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ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 の商品レビュー

3.7

639件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

    203

  4. 2つ

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2023/05/03

結婚、出産、子育て、友だち、親子、地元。 全部書かれてて全部刺さった。同じ女性として辛かった。私も何も持ってないから。 チエちゃん、辛いけど、31歳はまだ若くてこれから幸せになれるって私は信じてる。

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2023/05/03

何とも辛いお話でした。 親と子の繋がり、人付き合い、様々な摩擦の中で人は揉まれて歳を重ねていく。 自分の家のルールは他人から見ればおかしく思えることもあるだろう。でも、他人からとやかく言われる筋合いは無いんだよな。この作品は凄いところを突いてくる。極端ではあるけれど、分かるんだ。

Posted byブクログ

2023/04/08

主人公の地元の山梨で、幼馴染の母親が殺された。容疑者は真面目でおとなしい幼馴染なのか。逃走した幼馴染を主人公のみずほが探す。地元の友達はそれぞれの生活がある。女友達ならではのひがみや妬み。山梨から出たことがない人達の特有な閉塞感。みずほと母親の関係など。様々な人間関係、心理的な描...

主人公の地元の山梨で、幼馴染の母親が殺された。容疑者は真面目でおとなしい幼馴染なのか。逃走した幼馴染を主人公のみずほが探す。地元の友達はそれぞれの生活がある。女友達ならではのひがみや妬み。山梨から出たことがない人達の特有な閉塞感。みずほと母親の関係など。様々な人間関係、心理的な描写が細かく描かれている。 地方の女性にとっては今だに結婚しなければ生活ができないことが多く、女性が自立して生活できる仕事はごく限られた人だけ。そのため、結婚は人生にとって何よりも重要なことのようだ。辻村深月さんの作品はまだ4作しか読んでいないが、どの作品も何かの閉塞感を抱えながら生きている人の心情を上手く描かれている。 なんで、そんなくだらないことに縛られて生きてるんだろうとイライラしてしまうが、最後は未来の明るさを予測できる終わり方なので、読んだあとにすっきりした気分で追われるのが良い

Posted byブクログ

2023/03/29
  • ネタバレ

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地元を出て東京へ出たみずほと、地元に残ったチエミ。女同士の人間関係と、母娘の関係性がなんとも生々しかった。 母と娘の関係性に「普通」なんてなくて、どこも近すぎたり遠すぎたり、歪でない関係なんてなかなかないと思う。 疎遠になってしまった地元の友達、よからぬ男関係にやめなよなんて言っても、聞きやしないじゃんという部分については、身に覚えがあって共感してしまった。 妊活を始めて、なかなかできない時期を体験した身としては、なんだか他人事とは思えなかった。

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2023/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

再読したら記憶よりも面白かった。女同士の微妙な関係性を描くのが、流石に上手い……上手すぎる。及川亜理沙が好きすぎる。政美も好き。みずほの、賢いがゆえにチエミや山梨の友人達のことを見透かせてしまえるところも好きだ。都会を知っていて、自立していて、自分で考えて選択しているみずほは、どうしたって山梨の友人たちのことを「視野が狭い」と思ってしまう。それは傲慢だと思われるかもしれないが、正しく事実だろうなと思った。 初読時は「傲慢と善良」発売前だったのだが、「傲慢と善良」を読んだあとに本作を読み返すと、チエミをより深く掘ったのが「傲慢と善良」の真美なのかもな、と思った。

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2023/03/20
  • ネタバレ

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チエが流産していたこと、通帳の暗証番号がチエの誕生日だったことに驚いた。タイトルの意味がわかった。 第1章がとても長く、2章になってやっとチエが出てきた。そしてそこからどんどん話が進んでいった。 最後の結末が切ない。 でも、みずほとチエの父が事件の真相を知っていたからよかった。 翠ちゃんや添田先生とまた再開して欲しいと思う。

Posted byブクログ

2023/03/19

個人的に共感できる部分は少なかったものの、人の心の内面を黒い部分も含めて深いところまで書いて、でもネガティブなことばかりが胸に残るわけじゃなくて、読後に不思議と微かに希望が残る感じがとても良かったです。

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2023/03/19

ジェットコースターのような感覚で、次々変わるシーンに止められない気持ちで読み終わった。 辻村深月さんワールドは本当に最高です。 みんなに読んでもらいたい1冊です。

Posted byブクログ

2023/03/09

本来先に埋めるべき伏線が後で明かされる。特に2部で、そんな~と思う。最後のまとめ方も、拍子抜けがした。タイトルの意味も、後から判明し、もっと深い意味かと考えていたので、なんだという感じ。

Posted byブクログ

2023/02/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

“いい子ちゃんの失踪” 母と娘。非常に仲の良かった母娘がいた。しかしある日、母親がわき腹を刺され死亡した。同時に娘が行方不明となった。娘と仲が良かった私は、事件の真相を探るべく彼女の友人や同僚に話を聞いて回る。そこで導き出した結論とは。 チエミの失踪と赤ちゃんポスト。 前半から話の両輪だったものが、終盤で交わる。 辻村小説の好きなところ。 「いい子ちゃん」 自分の意思で、それをすることが楽しくて、幸せで……というのならわかる。 けど、そこに他者(母親)の存在が介入してきた時点で、冷める。 「親が~。」「でも私は~。」「けど、やっぱり親が~。」 『オススメのいい相手には、それなりの相手がもう自然といて、それはたいてい合コンのような「出会い」の場以外のところ、——結婚式で披露する際に何の支障もない場所から生じた関係だった。』 そうなんだよ。 良い人は普通にしてても出会ってるんだよ。 最近むちゃくちゃ思う。いい子には、すでに彼氏がいる。 いい加減、この人だという人と向き合うべきだと分かっている。 でも、それができない。 どうしてもできない。 1年で別れを迎える。 こんな私でいられるのは、あと数年なのかもしれない。。

Posted byブクログ