1,800円以上の注文で送料無料

僕と日本が震えた日 の商品レビュー

4.3

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2012/05/06

東日本震災のルポルタージュコミックだが、被災地として浦安をとりあげたほか、出版業界、筑波の加速器といったあまり知られていない被災にスポットをあてていて面白い。その他、日本の経済は震災でダメージなど受けていない(震災がなくても衰退しているという意味で)という経済の視点や、放射線との...

東日本震災のルポルタージュコミックだが、被災地として浦安をとりあげたほか、出版業界、筑波の加速器といったあまり知られていない被災にスポットをあてていて面白い。その他、日本の経済は震災でダメージなど受けていない(震災がなくても衰退しているという意味で)という経済の視点や、放射線との共生は、気にする気にしないはともかく、それは正しい測定からはじめるべきだという放射線問題の視点などとても説明がわかりやすい。著者がそうなのだが、直接の被災をこうむらなかったという人にとっての震災を考えるうえでとてもよい一冊だと思う。

Posted byブクログ

2012/04/30

東日本大震災のレポートマンガ。当初Webで全部無料閲覧できたのだが、いまはできなくなっている。それに、本の売り上げは義捐金になるということなので、購入。 主に放射能問題について割かれたページが多い。大上段に構えることなく、一市民の素朴な視点で描かれているものの、もう少し多面的検...

東日本大震災のレポートマンガ。当初Webで全部無料閲覧できたのだが、いまはできなくなっている。それに、本の売り上げは義捐金になるということなので、購入。 主に放射能問題について割かれたページが多い。大上段に構えることなく、一市民の素朴な視点で描かれているものの、もう少し多面的検証というか、体系的にレポートしたほうがよかったのではないか。ややエモーショナルになってしまった感がある。 まぁ、エッセイマンガとしてはこれでもいいのかもしれないけれど。 ガイガーカウンターの正しい使い方(これはまだWEBで無料閲覧可)は、わかりやすくよくできていた。

Posted byブクログ

2012/04/02

未知の恐怖を知る。怖いから見ないのでなく、まず正しく知ることが大切。 知らずにうやむやになっていたことが少しは見えてきたかも。 そしてこの本を買うことが義援金の一部になっているというのは幸いです。

Posted byブクログ

2012/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

滅多に読まないルポ漫画などを。 ルポ漫画を多く手掛ける鈴木みそが実体験を通して震災について描いている。 先に評価の内訳を描けば、内容は星4、漫画として2(好みの問題)。それで結果が3。(なぜ漫画として評価が辛いのかは末尾↓) 「自分と家族の話」「自分と出版業界の話」「放射線の話」「食品による内部被ばくの話」など多岐にわたって、軽いタッチでしっかりと描かれており、総括的に震災について考える一助となる。 電子書籍については、待望する作家と読者がいるのに、実際に調整しなければならない出版社側(編集者側)は見通しの悪さに半ばあきらめに似た気持ちを抱いているという三者の想いを捉えながら、「やっぱり『ハード』の種類が多すぎ」という突っ込みでさらりと流すところなども好感を持てた。 アマゾンで特に評価の割れている経済学者小幡績氏の捉え方として、確かに一人の論をそのまま受け入れただけになっていないかという指摘は尤もだけれど、この頁数で反駁を入れるのは難しそう。私的には極論だからこそあえて紹介(するに留めた)のではないかと思う。 さて、問題の漫画としての評価。 漫画である以上、わたしは絵もリズムも評価対象。 実在の場所や人物を描きつつ、放射性物質などの説明を織り込んでいくのは非常に難しいのではと思う。場の流れとか転換とか、つなぎ部分は特に難しい。しかし、漫画はこの流れがスムーズであればあるほど読みごたえが生まれると思うのですが… いまいち。 ルポコミック読み慣れていないから?とは思ったけど、ルポに近いだけの説明を織り交ぜた『もやしもん』の方が断然読みやすい。(こちらは私のよく知る分野でもあるけれど) その最大の理由が、登場人物の「目」の描き方ではないかと思った。 主人公である著者以外の「目」の感じが時々恐い。それも、わざわざ恐くしようとしていない時でも恐い。無表情?みたいな。 野尻先生についてはそんな感じしなかったから…ご本人のキャラクターを投影しているのかもとは思うのですが、漫画家さんとして画筆がアップしてもっと表現豊かになると、ルポでも息もつけないほど面白い作品に仕上がるのではという期待を込めて、辛めの評価。

Posted byブクログ

2012/03/22

「放射能に近道なし!」いい本です。私程度(大して心配してない派)には1冊で充分、心配だけどどうしていいかわからない人には入り口になるよ。

Posted byブクログ

2012/03/17

 タイトル通り、著者の震災当日の体験やその後の取材で学んだこと•感じたことを著者の目線で描かれています。「○○編」といくつかの章で構成されてます。マンガです。  このマンガが読みやすいのは、著者の取材における立ち位置とその描き方にあるかもしれません。たとえば「食品汚染編」で、暫定...

 タイトル通り、著者の震災当日の体験やその後の取材で学んだこと•感じたことを著者の目線で描かれています。「○○編」といくつかの章で構成されてます。マンガです。  このマンガが読みやすいのは、著者の取材における立ち位置とその描き方にあるかもしれません。たとえば「食品汚染編」で、暫定基準の食品を毎日食べても年1ミリ以下の被爆量だと分かり、  「全然平気じゃん」  と安心する場面があるのですが、隣にいた勝川先生(放射線に詳しい)に、自然放射線やカリウム40のことも考慮にいれるべきであること、特に内部被爆に関しては  「予防的に(できるだけ)避けておくべき」  とたしなめられてしまいます。このように、一般の読者と同じように反応したり質問したりしてくれるので、読者としても理解がしやすいです。  また、随所に「おっ」と思わせる発言があります。たとえば、上と同じ編で  「安全か危険かという結論を出すよりも判断の土台となるデータを出すことが大事だと思いますよ」  という発言がありますが、全くその通りだと思います。が、実際は差別に繋がる恐れがあるからといって、そのデータを出すことも(もしかしたら取ることさえ)も渋っている現状がありますね。本当に悲しいことです。  今回の作品はこれはこれで良かったのですが、もし次があるとすれば思想の領域にまで踏み込むことを期待します。そうでないと、誰にでも書けるようなスタイルなので面白みに欠けます。次は底に期待します。

Posted byブクログ

2012/03/17

鈴木みそさんのルポタージュはいつも痒いところに手が届く内容で大好きなのだが、この3.11のルポタージュも例に漏れず、テレビ報道では大きくクローズアップされなかった部分をみそさんらしい切り取り方で描いてくれていた。 『正しい放射線の測り方』ももちろんだが、どの話も興味深く、勉強にな...

鈴木みそさんのルポタージュはいつも痒いところに手が届く内容で大好きなのだが、この3.11のルポタージュも例に漏れず、テレビ報道では大きくクローズアップされなかった部分をみそさんらしい切り取り方で描いてくれていた。 『正しい放射線の測り方』ももちろんだが、どの話も興味深く、勉強になる内容ばかりだった。 特に、『先端科学編』が今まで見聞きしたことのない話ばかりで面白かった。

Posted byブクログ

2012/03/11

震災を語る上での距離感が絶妙で、客観的すぎないところが良いです。 特に放射線測定の問題や食品の問題はタメになります。 経済の項で被災地が復興ではなく復旧しかできない旨の話は暗澹たる気持ちになったけど、小幡績さんの話はちょっと?な部分が多かったかな。

Posted byブクログ

2012/03/05

とにかくわかりやすい。震災を正しく怖れるために是非たくさんの人に読んでほしい。本の売り上げが義捐金にもなるしね。

Posted byブクログ

2012/03/03

震災後話題になった「ガイガーカウンターの正しい使い方」を含む震災ルポ漫画。非常に綿密な取材と、冷静な描写をされています。特に「震災と経済」の部分について、個人的に疑問に思ってた部分が解決。ためになりました。

Posted byブクログ