共喰い の商品レビュー
ある少年の、ある夏の話で、しつこく性の話が書き込まれていまいち面白くなかった。受賞作品の選ぶ基準なんてまったく知らないけど、どこが受賞のポイントになったか見当もつかなかった。性描写部分だけ軽くインパクトに残った。
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納得の芥川賞受賞作。 表題作を読んで、あまりの鋭利さに震えました。 普段ぼんやり眺めている世界を、鋭い感性の眼鏡をかけて見せられた気分。 ずっと、ドキドキしながら読んでいました。 怖い。内容が、というよりは、閉塞感と狂気溢れる世界が迫ってくるようで怖かったです。 なんて独特に...
納得の芥川賞受賞作。 表題作を読んで、あまりの鋭利さに震えました。 普段ぼんやり眺めている世界を、鋭い感性の眼鏡をかけて見せられた気分。 ずっと、ドキドキしながら読んでいました。 怖い。内容が、というよりは、閉塞感と狂気溢れる世界が迫ってくるようで怖かったです。 なんて独特に世界を見る人なんだろう。なんて上手く言葉を使う人なんだろう。 嫌いだけど惹かれてしまうのと似ていて、読了感がいいわけではないのに、気になってしまう。 第三紀層の魚もまた、どっきりするような鋭い描写で作家の才能に酔いしれました。 読めてよかった。けれど、次の作品を手にするのは少し勇気が必要かもしれない。
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話題作だからと手にとった。 芥川賞の作品はいつもうげぇ…となりながら読むのだが、今回は中盤からぐいぐい引きこまれた。冒頭はかなり不自然で読みづらい。 テレビで田中慎弥さんの特集をしていて、冒頭の川辺に藻が生えているシーンのことをやっていたのを思い出した。 『川に沈んでいるごみや岸...
話題作だからと手にとった。 芥川賞の作品はいつもうげぇ…となりながら読むのだが、今回は中盤からぐいぐい引きこまれた。冒頭はかなり不自然で読みづらい。 テレビで田中慎弥さんの特集をしていて、冒頭の川辺に藻が生えているシーンのことをやっていたのを思い出した。 『川に沈んでいるごみや岸辺には、緑色の藻がへばりついている。淡水のものでなく、潮の証拠だった。川の中にあるあらゆるものは、満ちてくる海と混じり合い、引き潮に運ばれずに残ったものだけが川を形作り、またやってくる海を待っている。』 最後のシーンは特に強く印象に残っている。仁子さんの強さに圧倒される。
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芥川賞って、あんまり趣味がよろしくない気がする。 一人称、暴力的、性的、少年の心の闇、父と子の血縁… 何だか気分が落ちる。
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第146回(平成23年度下半期)芥川賞受賞作。話題の受賞作だから是非読んでみたかった。著者の顔が見え隠れしながらの読了。情景は鮮明だったが、読んでいて辛くなった。受賞作としての素晴らしさは理解できなかった。もう一編の第三記層の魚の方が良かった。違った作品も読んでみないと作家さんの...
第146回(平成23年度下半期)芥川賞受賞作。話題の受賞作だから是非読んでみたかった。著者の顔が見え隠れしながらの読了。情景は鮮明だったが、読んでいて辛くなった。受賞作としての素晴らしさは理解できなかった。もう一編の第三記層の魚の方が良かった。違った作品も読んでみないと作家さんの良さは感じられないだろうな。
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学校の課題で読んだ。性的な描写に抵抗があったが、繰り返し読んで、教師の解説を聞くうちに、その仕掛けの多さ、巧みさに感動した。暴力表現が生々しく、官能的な感じではなく、ただの嫌悪感しか感じられない。この人の他の作品も読んでみたいと思った。
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噂の田中慎弥さん、受賞会見での振舞いが興味深かったので、発売日に即買いしたのでした。 本棚入れるの忘れてた。。。 この人にはどうしても書きたい衝動や想いのようなものがきっとあって、それを表現しなくてはいられないんだろうなぁと読後に感じたので、作家らしい作家さんだなと思いました。...
噂の田中慎弥さん、受賞会見での振舞いが興味深かったので、発売日に即買いしたのでした。 本棚入れるの忘れてた。。。 この人にはどうしても書きたい衝動や想いのようなものがきっとあって、それを表現しなくてはいられないんだろうなぁと読後に感じたので、作家らしい作家さんだなと思いました。 ~風とか~系とかいう軽い感じはしないです。 ただ自分にはいまいち受け付け難く、何が受け付けなかったかというと、一言でいうと気持ち悪い! ものすごくグロい描写があるわけではなく、むしろ文章は繊細な感じなんですが、全体を通しての空気感が嫌な匂いを嗅いでる感じというか・・・鬱屈してるというか・・・ あとですね、青春のリビドーが主要なテーマだと思うんですけど、自分の青春時代を思い返しても、ここまで激しい性衝動は極めてまれじゃないの?、という部分で共感が得られなかったです。 アマゾンのレビュー見てたら、 「男なら誰でも遠馬に共感を覚える部分がきっと多いはずだ。」 というレビューがあったんですけど(遠馬は主人公の名前)、この主人公に共感覚える人はちょっと変態じゃないかなと。。。 でも、芥川賞納得の作品ではありました!! 読中世界観に没入できたし、読後に余韻に浸れたし、読んで損したーってことはまったく無いです!! 個人的にはもう一遍の『第三紀層の魚』の方が好きでした。
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暗い。晴れない気持ちが浮かんでくる映像をますます暗くする。時代と状況で今は共感できない価値観を描いており、嫌悪感を覚えつつも興味が勝った。 読んでいて楽しいものではなかった。楽しいかが評価基準でないことは重々承知はしていたが芥川賞と話題性につられて読んでしまった。
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芥川賞だったっけ。暗くて面白くなかった。女の強さは目立ったけれど。総ボリウムの約半分を占める「第三紀層の魚」と言う作品も収録されていたが、表題作でがっかりしたから、流し読みでほとんど読んでいない。 しかし、全体としてこの魚のほうがとっつき易い。時間がゆっくり流れるようで読み...
芥川賞だったっけ。暗くて面白くなかった。女の強さは目立ったけれど。総ボリウムの約半分を占める「第三紀層の魚」と言う作品も収録されていたが、表題作でがっかりしたから、流し読みでほとんど読んでいない。 しかし、全体としてこの魚のほうがとっつき易い。時間がゆっくり流れるようで読みやすい。涙する男の子の心情がいいなぁ。ってことは流し読みでは無く、血読んだのかも。
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暗い・・・ひたすらに・・・暗い。 どこにも救いがないように思えるけど、そんな中でも女性の登場人物は力強く生きていて好感が持てた。
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