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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 の商品レビュー

3.7

639件のお客様レビュー

  1. 5つ

    94

  2. 4つ

    248

  3. 3つ

    203

  4. 2つ

    41

  5. 1つ

    4

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2024/07/21

愛って家族って友達ってなんだっけ。私も田舎者だから分かる。痛いほどわかる。周りが彼氏出来たり結婚したり幸せな報告を受けるたびに焦ってた。結婚した今は、まだ独身の友達の焦りを聞いて大丈夫って思ってもないこと言ってる。無意識に見下してて、それがきっと伝わってる。伝えたくないことだけど...

愛って家族って友達ってなんだっけ。私も田舎者だから分かる。痛いほどわかる。周りが彼氏出来たり結婚したり幸せな報告を受けるたびに焦ってた。結婚した今は、まだ独身の友達の焦りを聞いて大丈夫って思ってもないこと言ってる。無意識に見下してて、それがきっと伝わってる。伝えたくないことだけどオブラートに包む気も無くなっていってる。分かるなぁ。痛いほどわかるよ。

Posted byブクログ

2024/07/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母親という問題に真っ向から取り組んだ、一切の逃げのない、作者の真摯な姿勢に心打たれる。30代女性の嫌な部分がこれでもかというほど出てくるので、誰にとっても読むのが辛い作品ではないか。こういう女嫌いだな、と感じる人物が必ず一人はいるはず。 しかし、人間の嫌な部分を、誤魔化さず、茶化さず、美化せず、批判せず、とてつもなく大きな愛をもって描いていることがひしひしと伝わってくる。 家族における母親とは、娘とは。社会における女性とは。田舎の閉鎖的な環境で生きる、主婦、シングル女性、農家、教師、医師、大学生など、多様な人物の心理を丁寧に描写していく手腕はさすが。主人公が都会的な部分を持つ女性なので、そうした地方都市的世界観からある程度の距離を保って物語を読み進めていけるところに多少の救いがある。とは言え、主人公もその世界の一部であり、無責任に突き放したり批判を加えて終わりにしたりしないところが、とてもいい。 他の辻村作品とのリンクを探したけれど私には見つけられなかった。辻村ワールドファンにとってはそこは物足りないかもしれないが、その分真剣な作品だと思う。改めて、辻村深月という作家の覚悟の深さを感じた。

Posted byブクログ

2024/07/17

母娘、親友(みずほ、チエミ)の話し どちらも、好きだけど嫌いみたいな関係性で、 愛されていたことの感じ方が、立ち位置で違うというか… ワタシは娘で、娘の母親で、母親の嫌いなところが自分が似ていたり、自分の嫌いなところが娘が似ていたり… 親友に一番に話したいけど、近すぎて、う...

母娘、親友(みずほ、チエミ)の話し どちらも、好きだけど嫌いみたいな関係性で、 愛されていたことの感じ方が、立ち位置で違うというか… ワタシは娘で、娘の母親で、母親の嫌いなところが自分が似ていたり、自分の嫌いなところが娘が似ていたり… 親友に一番に話したいけど、近すぎて、うまく伝え方がわからなかったり… そんなことを思い出した

Posted byブクログ

2024/07/07

母娘と親友。その他、同じ単語を使って表現する関係性にも色々ありすぎるね。 前半、自分のどんな居場所も、どこかから見たらいや〜な感じがするもんなんだろうなの現実を突きつけられるのが、的確できつかった。登場人物の素直さが人と話すことによって引き出され始めてから面白かった。

Posted byブクログ

2024/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中、あそうだったのねということがあり、 自分も少し疑っていた部分もあり、 でも気づいてない部分もあり、 隠すのが上手いなと思った チエの幼稚さ、その家族の関係性は、狂っていて引いた 気持ち悪いなと思いながら読む が、自分も、色んな登場人物の中でどっちかもいうと真面目で芋い分類 当たり前に感じてる言葉に出しにくい、気持ち悪さ、人との差異を描くのが上手い

Posted byブクログ

2024/11/30

チエミが母親殺しの犯人かもしれない。 そんなシーンから始まったこの物語だけど 決定的なことがなかったから 何か裏があるんだろうなぁとは思った。 みずほが同級生たちを巡りながら 同年代の女の子の間にある暗い感情や 傍から見たら歪な友人関係が 浮き彫りになっていく。 チエミの母子関...

チエミが母親殺しの犯人かもしれない。 そんなシーンから始まったこの物語だけど 決定的なことがなかったから 何か裏があるんだろうなぁとは思った。 みずほが同級生たちを巡りながら 同年代の女の子の間にある暗い感情や 傍から見たら歪な友人関係が 浮き彫りになっていく。 チエミの母子関係について 私はそこまで変とは思わなかった。 ただ仲が良すぎる家族で 愛情が深いんだろうなぁと思っていた。 だけど最後の最後で タイトルの意味が分かった瞬間 母親の娘に対する愛情の深さに鳥肌たった。 前言撤回して チエミの母子関係はちょっと歪かもしれない。 友情、愛情、嫉妬、劣等感、優越感、、、。 様々な感情がぐちゃぐちゃになって 最後に残ったのはなんとも言えない感情だった。

Posted byブクログ

2024/06/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どんでん返しアリと聞いてよんだが、そーゆーのじゃなかった。 年頃の女子同士が恋やら結婚やらですれ違ってく。 妊娠して、母殺しの罪をら背負い逃げる。 逃げた先で、妊娠は終わってた。 母の愛も、書かれてる。 けど、さて、これは何を読まされたんだろうか? 分厚めの本時間かけたのに、はて?

Posted byブクログ

2024/06/16

女子の友情がリアルで、切なくて悲しい。歳を重ねるごとに、ライフステージが変わるごとに関係性も変わっていく寂しさ、特に結婚とか出産にはナイーブで、場合によっては裏切られたような気持ちにもなったりする、女子特有の焦りとかめんどくささとか。持って生まれたものを嘆いたり、何かのせいにした...

女子の友情がリアルで、切なくて悲しい。歳を重ねるごとに、ライフステージが変わるごとに関係性も変わっていく寂しさ、特に結婚とか出産にはナイーブで、場合によっては裏切られたような気持ちにもなったりする、女子特有の焦りとかめんどくささとか。持って生まれたものを嘆いたり、何かのせいにしたかったり、意味もなく周りと比べちゃうよなぁ。わかるなぁ。 母親って一番近いようで、肝心なことは聞けんかったり話せんかったりする。一番分かってほしいけんこそ、一番分かってくれると思うけんこそ、想像した言動じゃなかった時のショックも大きい。人生で一番影響を受ける人やと思うし、やけんこそ親の立場としてはどうにか自分の信じることを伝えたい、分かってほしいって思うんやろうし、それはそれでプレッシャーなんやろうなぁ。愛があるけんこそ。一番距離感が難しいのかも。

Posted byブクログ

2024/06/14

母と娘、女同士、親子、友達 複雑な独特な女同士の世界に共感した。 自分は娘なのに、大人になったら母親になって、それでもまだ私は娘でもある。 母親の娘を思う気持ち、強さは何よりも勝る。かけがえのないもの。 途中、娘を甘やかしすぎるところや、世間知らずな娘、子離れできな...

母と娘、女同士、親子、友達 複雑な独特な女同士の世界に共感した。 自分は娘なのに、大人になったら母親になって、それでもまだ私は娘でもある。 母親の娘を思う気持ち、強さは何よりも勝る。かけがえのないもの。 途中、娘を甘やかしすぎるところや、世間知らずな娘、子離れできない親など、育児の参考書のような部分もあり勉強にもなった。

Posted byブクログ

2024/06/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

傲慢と善良に話の流れが似ているなって思った ああ、人間ってこういうところあるよねとかそう思う部分もあったけど、母と娘の共依存のところはなんだかあという気持ちになった。 最後のトリックとかそういうところはなかった

Posted byブクログ