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教師に元気を贈る56の言葉 の商品レビュー

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2020/09/27

 実に読みやすい本です。著者が教師ですので、「教師に元気を贈る」となっていますが、教師以外の方でも、刺さる言葉があるのではないでしょうか。  p.36 自分を変えることで、相手を変える。  教育というのは、子どもを成長させる営みであるわけですが、そう簡単に成長するものではあり...

 実に読みやすい本です。著者が教師ですので、「教師に元気を贈る」となっていますが、教師以外の方でも、刺さる言葉があるのではないでしょうか。  p.36 自分を変えることで、相手を変える。  教育というのは、子どもを成長させる営みであるわけですが、そう簡単に成長するものではありません。教師が一生懸命やっても、余計悪くなるということさえあります。しかし、そこで子どものせいにしてしまっては、教育の敗北です。自分を変える、つまり自分の指導法を変えることで、さらに挑戦するしかありません。  もっとも、大人の人間関係も同じですよね。あいつが嫌いといっても、付き合わざるを得ないことはままあります。当然相手を変えることは不可能ですので、まずは自分を変えてみる、難しいことですが、セオリーです。  p.68 弱さは、強さ。  教師という仕事は、できない子の気持ちがわからないと務まりません。私も、中学校の頃の恩師に、よく言われた言葉を思い出します。ここでは、「ふつうの人生において〝弱さ〟と評価されるようなことが、教師にとっては〝強さ〟にも転化する」と書かれています。  私も同じことは思うのですが、さらに進めて、強いもの同士というのは、ぶつかります。ぶつかると、なかなか落としどころが見えなくなるものです。一方で、どちらかが弱いと、それはそれで理不尽な状況が発生する場合もあります。そういう弱さではなくて、しなやかな〝弱さ〟をもつ必要があるなと感じます。一見すると弱いけれども、実はしなやかで強い、そういう生き方に憧れます。  p.122 「限界」は自分の心がつくる。  できないと思うと、もうできない、ということがよくあります。学校でいえば、跳び箱がそうですね。跳べないと思っている子は絶対に跳べません。私も仕事をしているときに、よく先輩に言われました。「自分で限界を決めてはダメだよ」と。もっとも、働き方改革が言われるようになって、今となっては、こういう考え方はパワハラにつながるかも知れませんね。でも、限界を超えるつもりで取り組みたいと、私は思っています。

Posted byブクログ