終点のあの子 の商品レビュー
面白すぎる。高校生の独特の「自分の地位」を得たく思う気持ちを使って面白く描かれている。柚木さんの本は今作で3作目ですが柚木さんの本が好きだとやはり再確認しました。
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みんな「自分」を持ってるから、人間関係って難しい。 当初電子書籍を購入したが、中一の娘に読ませたくなり文庫本も購入。 娘がこの本をちょうど読んでいる時に些細なことから友だちとの喧嘩が勃発。 愚痴を聞きつつ、「とはいえ、相手にも「正しい自分」があるからさ」と言うと、この本の影響が...
みんな「自分」を持ってるから、人間関係って難しい。 当初電子書籍を購入したが、中一の娘に読ませたくなり文庫本も購入。 娘がこの本をちょうど読んでいる時に些細なことから友だちとの喧嘩が勃発。 愚痴を聞きつつ、「とはいえ、相手にも「正しい自分」があるからさ」と言うと、この本の影響があったのか、妙に納得したらしく、ほどなくLINEで友だちと仲直りしていた。 そのあとで、ぼそっとひとこと「女子ってめんどくさいよね…」
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少女たちがリアルで、私も同じ世界にいる感覚で読めた。身に覚えがあるような… 懐かしい、それぞれの気持ちに共感できた。
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この夏の思い出を断ちきるように、恭子は演奏停止ボタンをキュッとペンで押した。(恭子) “ふたりでいるのに無言で読書”の話が1番好き。
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外部生の中に有名カメラマンの娘がいた。女子高生のどのグループにいるのか、何者かになりたいという感情が、少しのすれ違いが重なり、関係性が変わっていく。 踏み出した勇気の一歩は変わっていないように見えても確かに動いている。
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柚木麻子の作品を遡って読んでみたくなり、図書館で借りた。 同じ女子校に通う高1の少女達が、リレー式に主人公になる短編集。 解説にも書かれていたが、本当に一人一人の人物像が手に取るように浮かび上がる、すごい書き手だなぁと改めて感じる。 どの子も、ああ分かる!こういう子いるわ〜って、...
柚木麻子の作品を遡って読んでみたくなり、図書館で借りた。 同じ女子校に通う高1の少女達が、リレー式に主人公になる短編集。 解説にも書かれていたが、本当に一人一人の人物像が手に取るように浮かび上がる、すごい書き手だなぁと改めて感じる。 どの子も、ああ分かる!こういう子いるわ〜って、読みながら頭で呟いている。ああいう行動の裏にはこういう気持ちが隠れているんだなぁ…いたんだなぁ(過去を振り返りながら反芻)としみじみ思う。 中高時代の女子生活は、毎日楽しさと苦しさがない交ぜで、二度と戻りたくないような、もう一度戻ってやり直したいような…そんな気持ちがふわりと湧いてくる作品だった。
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女子高生それぞれの心の内を描いた、連作短編集。 最後の作品だけ、少し毛色が違うけど全体的に面白かった。 それぞれの作品には、カラフルだったり少し地味めな色だったりと、何故か色彩溢れる印象を受けた。…不思議。
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若くて苦い。 10代だからこその痛いどうしようもない感情が溢れてた。 でもこの人はやっぱり大人の女を書いてる方が似合うなぁ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一話、切なかった。 どうしてこうなっちゃったんだろうという展開でした・・・最初は仲良くなるかと思ってたから あっ。。でも学校を無断で休もうと誘われたら 私でも困るかも・・・ 色んな葛藤が見えたお話でした。 希代子は周りに流されたのかもしれないね・・・多分 【あの子は、自分の意志より人の目が大事で、生煮えの自由への憧れだけ。一生今の場所から飛び立てない】 この言葉、刺さったな。。 色々な言葉にドキッとさせられました。 【たったそれだけのことを、どうしてこんな遠くに来るまで気がつかなかったのだろう。】等々 気づくのが遅い自分が嫌になります。。 【クラスの子たちのように、親や先生の言いなりにはなりたくない。今しかない時間を無駄にしたくない。ぼやぼやしていたら、あっという間におばさんだ。】 そうだな・・・と。 はっとさせられました。 一話を読み終わって 一つ一つお話し違うのかなと思ったら、色々な登場人物の視点で描かれていて どのお話も今まで出てきた人物が出てて嬉しかったです! あと、どのお話もブラックな要素が入っていて でも切ない終わり方で…… でも一人一人葛藤があって人間らしく描かれていていいなと 私も学生の時、どうだっただろうと思いを馳せたりしてました。。 二話 夏の冒険のようで、甘酸っぱくて切ないそんな話。。 見つかるか見つからないかのドキドキさせられました! 夏の間に変えようと思う気持ちはワクワクしましたね♪ ジャムおいしそう。。 三話 二人で読書をするお話は。。 最初は良い雰囲気で、こういうのいいなと思いました。 色んな本について語れたら素敵だなと憧れます。 『マリリン・モンロー・ノー・リターン』の曲、どんなメロディーなのか気になりました! 2話の最後が少し出てて こう繋がるんだとビックリしました。 雨のシーンで友達を見つけるシーン好きだな。。 私も、あの家でひなたぼっこしながら本読みたい・・・ どうしてあんなことに。。 もしかしたら親友になれたのになと 思わずにはいられなかったです。 どの話もみんな、(どうして・・・あんなことに?)と 思うことばかりでした。。苦笑 四話 最後のお話し良かったな。。 過去に身に起きたことを乗り越えようとする場面……良かった。。 朱里ちゃんの親友良かった。。後半良かった・・・ 親身になって思ってくれる友達がいて幸せものだなと 素敵だなと その後の展開が気になりました。 朱里にも色々な葛藤があって、 それも何年か経ったあとでも・・・ 朱里も同じ事をしてしまいそうになって 思いとどまるシーンは救われた。。
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カメラマンのお父さん、嘆きの美女にも出てきたよね?っていきなり読んでて気づく。 ひとつしか読んでないとそのまま流すけど、 同じ作者の本を何冊か読んでるとこんな偶然?に出くわす。 お話は女子校時代の女子のいざこざ、バイトでのあれこれ、大学生活の女子、など、女の嫉妬みたいなトラブル。...
カメラマンのお父さん、嘆きの美女にも出てきたよね?っていきなり読んでて気づく。 ひとつしか読んでないとそのまま流すけど、 同じ作者の本を何冊か読んでるとこんな偶然?に出くわす。 お話は女子校時代の女子のいざこざ、バイトでのあれこれ、大学生活の女子、など、女の嫉妬みたいなトラブル。朱里みたいなのは嫌われるわ。でも、彼女も大学生になって少し相手の気持ちが分かるようになったのかな。
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