ゼミナール会社法入門 の商品レビュー
財務会計の法的根拠の一つとなっている会社法については、簿記といっしょで、早くから知識として身に付けておかねばならないビジネス上の常識だとおもいます。会計処理(仕訳)もその根拠(何故)から出発するほうが、理解も早いと思います。
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会社法の全容を、平易な語り口と豊富な事例・判例で解きほぐした本。法学を専門的に学ぶ人間に向けて書かれた本に比べ、明らかに、言葉の定義や論旨展開に厳密性がない。しかしそれは、私のような法学の門外漢が、実務上の必要にかられて現行法の概要を把握する上では、むしろ好ましい特性であった。何...
会社法の全容を、平易な語り口と豊富な事例・判例で解きほぐした本。法学を専門的に学ぶ人間に向けて書かれた本に比べ、明らかに、言葉の定義や論旨展開に厳密性がない。しかしそれは、私のような法学の門外漢が、実務上の必要にかられて現行法の概要を把握する上では、むしろ好ましい特性であった。何より、コラムや実例などを通じて実務上の問題意識を提示し、それから法律の細部に入っていく記述スタイルは、法理論そのものに特段の興味を持たない人間にとって、読書に係る精神的労力を大幅に緩和する。 但し、会社法を満遍なく記述するため、500ページを費やして尚、規定の背景を語りきれず、条文の無味乾燥な記述に終始している部分も少なからずある。然るに、各章共に、割と独立して書かれているため、特定の実務的関心から読む場合、該当する部分のみを読むのは容易である。 門外漢が会社法の概観を眺める上で最初(または2冊め)に手に取り、その後も辞書的に利用する上で、実に有用な本。規定の背景を語りきれていない部分がある点を考慮して、☆4つ。
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