ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 の商品レビュー

辻村深月【著】

2024/02/19

母親と娘、女友達。30代。普通と異常。
自力と依存。
物語の中の出来事は、自分にも起こり得たことだと感じた。

2024/02/10

タイトルがずっと気になっていたけど、分かった時に切なくなってしまったよ。
長い長い第一章は正直読むのがしんどかったけど、第二章からはすーっと読めた。
女同士の比較やマウンティングで疲れてくる中、翠という明るいキャラクターがいいスパイスとなっていて良かった。
「傲慢と善良」に似たものを感じるけど、いいラストだった。

2024/02/09

相変わらず、いやーな人の嫌な部分を見事なまでに描写しますね。なんで、この人こんなこと言うんだろ、なんでこの人こんなことするんだろ、、、と嫌悪感もでてしまうのですが、、、それも、また愛おしい。
サスペンスとしても面白いです。タイトルの意味。

2024/01/31

最後まで題名の意味が分からなかったのはアッパレ。

イマイチ共感出来なかったのは私が地方出身では無いからか、年代が違いすぎるからか…

チエがプロボーズされた時に母親に話さなかったのが解せないところ

2024/01/21

久々に読み進めるのが苦しかった。一気読みがなかなかできない。
こんなに女の人の感情を的確に言語化できるものなのだろうか。
それと、この物語を極端としてあまり理解できない方はきっと幸せなんだと思う。
辻村さんもそんな経験をしているのね、と調べてしまいました。そして、前も書きましたが、わりといつも辻村さんのお話って誰かが逃げてますよね・・
母親は正解のないものですが、自分の考えを押し付けるということは絶対にしない、でも見離さない、という難しいことをやっていきたいと思いました。

2024/01/21

なるほど。親子の関係って、難しい。心のどこかで、無条件に受け入れてもらえるものだという期待。素直になれない自分。他の誰と居るより気疲れしてしまう瞬間。わからない事だらけで、悩んだ事もある。「その答えがどこかにあるかも…。」なんて思って読んでいたけど、最後まで読んでも余計わからなくなっただけだった。でも、そうだ。現実とはそういうものなんだ。という事が分かった。

2024/01/17

こういう話は「傲慢と善良」でお腹いっぱいかも...
女同士の友情、母と娘の関係性、共感できることが多すぎて、だからこそもうお腹いっぱいとなってしまう。登場人物だって、あ〜これはあの子、これは私、と大体当てはまる。
ここまで的確に言語化できるの、本当にすごい。

30代前半の女なので、書いてることは本当に痛いほどわかるんだけどね。

2024/01/09

女の世界って、学生の時から面倒臭かった思い出がある。どちらかというと、私も母と共依存関係。だから周囲におかしいと思われることもあるけど、他人に迷惑かけてないし、友達より母と一緒の時間の方が断然楽しいから問題なし。タイトルの意味がずっと分からなかったけど、ちゃんと種明かしあった。友情ストーリー多めで、私としてはもっとファンタジーかミステリー要素が多いほうが好みかな。

2024/01/06

すごい作品だった。
母親殺しの容疑をかけられている幼馴染が行方不明に。その幼馴染の行方を探すべく、主人公が多方面に聞き取りをしたり過去の出来事を思い出したりしながら推理を重ね、彼女を探す話なのだけど、、女性の心理描写が巧みすぎる。#傲慢と善良 にちょっと似ていると感じた。女性特有のプライドとかこだわりとか自意識とか、心の中の描写がリアルすぎる…。
また、親との関係性の描き方も秀逸。そしてラストでタイトルの意味がわかるという仕掛け。読んでるうちはどこへ連れて行かれるかわからないストーリーだけど、着地点がどうというよりも、その過程が面白くて、ヒリヒリして、どんどん読めてしまった！人に、特に30代女性に勧めたくなる本でした。

2024/01/06

女の心情がすごいリアルだったし、女の友情って実際こんなもんだよなって思うところが沢山あった。
あの子よりはマシ。って友達と比較してしまうこともよくある。そんな分かるなあって描写が沢山描かれてた。

チエミには終始イライラしてしまった。
何でもかんでも親のせい、親に相談、私の親もチエミの母のように過保護なところはあるけど 一線を引くか引かないかって大きいんだなって思った。

｢ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ｣ 最後の最後にこの言葉の意味。 反対していたとしてもそれは我が子が可愛いから、母の愛だな。

エンドはあまり好きではなかった、え？え？こんな結末？って思ってしまった