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雲をつかむ話 の商品レビュー

3.4

30件のお客様レビュー

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2014/05/26

タイトルのつけ方は上手いな、と思った。 面白さを感じる部分もあるのだけれど ちょっと自分にとってはゆる過ぎな感触。

Posted byブクログ

2014/02/07

夢とうつつと、過去と今と、世界の各地を錯綜として移動して、雲をつかむような話を「犯罪者」を軸に自由自在に展開していく。 言葉にこだわり、言葉のおもしろさを伝える。 詩小説なのか、エッセイなのか、日記なのか、ひとつのジャンルに押し込めることは難しい。 きっと「書かれたもの」に対する...

夢とうつつと、過去と今と、世界の各地を錯綜として移動して、雲をつかむような話を「犯罪者」を軸に自由自在に展開していく。 言葉にこだわり、言葉のおもしろさを伝える。 詩小説なのか、エッセイなのか、日記なのか、ひとつのジャンルに押し込めることは難しい。 きっと「書かれたもの」に対する挑戦なのかも。 おもしろかったか・・・といえば、なかなか評価は難しい。

Posted byブクログ

2014/01/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

不思議なあじわい本でした。 この作者さんのほかの本も読んでみたいです。 起承転結とか、きっちりとした筋とかそういうことを求めてはダメなんでしょうね。 獄中から手紙をくれた人はどうなったのか? 愛憎?なマヤと紅田さんの詳細、 女医とジョイする関係は結局どうなったのか?とか気になる。 表現の面白さ、限界にチャレンジ的な面白さを堪能する文章でした。

Posted byブクログ

2013/10/29

夢でよかった、と思った箇所があった。 でも、夢ではないエピソードもある(のだろう)。 それともすべて実体のない“雲”をつかむ話なのか? 境界はあいまい。どちらもそう遠くの話ではないのだと思いながら生きて行かなければ。自分が正しいとか、そんなのちっぽけな判断でしかない世界。

Posted byブクログ

2013/07/23

今生きていると思っている世界を少しずれると、そこには怪しいものが転がっていたりするのではないか、そういう予感のイメージがふんだんにある。 日常から少し遠回りをしようとしたら、普段目をそらしていたものに出会ってしまうのかもしれない。実は監獄が家の近くにあったりだとか。 遠いようで...

今生きていると思っている世界を少しずれると、そこには怪しいものが転がっていたりするのではないか、そういう予感のイメージがふんだんにある。 日常から少し遠回りをしようとしたら、普段目をそらしていたものに出会ってしまうのかもしれない。実は監獄が家の近くにあったりだとか。 遠いようで実は身近な話であるように思う。

Posted byブクログ

2013/06/24

もう一度読もうとおもう。 その前に一言・・・この本を読み終えたときあたり、実生活において同じようなことが知人にありタイムリーだとおもった。この本を思い出した。こういうことが起きると本も、本以外も自分がいるところにつながるものの見えないなにかに導かれるような感じがする。 そして理解...

もう一度読もうとおもう。 その前に一言・・・この本を読み終えたときあたり、実生活において同じようなことが知人にありタイムリーだとおもった。この本を思い出した。こういうことが起きると本も、本以外も自分がいるところにつながるものの見えないなにかに導かれるような感じがする。 そして理解が及ばなかった箇所があるので、もう一度読もうとおもう。

Posted byブクログ

2013/06/01

連想が連想を呼ぶ。 (作中における)実際の出来事と思い出されたこと、妄想、シンクロニシティ。 全てが並列に描かれ、どれが現実でどれが虚構か、境界は曖昧になる。

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2013/07/20

「わたし」が出会った様々な「犯人」たちを描いた小説。 さすが詩人、独特の(他の誰も真似できない)文章と感覚。なのに共感できる不思議さがたまらない。 全ての文章を引用したくなる。 特にフライムートが書いた「あいうえお」についての文章など、忘れがたい。(p21) 若い人、この本の「マ...

「わたし」が出会った様々な「犯人」たちを描いた小説。 さすが詩人、独特の(他の誰も真似できない)文章と感覚。なのに共感できる不思議さがたまらない。 全ての文章を引用したくなる。 特にフライムートが書いた「あいうえお」についての文章など、忘れがたい。(p21) 若い人、この本の「マボロシさん」ってだれだかわかったかしら。 「えっ」とびっくりしながらも納得してしまうラストも素晴らしく、一生忘れられない本になりそう。

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2013/04/06

多和田さんの本はまだ読んだことがないのですが、好きな作家の方々がよく読まれているので大変興味が湧きます。 どんな物語なのかそしてどんな言葉の使い方なのか

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2013/02/18

第四回読売文学賞受賞作品。 長年ドイツで暮らす「わたし」の身の回りで起こるあれこれ。 なんというのかな。春先のお天気のいい午後に、日当たりのいい部屋でうつらうつらしながらお気に入りの小説を読んでいる感じ。目が追っている文章と、頭の中に浮かぶ文章が入り交り、どこまでが小説でどこから...

第四回読売文学賞受賞作品。 長年ドイツで暮らす「わたし」の身の回りで起こるあれこれ。 なんというのかな。春先のお天気のいい午後に、日当たりのいい部屋でうつらうつらしながらお気に入りの小説を読んでいる感じ。目が追っている文章と、頭の中に浮かぶ文章が入り交り、どこまでが小説でどこからが自分の夢の中のことなのか、はっきりしないけれどそのつかみどころのなさがなぜか心地よくて、できればこのまま小説の行間に埋もれていたい、と思うような。

Posted byブクログ