雲奔る の商品レビュー
江戸後期の幕末において活動した在野の人、雲井達雄。「完訳 日本奥地紀行1」にも登場したイギリスの公人パークスも登場した。
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全1巻。 幕末の志士、雲井龍雄を描いた作品。 まず、雲井龍雄が誰なのか知らなかったけど、 著作「回天の門」の清河八郎と同じく、 著者の地元から出た幕末の志士らしい。 「回天の門」が幕末初期、 本著が幕末後期の物語。 http://booklog.jp/users/bullman...
全1巻。 幕末の志士、雲井龍雄を描いた作品。 まず、雲井龍雄が誰なのか知らなかったけど、 著作「回天の門」の清河八郎と同じく、 著者の地元から出た幕末の志士らしい。 「回天の門」が幕末初期、 本著が幕末後期の物語。 http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/4167192160 文章は硬く、説明の多い歴史小説。 前知識とか無いと理解が難しかったりする。 歴史が好きだって人か、 地元の人じゃないと読んでてキツいかも。 淡々と史実を重ねていく感じで、 時代ものの著者っぽい親しみやすさというか のめりこむ感じは弱い。 ニヒリズムは漂うけど。 自分は少し田舎が近いので、 「回天の門」と同じく、目が開かれるような思いを抱いた。 あんな田舎でも、時代に立ち向かって奔走した人がいた事実は 結構ショック大きい。 しかも享年27歳。 志士として動き出したのが6年前の21歳。 自分がそのくらいのころ、一体何ができたのかと。 小説として楽しめたかって言うとそこそこだったけど、 地元の埋もれた偉人を書き起こしてくれてるのは とてもありがたい。
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