ケータイ社会論 の商品レビュー

岡田朋之,松田美佐【編】

2022/06/21

（本文の最後を引用）
私たちの日常生活の延長上にありながらも、ありきたりの発想にとらわれないような、望ましいケータイ、そして情報社会とはどのようなものをいかにして想定できるであろうか。本書で得られた知識を総動員し、またそれぞれの想像力を最大限働かせながら、それぞれのイメージをふくらませていくことは、きっと実り多い経験になるに違いない。
【巻末】移動体メディア関連年表あり

2012/05/25

今や片時も離せない（ような気がしている）｢ケータイ｣。さまざまな分野の識者が各自の研究分野から｢ケータイ｣への考察を進める。いまや｢ケータイ｣は単なる電話ではなく生活インフラとしての地位を確立した。近年ではケータイ発信のＳＮＳでデモや政治活動に繋がる｢メディア｣として存在意義を発揮するケースも。猛スピードで進化を遂げるケータイに振り回されながら、便利さを感じ恩恵を受ける一方で、どことなく不自由さや窮屈さをも感じることさえあることを痛感した。

2012/05/03

　ケータイあるいはスマホについて論文を書きたいと漠然と思った学生がその研究範囲をやや絞るためには役立つと思われる。ただし実証的論文を検証していく形式ではなく、読み物になっているので、実際に卒論を書くには自分でもとの文献を探す努力をせねばならないであろう。