トマト・ケチャップ・ス の商品レビュー
この話はなんや。ようわからん。と思いながら、読んだ。 3人でトマト・ケチャップ・スを結成する。3人が3様の悩みをもっている。いつの間にか話に引き込まれて、あっという間に読み終えた。 「辛い」っていう字、よう見てみ。ちっちゃい横棒、上の方にちょっとつけたら、「幸」になんねん。 台...
この話はなんや。ようわからん。と思いながら、読んだ。 3人でトマト・ケチャップ・スを結成する。3人が3様の悩みをもっている。いつの間にか話に引き込まれて、あっという間に読み終えた。 「辛い」っていう字、よう見てみ。ちっちゃい横棒、上の方にちょっとつけたら、「幸」になんねん。 台本みたいな書き方もおもしろかった。
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読んで良かった。日々通う書店で平積みされていて、面白そうだったので、 だ、読書。ほのぼの系かと勝手に思い込んでいたのだけれども、違った。 ト書きみたいなつなぎの文章が、好ましくなかった。それはそれ。読んで 良かった。一番良かったのは、母親の説得と母親の憂いと祖母の愛、それ...
読んで良かった。日々通う書店で平積みされていて、面白そうだったので、 だ、読書。ほのぼの系かと勝手に思い込んでいたのだけれども、違った。 ト書きみたいなつなぎの文章が、好ましくなかった。それはそれ。読んで 良かった。一番良かったのは、母親の説得と母親の憂いと祖母の愛、それと、 子どもの健気立て。
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東さんの本は、毎回何とも言えない読了感で、 簡単に言葉でまとめることなんて出来なくなる。 ただ、センスのいい人だなあってことは、いつも思う。 読んでいて、なんだか苦しいって思うことも少なくないけれど、 それでもきっとまた、読んでしまう。 好きなんだと思う、東さんの文章とか、言葉の...
東さんの本は、毎回何とも言えない読了感で、 簡単に言葉でまとめることなんて出来なくなる。 ただ、センスのいい人だなあってことは、いつも思う。 読んでいて、なんだか苦しいって思うことも少なくないけれど、 それでもきっとまた、読んでしまう。 好きなんだと思う、東さんの文章とか、言葉の選び方とか、全部。
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女子高生3人が漫才をやる青春爽やか小説かと思いきや、深くてちょっぴり哲学的な心の描写がたくさんあるお話でした。 エンディングはやっぱり高校生。 初東直子さん。話し言葉で綴られていてあっという間に読めました。実写化したら面白そう。
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あほやなぁ、という言葉は、この上なく愛ある言葉だと思う。 笑えるだけではない漫才。 自分の生活の苦しみを笑いに変えていくトマト・ケチャップ・ス。 読後微笑ましくなる物語でした。 ゆなぼんかわいい!
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著者の作品は初めて手にした。 表紙とのギャップ。 80年代の女子高生はよく分からないなぁ。 その設定が分かるのも結構終盤だから余計えっ、ってなった。 葉がいなくなるあたりも、急いてたし。 コントの台本もうーんという感じ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
葉がせつなくて、悲しかった。イリの家族の行方も気になるところ。 三人とも賢くて、未来に夢を持てるエンディングだったからよかったけど、三人の東京生活は、ちょっとまとめすぎかな。
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表紙やタイトルを見る限り、三人の女子高生が明るく楽しく、漫才を通じて青春を謳歌していくものと思ってました。 読んで、2,30ページまでは。 それぞれが抱える悩みごとや、試練。 どんなに辛くても、あの漫才をした頃があるからこそ、励まし合い助け合い、互いを尊重できる。 もの悲しい...
表紙やタイトルを見る限り、三人の女子高生が明るく楽しく、漫才を通じて青春を謳歌していくものと思ってました。 読んで、2,30ページまでは。 それぞれが抱える悩みごとや、試練。 どんなに辛くても、あの漫才をした頃があるからこそ、励まし合い助け合い、互いを尊重できる。 もの悲しいお話でしたが、何か力を分けてもらえた。そんな一冊です。
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三人の高校生が漫才コンビを組む、ほのぼの話かと思いきや…。家庭内暴力や不仲、学校でのいじめなど、降りかかる問題はかよわき女子高生にとって辛すぎる。それでも明るく気丈に未来へ向かう姿は感動する。
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+++ さえない女子高生・連翹ゆなは、同級生の漆原依理と山口葉から漫才トリオに誘われる。学校で1、2を争う美人で、しかも成績優秀なふたりからの唐突な勧誘に、ゆなは戸惑う。それぞれ家庭に事情を抱える三人のトリオ「トマト・ケチャップ・ス」はどうなるのか?そして、彼女たちのこれからは?...
+++ さえない女子高生・連翹ゆなは、同級生の漆原依理と山口葉から漫才トリオに誘われる。学校で1、2を争う美人で、しかも成績優秀なふたりからの唐突な勧誘に、ゆなは戸惑う。それぞれ家庭に事情を抱える三人のトリオ「トマト・ケチャップ・ス」はどうなるのか?そして、彼女たちのこれからは?―“あの頃”を一生懸命生きていた少女たちの青春グラフィティー。 +++ 女子高生の漫才トリオ、と聞くと、お気楽なイメージであるが、イリもヨウもゆなもそれぞれに抱えるものがあり、それが胸に痛い。ぬくぬくと自分のことだけ考えて我儘放題できるのが特権ともいえる学生時代に、屈託を裡に秘める彼女たちは、それでも漫才で人を笑わせようとするのだ。そんな前半は、まだしあわせなのかもしれない。後半はあまりにも思いがけない展開で、どうして?と何度も彼女たちに問いかけてしまう。前半とは違う胸の痛みである。これほど波乱万丈なのに、彼女たちはまだ高校生なのだ。その未来に穏やかなしあわせがあればいいと心から祈らずにはいられない一冊である。
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