トマト・ケチャップ・ス の商品レビュー

東直子【著】

2012/06/15

楽しい青春物語かと思ったら、意外な展開でびっくりした。

学校１・２の生徒と一緒に漫才をすることになる、ゆな。

この3人が3様の家族模様があり、重くなるところを、漫才で、しめている。

葉が復活出来てホッとした。

2012/06/15

漫才トリオ「トマト・ケチャップ・ス」を組んだ女子高校生・依理（トマト）、葉（ケチャップ）、ゆな（ス）のお話。
頭が良くて、美人で、お嬢様の依理。ちょっと訳ありの父親がいる葉。なぜかわからないけれど、漫才に誘われた、ゆな。個性的な女子高校生の青春物語…と思いきや、最後の章でお話はガラリと変わり、ケチャップの悲壮な家庭内暴力脱出劇に変わっていく。

引き込まれて読んでいくのだけれど、ちょっと思っていた感じと違っていて、消化不良的な感じ。それでも、病気で障害が残りリハビリを続けるゆなの母親の優しいまなざしに癒された。

2012/06/10

表紙のイメージからは予想のつかない内容かな。舞台は大阪のようだが、大阪弁以外はあまり街の描写がない。
天真爛漫そうにみえながらも鬱屈した精神状態はなんとなく共感できる部分も。

2012/06/02

なんか辛いことがたてつづけに起こったら、ああそうか、この横棒を、神様がつけ忘れはったんやなって、思うたらええねん。ほんでな、それに気づいたらな、自分で探すねん、その横棒を。

2012/05/25

さえない女子高生・連翹ゆなは、同級生の漆原依理と山口葉から漫才トリオに誘われる。学校で1、2を争う美人で、しかも成績優秀なふたりからの唐突な勧誘に、ゆなは戸惑う。それぞれ家庭に事情を抱える三人のトリオ「トマト・ケチャップ・ス」はどうなるのか?そして、彼女たちのこれからは?―“あの頃”を一生懸命生きていた少女たちの青春グラフィティー（「ＢＯＯＫ」データベースより）

タイトルの中の「ス」の部分がどーにも気になっていたのです。
だって、普通に「トマトケチャップ」でいいじゃない！
でも中身を読んだら、その「ス」の部分の大事さに驚き。
東さんらしい、女の子のちょっと変わった友情を描いたお話。
軽やかでいるようで、ところどころでずんと重い。
不思議な読み心地（？）を味わいました。

2012/05/04

楽しそうな表紙に惹かれて読了。
キャラクターが違う３人の少女が漫談をはじめる。
そのトリオの名前が「トマト・ケチャップ・ス」。
それぞれが抱えている家庭の問題も浮き彫りにされてくる。

2012/04/25

トマトさん、ケチャップさん、スちゃん。三人の女の子が漫才を始めた！痛いほど純粋で無防備なあの頃の話。今日マチ子さんの表紙もぐっときました。

2012/04/28

トマト！
ケチャップ！　
ス！
三人合わせて、トマト・ケチャップ・ス！
……
…あんたがおらんへんかったら、なんてゆうか……味が、味が出えへんやん。
そや、あんたがおらんかったら、カゴメとかデルモンテと変わらへん。
意味ありすぎて、意味なくなんねん。

……これが、すべて、かも。
あのころ（女子「の」高校生だったころ）でこそ感じられる・考えていること。
改めて差し出されて、告白すると私はたじろいだ。