結婚 の商品レビュー

井上荒野【著】

2013/09/06

読み始め、よくありそうな、結婚詐欺師の話かと思ったら、
中盤から変わった。

もっと続きが読みたくなるところで、終わる。

誰もが、焦点の合わない虚ろな目になっていくような、そんなイメージが、読み終わってから、浮かぶ。

2013/05/27

だまされた女たち、なんてばかな女たちだろう。そう思う自分は上から目線のいやな女だ。こういう女(自分）にドラマは生まれないだろう。

2013/02/11

女たちを魅了してやまない男、古海健児。

カルチャースクールで出会った女、あるいは共謀している千石るりが引っかけた女、地方で出会った女たちを相手に多額の金をだまし取る、自称宝石商の男。

時に大海銑次、鳥海真司、いくつもの名前を持ちひょうひょうと女から女へうつっていく古海健児に、
騙されたと気づいた女たちの心はすっかりに支配されている。

夫婦同士、互いに事実を知っていながらも知らん顔して
毎日をやり過ごしていく。

結婚が重要なことなの？？？？？？？？？？？？
って思ったけど、要は結婚詐欺だったのね。

毒が強くて、しかなのない水を読んだあとだったので
余計にあくが強い～)^o^(

2013/01/24

また井上荒野を借りてしまった。結婚詐欺師をめぐるお話。やっぱこういう結果がはっきりしない話は好きじゃない。こないだの潤一にもちょっと似てる。いつも思うけど、よくこんなお金貸そうって思うよな。まぁ結婚した気でいるからなんだろうけど。

2012/11/13

あなたに夢中なの。的な恋愛小説かと思っていたら全然違った。
良い意味で騙された。
違う意味で、あなたに夢中なの。である。
(あなたに夢中なの。は同作者の「ヌルイコイ」から引用)

2012/09/14

岩永真木の役所がわからなかった。この女はなんのために登場したの？誰か教えて。
サスペンスと謎解き、それに心の裏を読む心理劇が織り交ざっておもしろかった。

2012/09/13

現在の余裕のない精神状態ではちょっと読めないタイプの小説だった。短編集で視点となる主人公がどんどん変わっていくので、全体像の構築がしづらい。また別の機会に読むといいかもしれない。

2012/09/10

古海(うるみ)健児，鳥海真司，大海銑次と名前を変え，宝石商として女を騙す．月島るり子，千石るりも同一人物．たくさんの人物が登場するので，メモを取りながら読んだが，古海と月島るり子の関係が分かるのがなんと124ページ目だ．でも次々と出てくる人物がそれなりに面白く，飽きずに読める．でも古海のどこが好くて女たちが騙されるのか良くわからない．

2012/08/28

結婚詐欺のお話。読んでいるそばから忘れてしまい、大事なラストも印象に残らず。

登場する女たちが、きっとどの人も見た目はパッとせず、まさか結婚詐欺にひっかかるわけないな、と思うような雰囲気の人のように描かれている。

きっと男も普通の人なんだろう。だからみんな安心してひっかかってしまうのだろう。

父親の同名の作品も読んでみようかな。

2012/08/22

最初はありがちな結婚詐欺の話。
騙す男、共犯者の女、それぞれの配偶者…主役が変わるにつれて、誰が誰を騙しているのか、何のために騙しているのか、わからなくなってくる。
単に金銭欲しさの犯行ではない。
みんな自分の居場所が欲しいだけなのかもしれない。
意外と身近にそれはあるような気がするんだけどね。