気分上々 の商品レビュー

森絵都【著】

2013/02/05

自分の人生も沢山のお話を寄せ集めた一冊の短編集だ。
そう捉えると、読後はなんだか少しパワーアップした自分に会える気がする。

2014/02/23

「彼女の彼の特別な日　彼の彼女の特別な日」
「本物の恋」
「ブレノワール」
がお気に入りです。

「東の果つるところ」と「ブレノワール」は主人公が家族や慣習、因習に囚われているところがどことなく似ているなと思いました。読後の余韻は全然違いましたが、２つとも母親の愛情が感じられて、よかったです。「ブレノワール」・・・最後の黒麦畑の場面、気付いたら涙が流れていました。

「ヨハネスブルグのマフィア」は大人の恋だ・・・って感じでした。彼の不思議な魅力は何なんでしょう。エキゾチックで危険な香りのするつかみどころのない彼・・・。最後かっこよかったです。

中学生、高校生が主人公のお話を読むと森さんって児童文学作家さんやったなぁと思い出します。

「人生、短い中でもいろいろ起こり得る」
森さん、短編も良いなぁ・・・。

2013/01/14

気分上々、彼女の彼の特別な日　彼の彼女の特別な日、17レボリューション、本物の恋、がおもしろかったかなー♡

2013/01/06

短編を集めた一冊。
あとがきでふれていた、
どんな依頼で、どんなふうに書いたのか
というところが興味深かった。

2012/12/11

ここのつの短編集。装丁やタイトルのロゴなどから受ける印象と作品の内容に少しズレがあるような・・・。でも、気分上々というか、気分の上方修正はできそうです(笑)　「「ブレノワール」「ヨハネスブルグのマフィア」「気分上々」がお気に入り。「ヨハネ〜」は　最後きゅん♪ときた〜(笑)

2012/11/17

「17レボリューション」がすき。「東の果つるところ」は岡山弁だったので親近感。森絵都さんの世界が、最近すき。

2012/11/16

短編集でどれも日常生活の中にありそうな話。ありそうだけど、気を付けていなければ気づかないようなことを気づかせてくれる。実は最後まで読めなかったので☆３つ。

2012/11/05

単行本未収録のままになっていたショートショートと短編がまとめられた色々ごちゃまぜの一冊です。

9編のお話が入っていますが私が好きなのは、3つ。

・東の果つるところ
左右対称氏名は昔ドラマ「ケイゾク」の謎解きにあったのですが、この作品ではそれは呪いのルールとなり物語の最初から最後までを追いかけ続けます。
そしてその中でも見所のひとつは筆者曰く「2日を労した」という左右対称氏名のみで構成された家系図ですｗ
物語として読んでいたのに、どこかの田舎にこんな一族いてもおかしくないなと思わせるオカルティックなのにリアリティがありました。

・ヨハネスブルグのマフィア
海外旅行とは縁の無い私には黄熱病の予防接種が必要なアフリカ旅行という前提から異次元のお話で面白かったです。
そしてどうしようもなくオスとしての魅力があるオトコに知りあってしまったヒロインの不幸。
でも再会時のヒロインの対応と綺麗な別れ際が素晴らしかった。

・気分上々
森絵都得意分野の中学生男子が主人公。
エロと無銭飲食と淡い恋と複雑な家庭環境。
更に主人公は父を病で失ったばかり。
しかしラストはタイトル通り「気分上々！」と締めくくられます。
色々あるけど明日はまた何かいい事があるさと思える。

どのお話も女性は好きなんじゃないかなー。
短篇集だし読みやすさも手伝って一気に読めてしまいます。

2012/10/27

まさに気分上々になるような短編集。最後にはにやっと、また、暖かくなるような話ばかり。軽快な小気味良さ。

2012/10/12

いろんな媒体に書いた作品を集めたらしく、
本当にいろんな話が入っていました。
少年少女の話から、大人の恋まで。

どれも読了感がさらっとしていました。
でも、一つ一つが読んだという実感が残ります。
いいと思います。