ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 の商品レビュー
女性特有の心理や関係性がよく捉えられていて、共感することが多く読んでいておもしろかった。 終盤の展開には圧巻。涙が止まらなかった。
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第一章は読みにくかった。 みずほのプライドの高さや 格好をつけたような文章や チエミを下に見た、ものの言い方が。 母親との話も思わせぶりで だいぶ引っ張った挙句そんな話? と思ってしまった。 言い方は悪いけれど そんなに大層な事でもないのでは。。 みずほはとても傷ついた、と くどくどと語っていたけれど でもそれって 下に見ていたチエミ親子と何が違うの?と 冷酷な気分になってしまった。 読者をモヤモヤイライラさせるのが 多分、作家さんの狙いなのだろうけど。 にしても、どうして妊娠、流産を経て 赤ちゃんポストの事が気になるとか 友達もその意識に納得するとか 取材するとか無理があるのでは。。 出てきた時点でチエミが関係するのね とわかってしまい、 何度か読み続けるのが辛くなってしまった。 一転、第二章はとても読みやすく スピード感も出てきて チエミの気持ちが素直に現れていた。 みずほが思っているほど彼女は弱くもないし、 プライドも誇りもあるし。 翠もいいキャラクターでチエミを守ってくれて 別れの場面は涙が出てきた。 チエミからはみずほが眩しく見えていて でも彼女の、私はあなたとは違うという 雰囲気を感じ取っていて。 だから彼女と同類の彼と関係を持つことで 勝った?もしくは同等だよと気持ちに なりたかったのかな、と思う。 結局、それは叶わなかったし、 ただ徒労に終わっただけだったけれど。。 こういう女性同士の関係は煩わしい。。
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同級生・チエミが失踪した。 自宅にはチエミの母が亡くなっていた。 チエミが失踪してから半年。チエミの行方を探すみずほ。チエミを知る人を訪ねて、自分が知らなかったチエミを知ることに。 チエミはなぜ失踪したのか? チエミの母はなぜ⁇ 女友達、母娘。 男同士とは違った関係性なんだろ...
同級生・チエミが失踪した。 自宅にはチエミの母が亡くなっていた。 チエミが失踪してから半年。チエミの行方を探すみずほ。チエミを知る人を訪ねて、自分が知らなかったチエミを知ることに。 チエミはなぜ失踪したのか? チエミの母はなぜ⁇ 女友達、母娘。 男同士とは違った関係性なんだろう。 常にマウンティングするような。 田舎なら特に。 東京に出て、大卒。大卒でも有名か有名じゃないか。 彼氏も同じく。 田舎なら世間体もあるんだろう。 実際、大卒のみずほ、亜里沙は、地元しか知らない政美、果歩、チエミを意識はせずとも上から見ていただろう。 必ずしがらみはあるんだろう。 なかなか本音は話せないような。 みずほとチエミ、どちらも母娘の関係は特殊だった。 虐待を受けていたみずほ。 母離れができないチエミと子離れができない母。 コーラが身体によくないからって、頭から浴びせるなんて、子供が忘れるわけはないだろう。その上、自分の価値観を押し付けるなんて。 『自爆テロ』は当然だろう。 チエミの母娘関係は近過ぎる。ひとり娘だから、そうなったのかもしれないが。『親が娘の限界を決めてしまった』のかもはしれない… もっと子供の可能性を広げてあげるべきなんだろうが。田舎で農業という環境は親にもそれをさせなかったんだろう。 『地元で結婚して、子供を産む』が幸せみたいな。 『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』、最後までわからなかった… 誕生日はダメって、言ってたのに… 『辻村深月すごろく』のつながりはわからなかった… あと1冊。
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個人的・夏のホラー強化月間…のつもりで読んだんだけど、違ってました。タイトルが何となくホラーっぽく思えたんだが、全然違っていて、なんと、もっと感傷的な意味合いを持つワードだったのでした。だからといって肩透かしってことはなく、著者ならではの、人間の嫌な部分までかなり大胆に踏み込みな...
個人的・夏のホラー強化月間…のつもりで読んだんだけど、違ってました。タイトルが何となくホラーっぽく思えたんだが、全然違っていて、なんと、もっと感傷的な意味合いを持つワードだったのでした。だからといって肩透かしってことはなく、著者ならではの、人間の嫌な部分までかなり大胆に踏み込みながらも、温かさが残されるという、素敵な物語が展開される。
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女性の関係性をテーマにした作品です。自分に言われているようで、心がヒリヒリする瞬間もありました。大きく括ればミステリーなのでしょうが、心理描写が丁寧で情緒的な雰囲気も強い…ミステリーなんだけども、その行為に至るまでの動機に全集中して描かれている点が好きです。
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初めは謎解きを楽しみながらよんでたけど、 途中からハッと事件のカラクリに気がついて、それから本の世界に入って一気読み。 母と娘の関係は難しいね。 2人の関係性も絶妙なバランスで成り立っていて最後までドキドキした。 タイトルの意味は最後まで想像つかず、 わかった時は、ソレか…...
初めは謎解きを楽しみながらよんでたけど、 途中からハッと事件のカラクリに気がついて、それから本の世界に入って一気読み。 母と娘の関係は難しいね。 2人の関係性も絶妙なバランスで成り立っていて最後までドキドキした。 タイトルの意味は最後まで想像つかず、 わかった時は、ソレか…と頭の中で独り言、でした。
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読了。とある事件を起こした幼馴染を探す。母と娘、女友達との関係が日常に溢れてる事なのに怖い…。タイトルはそういうことだったのかぁと納得です。
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女友達の話 女友達への気持ちを如実に表している こういう子いるよなーとか、自分も思ってたり、思われてたり。 誰でもそうなんだな、女友達って難しいなって思う。でも同性の友達って良いよなって思いで締めくくれた。 本のタイトルの意味が終盤になって検討がついてくる。 翠ちゃんとの生活の中で、怪しいなと思っていたけど、妊娠検査薬の話が出た時にやっぱりか、と悲しくなった。 母と娘 この関係もまた難しい。 自分も肝に銘じた
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みずほの強さと言うか、主人公的な責任感が素敵でした。狂気の母は怖いです。 結末気になって読みやすかったですが、「すべての娘は救われる」いやいや全然救われてなくない?って思っちゃいました。登場人物も、思ったより伏線になっていなかったり。 いろんな言い回しに対して、結局どうなの?って思うことも多かったです。
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女同士の友情の独特な距離感や、母娘の関係の有り方が非常にリアルに描かれていると思います。 最終的にはお互いを認めたり許したりするんだよなぁ、と思います。
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