそのとおり。 ファンタジーが苦手という訳ではなく、むしろ、昔はファンタジーを多く読んでいましたし。 途中までは、何となーく読んでいる感じでしたけど、終盤、兄に関する経緯が分かったあたりから面白くなったかな?

Posted byブクログ

2015/12/15

宮部みゆきは大好き。 でも、30過ぎて“ファンタジー”には全く興味が無い。むしろ嫌悪感に近い… でもやっぱり、宮部さんは好き。 ……というわけで、恐る恐る手に取ってみた一冊。 結果。。。。。。面白かったという(笑)。 世界観を受け入れられるまでには時間を要したけれど...

宮部みゆきは大好き。 でも、30過ぎて“ファンタジー”には全く興味が無い。むしろ嫌悪感に近い… でもやっぱり、宮部さんは好き。 ……というわけで、恐る恐る手に取ってみた一冊。 結果。。。。。。面白かったという(笑)。 世界観を受け入れられるまでには時間を要したけれど、慣れてくるに従って(“無名の地”から還って来たあたり)、徐々に受け入れ体制が整ってきた。 “超常”なあれこれも、舞台が現代社会に移った途端にすうっと馴染んで、その後の子供向けアニメ的な設定(昭和の魔法少女ものアニメ?)の微妙な違和感も気にならなくなった。 そしてその後は、一気読み(笑)。続きが気になり過ぎる下巻への“引き”も、さすが宮部さんだな、と。 ★4つに限りなく近い★3つ、7ポイントと4分の3。 2015.12.05.古。 …“物語”のもつ役割、“輪”、“領域”、“英雄”、“本”の定義…、読んでる身でもこんがらがるような世界観を設定する、宮部さんの頭の中って、一体どうなっているのだろう? つくづく、作家という人達は一般人とは頭の作りが違うのだなと、改めて感じた。 …主人公の兄は、最後どうなるのだろうか? アンハッピーエンドな結末は大嫌いだというお子ちゃまな自分でも、あれだけの大事件を“魔法の力でチャラにした”とか“皆の記憶を塗り替えた”だとかのアンフェアな結末を出されたら、一気に興醒めするはず……宮部さんがそんなチープなラストを描くはずはないと信じてはいるけど… 安易なウルトラCではなく、かつ絶望感しか残らないラストでもなく、納得のいく落としどころを、どう描いてくれているのか、下巻が楽しみ。

Posted byブクログ

2015/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先に「悲嘆の門」を読んでいた。 冒頭からファンタジー色がつよいのでこちらの方が入り込みやすかった。 ユーリの過去、こういうことだったのか、と。 導かれるまま前に進んでいくユーリが健気だなぁと思う。

Posted byブクログ

2015/11/10

1511 ファンタジーもの。著者作品は好きな物が多いがイマイチ盛り上がらず。あまりに小学生らしくないせいか?後半に期待。

Posted byブクログ

2015/10/02

物語を擬人化し、それが物語を推進していくという構造なのかな。 『悲嘆の門』を先に読んだのは痛恨だったけど、おかげで世界観は理解しやすかったかな。 宮部さんのこの手合いの作品は大好きで、今回も楽しい時間を過ごせたかな。

Posted byブクログ

2015/09/27

宮部みゆきのファンタジー小説。「ブレイブ・ストーリー」は正直いまいちで最後まで読みきれなかったんだけど、こっちは一気に読了。「物語」自体をメインテーマに据えた世界観の設定が本好きの琴線に触れる感じ。ラストは思い描いていた形とは違って積み残しもあるけど、あとがきでも触れられている通...

宮部みゆきのファンタジー小説。「ブレイブ・ストーリー」は正直いまいちで最後まで読みきれなかったんだけど、こっちは一気に読了。「物語」自体をメインテーマに据えた世界観の設定が本好きの琴線に触れる感じ。ラストは思い描いていた形とは違って積み残しもあるけど、あとがきでも触れられている通り、その物足りなさまで含めて意図して書いてるんだろうね。

Posted byブクログ

2015/09/21

ブレイブストーリー、ICOに続いて宮部みゆき作品3作目。 突然殺人事件を起こして行方不明になってしまった兄と、その兄の事件の真実を追う妹のおはなし。 事件を起こし失踪した少年の妹である森崎友理子と“印を戴くもの”ユーリという2つの名があってその差が色々描かれるからこそ、抵抗な...

ブレイブストーリー、ICOに続いて宮部みゆき作品3作目。 突然殺人事件を起こして行方不明になってしまった兄と、その兄の事件の真実を追う妹のおはなし。 事件を起こし失踪した少年の妹である森崎友理子と“印を戴くもの”ユーリという2つの名があってその差が色々描かれるからこそ、抵抗なくファンタジー要素満載な世界観に入り込んでいけて読んでいておもしろい。ゲーム好きらしい著者のつくる世界を堪能していますが、さてさて下巻でどんな風に話が進んでいくのか気になります。 「ユリコよ。おまえはなかなか賢いが、気が短い。勝手に先を急いではならぬ。知識とは、歩んで身につけるものだ。走れば、取りこぼすものの方が多くなってしまう。」(P141) 「物語とは、―」―「有りもしない出来事を作り上げる。そして語る。記録に残し、記憶をばらまく。嘘でございます。」(P234)

Posted byブクログ