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きよのさんと歩く大江戸道中記 の商品レビュー

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2017/08/17

たいへん楽しく読ませてもらった。それは著者の努力の賜物だろう。羽州鶴岡から日光、江戸、伊勢、京都と旅した清野の日記を基に、当時の旅人の紀行文や、各所の名所図会など小さいながらも挿入して、実際に清野さん達と仮想江戸旅行ができた。これだけ他の史料を縦横に引いても、清野が記した言葉・単...

たいへん楽しく読ませてもらった。それは著者の努力の賜物だろう。羽州鶴岡から日光、江戸、伊勢、京都と旅した清野の日記を基に、当時の旅人の紀行文や、各所の名所図会など小さいながらも挿入して、実際に清野さん達と仮想江戸旅行ができた。これだけ他の史料を縦横に引いても、清野が記した言葉・単語の意味が不明なものもあり、下手に意訳や推測を加えない著者に好感を覚える。旅籠での逗留の場面で、イザベラ・バードの奥地紀行が頭に浮かんだが、清野は蚤・虱に悩まされることはなかったのだろうか?

Posted byブクログ

2012/04/01

たどりそこねた芭蕉の足跡―八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫)を読んだらこの本も手に取りたくなった。こちらはたしか豪商の奥様の贅沢な旅行記だったはず。 お金持ちとは言えリスクはあったはず、果たして江戸時代の女性の旅はどのようなものであったのか。単行本刊行時に話題になったことを記憶して...

たどりそこねた芭蕉の足跡―八州廻り桑山十兵衛 (文春文庫)を読んだらこの本も手に取りたくなった。こちらはたしか豪商の奥様の贅沢な旅行記だったはず。 お金持ちとは言えリスクはあったはず、果たして江戸時代の女性の旅はどのようなものであったのか。単行本刊行時に話題になったことを記憶しています。 購入しました。 冒頭、全行程図を見て仰天。いやいや、帯や背表紙の紹介を読んでいたにせよ、この行程は凄い。しかもほとんど歩きですぜ。 きよのさんの気性や背景を手際良く紹介する金森さんの筆致も快く、楽しく読めそうです。最後には道中日記全文が収められているのですが、いや、これだけを示されても僕には全く価値を見出せないどころか意味さえ解りません(泣)。良き記録が良き紹介者に恵まれた一例でしょう。文庫本で読める幸せをかみしめています。 読了 勘違い。カゴとか馬とかけっこう使っているのね。それでも凄い。好奇心の塊。僕は体力以前に好奇心の力が負けている。

Posted byブクログ