僕はお父さんを訴えます の商品レビュー

友井羊【著】

2012/09/14

法廷ものか親子ものかジャンルはなんだろうと思いつつ。明かされる真実は予想の範囲内だったけど、そういう明かされ方をすると思わずに面白かった。

2012/08/28

「このミス」大賞、優秀賞作品。
大賞作品より断然面白かったです。
ただ、このシチュエーションって現実にありえるんでしょうかねぇ。
事実は小説より奇なり、って言いますが。

2012/08/27

少年の境遇に同情はするけれど、本当にこうするしかなかったのだろうか。もう少し早く、もう少しだけ別の形で勇気を出せなかったのだろうか…。信じてた人間に虐待された犬の気持ちに添ってしまうと辛くてたまらない。救いのあるラストなのが逆に嫌。

2012/07/17

　フェアな Mystery。「私のなかのあなた」みたいな設定で、なぜそうなったのかを前面に出しながら、きれいに張った伏線からのダブルどんでん返しとハートウォーミングなエピローグでしめる。

　無駄な部分も見当たらないし、騙しも無い。主人公が、謎を持ったままストーリーが展開するという難しい縛りの中で、バラし過ぎて白けることなく微妙なバランスで Mystery を成立させているのはすばらしい才能だなと思うな。

2012/06/25

このミスの優秀賞作品。
中学生の主人公が、一人親の父親を相手にペットの犬を殺されたと損害賠償請求の裁判を起こす。
主人公が中学生というより小学生っぽく描かれているのが気になる。
隠された結末が、父親からの虐待と母を殺していたということでまさかこの終わり方はしないだろう思っていた悪いほうの予想が見事に当たってしまった。

2012/06/10

2012年このミステリーがすごい大賞優秀賞受賞作。”物語のクライマックスまでテーマを巧みに隠した構成が見事。””ラストまで一気に読ませる手腕と、法廷シーンは一級品”などなどの審査員評とインパクト溢れるタイトルに惹かれ購入。最後までぐいぐい物語に惹きこんでくるエネルギーに満ちた作品で一気読みしてしまいました。法廷描写が興味深い。次回作も楽しみです。

2012/06/02

しっかりした中学生さんです。

とてもすごい勢いで読みました。
読まされた。
ついついページをめくる感じです。

2012/06/02

読み始めて途中で辛くなり中断したが、なんとか読み終えることができた。最後、やっと少年が父を訴えた理由が明かされたけど、あまりにつらい少年の心情に言葉を失ってしまう。でも彼はいろんな人の手を借りて自分の計画をやり遂げた。彼が犯した罪は消えないけど、自分が本当に求めているものに気づけたことが、この暗くて重い話の中でひとすじの光明だと思った。

2012/05/28

中学生が民事裁判で父を訴えるお話ということで、ものすごく分かりやすく民事裁判の流れが描かれていて素晴らしい。リーガルサスペンスと言えばやはり刑事事件が主だけど、民事も面白いですね。決して明るい話ではなく、悪い予感を全く裏切らない展開だったけど、それでも後味が悪くない良作。

2012/06/04

みなさんレビューで書かれているとおり、ジュブナイル的な展開。心理描写がもうちょっと丁寧でもいいような気がします。そうでなければこんな重い設定はやめておくとか。

普段あまりミステリーを読まないため、トリックとか伏線とかどんでん返しみたいなものは、どのくらいのレベルか分からないので評価しないでおきます。