1,800円以上の注文で送料無料

図解入門 よくわかる最新抗菌と殺菌の基本と仕組み の商品レビュー

3.5

4件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/09/20

微生物の増殖と水分 食品中の水の分類 水和水(糖質、タンパク質と水和して蒸発できない)、結晶水(強固に結合した水)、自由水(自由に蒸発) 自由水の含量を水分活性Aw Awが高いとカビやすい Awが0.6以下の食品はまったく微生物が増殖できない 微生物の増殖と酸素 酸化しやすい☆...

微生物の増殖と水分 食品中の水の分類 水和水(糖質、タンパク質と水和して蒸発できない)、結晶水(強固に結合した水)、自由水(自由に蒸発) 自由水の含量を水分活性Aw Awが高いとカビやすい Awが0.6以下の食品はまったく微生物が増殖できない 微生物の増殖と酸素 酸化しやすい☆酸化還元電位で数値化可能 好気性(大気中・それ以上でも生育可能) 微好気性 嫌気性(酸素が存在すると生育不可・深海にいる菌・ボツリヌス菌) 微生物に最適なpH環境 塩漬け、塩蔵 食塩によるAwの低下、浸透圧、呼吸系酵素の変性(塩析)→微生物の増殖が抑制される 梅干し、肉のプロシュート 微生物の耐熱性 D値(生菌数を1/10に減少させるのに必要な加熱時間) 温泉吹き出し口で増殖する菌など 納豆菌(100°で0.8分から24分で死滅) 耐熱性微生物の理由→遺伝子、遺伝子を囲むタンパク質、酵素軍、細胞膜が耐熱性 ☆PCR検査 DNAを増殖する手法 超好熱菌を用いている・高温低温を繰り返して増殖 古代エジプトのミイラづくり タール(☆原油から?)、乳香(樹木の樹脂)、紅花 1861年 パスツール 生物属性説 病原性微生物の発見 1882年 ピエール・ミラード ブドウ園のカビ病防除 農薬のボルドー液 戦後 自衛隊機の燃料タンク、NASAのステンレスで不具合→原因は微生物腐食 微生物はすべての物質を劣化分解する。 抗菌繊維製品 抗菌防臭可能の靴下 無機銀系抗菌剤 経口急性毒性が非常に低く、皮膚刺激性も問題なし→プラスチック製品へ普及 経産省産業局「抗菌加工製品ガイドライン」 P68 微生物制御工学用語の定義 抗菌(微生物の増殖に少しでも影響を及ぼすと抗菌と言える。) 微生物制御の概要 殺菌 抑制 増殖(有益な微生物を増殖させ他の有害微生物を抑制する方法/発酵食品) 除菌(濾過、薬剤) 遮断 冷殺菌(熱を利用しない殺菌方法の意) 薬品が菌の細胞膜、細胞内物質を壊す 殺菌剤 塩化ベンザルコニウム フェノール エタノール 次亜塩素酸ソーダ ヨウ素☆手指消毒液の成分 物理的殺菌 高圧力をかける(オートクレーブ滅菌・高圧にし飽和水蒸気を当てる・2気圧で水の沸点121度) 電磁波(マイクロ波殺菌、電子レンジ、γ線殺菌、X線、紫外線殺菌(水銀殺菌灯・理髪店の剃刀)) 抗菌剤(抗細菌剤、抗かび剤)の種類 200~250種類 無機系 ゼオライト、シリカゲル、ケイ酸塩… 銀、銅、亜鉛イオンを担持させたもの…抗菌性金属が徐放(成分が徐々に放出される) 光でヒドロキシルラジカルを生成する光触媒 有機系 アルコール系(エチルアルコール エタノール) エステル系 塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)☆アルコール系と塩素系はウイルスに対して効果を示す?対象微生物群として記載あり 過酸化物系 カルボン酸系 スルファミド系 第四アンモニウム系(塩化ベンザルコニウムの紹介あり) … フェノール系 ヨウ素系 ハイブリッド系(無機、有機を組み合わせたもの) 光触媒系抗菌剤のメカニズム 二酸化チタンが加工された物質に紫外線→二酸化チタンは紫外線が当たるとエネルギーを持ち微生物に移動し殺菌 銀、銅、亜鉛 金属イオンが徐放→微生物のたんぱく質変性 SKEマーク 繊維の抗菌防臭加工品 カビは古細菌から20億年以上かけて進化・細菌よりも優れた有性生殖、頑丈な細胞構造 洗剤・石けん公正取引協議会→除菌洗剤の定義 日本衛生材料連合会→除菌ウエットティッシュ 除菌の定義にカビ、酵母は含まない。 抗菌食器、ベビー用品(24か月未満)に使用する製品(衣類、おしめ、玩具)には抗菌加工してはならない☆ネットでその内容確認できず・普通にネットでヒットする商品多数

Posted byブクログ

2021/10/10

知識なしから勉強するのにとても良かった。菌類の違いは丁寧に書いてるけど、実製品に適した技術分類や素材の違いはあまり触れられていない。

Posted byブクログ

2014/02/07

同じ著者による「よくわかる微生物学の基本と仕組み」が発刊されたので、微生物学を学んだうえで本書を読むとわかりやすい。一部重なっている部分もあるが。 内容は、微生物とは何か、その環境因子を解説したうえで、殺菌・抗菌・滅菌が必要であることを解いたうえで、殺菌のメカニズム、微生物の抑...

同じ著者による「よくわかる微生物学の基本と仕組み」が発刊されたので、微生物学を学んだうえで本書を読むとわかりやすい。一部重なっている部分もあるが。 内容は、微生物とは何か、その環境因子を解説したうえで、殺菌・抗菌・滅菌が必要であることを解いたうえで、殺菌のメカニズム、微生物の抑制等のメカニズム、抗菌剤の種類とメカニズム、防カビのメカニズム、除菌のメカニズムを解説している。 本書を読んでの感想としては、微生物とは何か、役に立つ微生物、害をなす微生物もいる中で、人間が微生物を知ったうえで環境的な要因をコントロールすることによって、生活を変えることが大切であることがわかった。

Posted byブクログ

2012/05/23

高麗寛紀/著 抗菌、抗かび、除菌、殺菌のメカニズムを図解でわかりやすく解説した入門書。微生物の基礎から、人類による抗菌の歴史、抗菌や抗かび作用のメカニズムなどの現代の抗菌加工製品で使われている技術を解説。

Posted byブクログ