時計館の殺人 新装改訂版(上) の商品レビュー
いやめちゃくちゃ気になる所で終わるじゃん!!! どうなんの!どうなるんだよ!!! 前後編ものは普段あまり読まないんですが館シリーズ個人的になかなか面白くなってきてるので思い切って手を出してみたのですが……いやめちゃくちゃいい所で終わるじゃん! 過去の出来事と今の出来事が徐々に重...
いやめちゃくちゃ気になる所で終わるじゃん!!! どうなんの!どうなるんだよ!!! 前後編ものは普段あまり読まないんですが館シリーズ個人的になかなか面白くなってきてるので思い切って手を出してみたのですが……いやめちゃくちゃいい所で終わるじゃん! 過去の出来事と今の出来事が徐々に重なり始めるし、何だかそこに因縁めいたものも見え始めたし、今回の犯人の姿の描写が不気味すぎて「これはホラーだ……ジェイソンとかフレディとか最早あっち系だ……」なんて思いつつあっという間に上巻を読み終わってしまいました。 いやー今回の犯人飛ばしてますね、まだ上巻なのに「えっそんなにいく?いっちゃう?いっちゃうのかー!」って感じで大暴れしてるもん。 これ後半中弛みしないのか。大丈夫なのか。このスピードで暴れ回ったらそして誰もいなくならないか。 あと島田潔いつ渦中の建物の中に突入するんだ。そもそも突入するのか。突入しなくても何とかしてくれるのか。 今回ちょっと懐かしい人物なんかも出て来てるし、何より登場人物にちょっとこう……このシリーズのかつての推しの雰囲気がある人がいるので、こう……その2人は助かって欲しいなぁと思っていたりするんですよ(片方は恐らく助かると思うがもう片方がかなり怪しい)。 これはもう後編を読んで確かめるしかないですね……ちょっと怖い気もするけど。 あとめちゃくちゃ余談なんですが人の名前である「永遠(とわ)」をしばらく間違えて「永遠(えいえん)」と読んでいたせいで人物紹介で「永遠の許嫁」って言葉を見た時に「えいえんのいいなずけ……?ロマンチックか?」と首を傾げていたのですが全然違ってました。 そりゃそうだ。
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不定時法がご丁寧に2回も解説された上に旧館内の人の自律神経がおかしくなっている描写や窓がない描写があるのはフェアプレイの精神に違いない。時計は操作されているとみて間違いなさそう。 旧館内部の時計は全部レプリカなので、時を刻む速度を操作できる仕掛けが施されている。なぜそういった仕掛けが施されているかと言えば『水車館の殺人』よろしく、「館の主が少女を支配しようとする」という綾辻行人の癖を前提にすれば、16歳で死んでしまうという呪いを回避するために、大量の時計によってなんらかの暗示をかけようとしていたとみるべきだろう。では死の呪いを回避するにはどのような時計に対する仕掛けが施されるべきか。当然通常よりもゆっくりと時を刻む時計がほしいはずだ。できれば永遠に16歳が訪れない時計が……。したがって旧館内の時間の進みはデフォルトでゆっくり設定だったとみるべきだ。ただここで引っかかるのはなぜ16歳の誕生日を待たず15歳の誕生日に死ななくてはならなかったのか、ということだけれど、それについて今のところ筋の通った説明は思いつかない。少なくとも顔を怪我したからはミスリードのように思えるが……。 一方、光明寺に殺意があったのは書きぶりから間違いなさそうだ。電子機器を没収したことから、なんらかの時計を利用したトリックを使おうとしていたのだろう。ただこのまま光明寺が犯人でした、は『迷路館の殺人』を書いた綾辻行人としてはありえないので、真犯人は別にいると考えるべきだ。さらに『十角館の殺人』のことを思えば、セルフオマージュも有り得るわけで、検討しなければいけない可能性は倍増する(島田犯人説は今回は置いておいてもよいか?)。 最初に注目すべきは1日目の夜。江南くんが勝手に時計を拝借している。これは光明寺や犯人の想定外のことだったはずだ。また、犯人(または光明寺)は時計を破壊している。それは犯行時刻を印象づけるためだったと現状考えられる。しかし江南くんが時計を持っていることを知らない以上、江南くんに証言させるた意図があったわけではない。またこの時刻にアリバイのあるものもいない。ではなぜ?ひとつ考えられるのは本来の計画が頓挫している可能性だ。つまり光明寺によるアリバイ工作だった。しかし殺されてしまったため、意味の迷子な時計が残った。光明寺のアリバイ工作だったとすると、時計を壊した後誰かを部屋に呼び込み殺害する、その後何食わぬ顔で誰かと出会い(おそらく小早川だろう)そこで3時半んであることを2人で確認する。それができるためには、振り子の部屋の時計だけ、他の時計より進んでいなくてはならないわけだが。しかし時計工作をすませて誰かを呼び込んだところで返り討ちにあってしまう。光明寺の死体は抜け道を使ってどこかに隠される。しかしこれは確白の江南くん以外の誰であっても可能な犯行だ……。 一方、時間が操作されている以上、島田視点の文章にはなんらかの叙述トリックが仕掛けられていることを考慮すべきだ。島田が館を訪れたタイミング(すなわち館の少年が姿を消していたタイミング)が旧館におけるいつなのかもキーポイントになりうる。素直に読めば1日目の夜に光明寺失踪、2日目の昼に島田来訪、2日目の夜に島田再来、直後に旧館にて殺人事件発生、といった順序になるが……。旧館の時間の進みがゆっくりであったとすると、例えば1日目の夜だと江南くんが思っている時刻が、外では2日目の朝である可能性が考えられる。しかしそう考えたところで犯人特定に近づいている感はない…….。 うーん、さっぱりわからん。
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鎌倉の外れに聳え立つ館、時計館。十角館の事件を知る江南孝明は、オカルト雑誌『CHAOS』の取材班の一員として館を訪れてることに。館に棲むという少女の亡霊との交霊会の後、霊能者の光明寺美琴は忽然と姿を消してしまう。そして、閉ざされた時計館・旧館内では殺人の惨劇が起きる。時計館・新館...
鎌倉の外れに聳え立つ館、時計館。十角館の事件を知る江南孝明は、オカルト雑誌『CHAOS』の取材班の一員として館を訪れてることに。館に棲むという少女の亡霊との交霊会の後、霊能者の光明寺美琴は忽然と姿を消してしまう。そして、閉ざされた時計館・旧館内では殺人の惨劇が起きる。時計館・新館内では駆け出し推理作家の鹿谷門実が時計館に隠された秘密を追いかける。 館シリーズの十角館の殺人を超えるという前情報もあり、楽しみながら読みました。下巻もとても楽しみです。
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館シリーズの中でも評価が高いので、館シリーズ最後の方の楽しみにとっておこうと思っていたけど、我慢できずに読み始めてしまった。 今までよりも登場人物が多いので、その分誰が犯人かわからなくてドキドキする。 上巻はあっという間に終わってしまった。 何もかもが怪しい館と集められたメン...
館シリーズの中でも評価が高いので、館シリーズ最後の方の楽しみにとっておこうと思っていたけど、我慢できずに読み始めてしまった。 今までよりも登場人物が多いので、その分誰が犯人かわからなくてドキドキする。 上巻はあっという間に終わってしまった。 何もかもが怪しい館と集められたメンバーのの謎が少しずつわかってきてどんどん面白くなってくる。 下巻も楽しみだー。
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シリーズ初の長編ということで、ワクワクが止まらない。 久しぶりの島田さん登場も嬉しかった。 登場人物紹介でいなかったから焦ったけど、これからペンネームでいくのかな。 シリーズ系の本で、同一人物が途中から名前変わるパターンは初めて。けれど、過去作を読んでいるからこそわかる楽しみだな...
シリーズ初の長編ということで、ワクワクが止まらない。 久しぶりの島田さん登場も嬉しかった。 登場人物紹介でいなかったから焦ったけど、これからペンネームでいくのかな。 シリーズ系の本で、同一人物が途中から名前変わるパターンは初めて。けれど、過去作を読んでいるからこそわかる楽しみだな。 毎回ある館内図が今回は多め。しかも時計の形になっているなんて、設計大変そう... 登場人物も多めで、読書中はとにかく見開きの図と人物紹介欄をいったりきたり。 後半はいったいどこの誰がどうなったかをしっかり読まないとついていけない惨事に... 今のところ全員怪しくみえるので、全く犯人の想像がつかない。後半も期待大です!
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『館』シリーズ5作目。 登場人物が多くてもすんなり頭に入ってくるあたり、著者の技量の高さが伺える。そろそろ会いたいなと思っていた“彼”も登場して、ニヤニヤしながら読み進めました。(上)を読了し、一旦立ち止まってみる。自分なりの考察を深めて、(下)に挑みたい!
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読み終わってから「参りました!」と声が出ました! 思い付くわけない。推理なんて出来っこないです。 時計だらけで半地下の建物に複数人が3日間篭る、なんてシチュエーション怪しすぎる…と思いますが、綾辻先生が書いてしまうと「まぁあるのかもな」と思えてしまうのが不思議。 登場人物沢山いるから、誰が過去に何をやらかしてて、何人死ぬんだろーなんて呑気に思ってたら酷い目に遭いました笑 面白い、上下巻必死に読んでしまいました。 殺人が起こる瞬間の被害者側目線も多く、血の気も引くしホラーみのある表現も多くて楽しかったです。
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かなり面白かった。登場人物が多いながらもわりと覚えやすいように説明されていて、時計館の中と外でそれぞれ話が進んでいくのも面白い。
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今までほとんどミステリー小説を読んだことのない者の感想 綾辻作品2作目の読了 知人に進められ十角館の殺人→本作の順で読んでます。 その他、途中の館シリーズは読んでませんが、違和感なく読ますので是非(過去作のネタバレ的なものは含まれてた気がしますが) ⇒追記 R6.2.11 ...
今までほとんどミステリー小説を読んだことのない者の感想 綾辻作品2作目の読了 知人に進められ十角館の殺人→本作の順で読んでます。 その他、途中の館シリーズは読んでませんが、違和感なく読ますので是非(過去作のネタバレ的なものは含まれてた気がしますが) ⇒追記 R6.2.11 後日2.3 作目を読了 読み終えてわかったことは、本作でバッチリ過去作のネタバレがあります。しかも重点。館シリーズを読む際は例え本作を先に読みたくても順にたどったほうが吉 ミステリー系小説の面白味はスロースターター気味な作品が多い気がしますが、すんなり読み込めます。 特に上巻の終盤にかけてからはページが止まりません
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館シリーズ5作目。 登場人物紹介ページでいきなり27人紹介されたので「うっ」となりました。 しかし読んでみるとすんなり頭に入って覚えやすかったです。(故人がそこそこいたのもある) 綾辻先生の技量の高さに感服です。 展開が早いので中弛みすることなく一気に読めました! このまま下巻...
館シリーズ5作目。 登場人物紹介ページでいきなり27人紹介されたので「うっ」となりました。 しかし読んでみるとすんなり頭に入って覚えやすかったです。(故人がそこそこいたのもある) 綾辻先生の技量の高さに感服です。 展開が早いので中弛みすることなく一気に読めました! このまま下巻も一気に読みます。
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