桂馬の両アタリ の商品レビュー
「桂馬の両アタリ(先ちゃんの囲碁放浪記)」、2012.4発行です。奥様が碁打ちの穂坂繭プロ三段、将棋棋士八段先崎学さんのお馴染の作品です。沢山執筆されてますね(^-^) この本は、囲碁と将棋の違い、そして類似性をユーモアたっぷりに楽しく語っていらっしゃいます(^-^)
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先崎将棋八段が書いた囲碁に関するエッセイ。軽妙洒脱と評される文章が実に楽しい。囲碁を打ちたくなる気分にさせられる。
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先ちゃんこと先崎学の新刊が出たというので早速手にしてみたら評しは将棋の駒なのに中身は何と本職での将棋ではなく囲碁に関するエッセイというのだからビックリ。 「NHK囲碁講座テキスト」に連載したエッセイを集めた本書では本業の将棋を離れ趣味として楽しむ囲碁に関して縦横無尽・自由奔放に...
先ちゃんこと先崎学の新刊が出たというので早速手にしてみたら評しは将棋の駒なのに中身は何と本職での将棋ではなく囲碁に関するエッセイというのだからビックリ。 「NHK囲碁講座テキスト」に連載したエッセイを集めた本書では本業の将棋を離れ趣味として楽しむ囲碁に関して縦横無尽・自由奔放に筆を走らせている様子で、若かりし頃の面白エッセイを彷彿させるものだ。でも随所に囲碁を将棋と対比させているので将棋の話題も豊富だ。 先ちゃんは将棋の棋士に比べ「囲碁のプロは実にほめ上手」と言う。例えば指導対局でも相手を褒めるに際して「なにしろ盤が広いから、あそこでは全然駄目でも、こちらではうまく打てたりするわけで、(中略)上手く打てたところを探せば良い」と。 ところが「将棋ではそうはいかない。終盤で私の玉が詰むとする。それも簡単な詰みで、これで負かされていやあお強い、と言おうと思っていると、詰みではない手を指される。こういうときは本当に困ってしまう」と。褒めるところを困ったあげくに「あなたの将棋は銀の出足がよいと言った。銀など前に出るのは簡単なのである」と。もう吹き出さずには居られないではないか。 余技と言いつつも先ちゃんも囲碁の腕前は「アマチュア五段」ということだし、嫁さんは女流碁打ちの穂坂繭。若い頃から棋院で囲碁棋士と交友を結んでいるので囲碁界の人間模様についても詳しいものがあるのだから囲碁エッセイでも先崎節は健在だ。 とは言えやはり本職の将棋でも勝って欲しいし、将棋エッセイのほうも更に笑いをパワーアップさせて欲しいものだ。
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